生涯学習課長への謝罪文:責任は上地市長以下の職員にありました。

AshinaBeforeAfter.png 横須賀市民のみなさまに間違った情報をお伝えしたことに対して、心からお詫び申し上げます。

 先日、3/4に「天神島の自然破壊を許したのは、市の役人でした」という記事を書きました。この見出しには、一切の間違いがありません。ただし、「市の役人」の中身が間違っていました。

 「市の役人」として責任があるのは、上地市長、田中副市長、服部部長、原課長、担当係長でした。
 一方、責任があるかのように私が書いた、新倉教育長以下の志村教育総務部長(当時)と柳井生涯学習課長には、基本的には責任がありませんでした。(市役所には複数のボスがおり、新倉教育長、山口選挙管理委員長らは、上地市長の部下ではなく対等な別組織の関係)

 柳井生涯学習課長と志村教育総務部長(当時)には、どのようにお詫びしても足りないのですが、ここにきちんと書き出すことで、彼らの名誉を回復し、汚名をすすぎたいと思います。
 以下、申し開きと説明です。


 3/1の本会議・個人質問にて、市長と教育総務部長に私は芦名漁港問題について質問をした。
 その答弁の中で教育総務部長は「2019年10月頃に県から市・教育委員会に『天然記念物に漁協による工事範囲が重なるのではないか』との連絡が入ったにもかかわらず、担当課に連絡して、そのままにしてしまった」旨の答弁をしていた。そのため私は、てっきり生涯学習課長も教育総務部長も教育長も、報告を受けながら放置してしまったものと早合点していた。
 ところが、実態は違ったと言うのである。本日3月12日14:30の教育委員会による公式な私への議員説明により、明らかとなった。

 県から連絡を受けたのは生涯学習課の一般職員だった。この職員はすぐさま同日に(翌日に?)現地を現認しに行き、県からの連絡内容が確かであることを確認した。そのうえで、港湾総務課(現・水産振興課)に「天然記念物を毀損している可能性があるため、生涯学習課に相談するよう業者に伝えられたい」旨を伝えた。そして、港湾総務課(現・水産振興課)から何らかの返答があるものだと信じ、その返答を待ってから生涯学習課長に「復命書」を書いて報告するつもりだった。なお、この職員は、そうした報告をきちんと書くタイプの真面目な職員だったという。
 しかし、港湾総務課(現・水産振興課)から、何の返答もなかった。当時2019年秋は、台風が襲来したこともあり、市が管理する文化財にも様々な被害が出ていた。そのため、この職員は忙殺されていて、港湾総務課(現・水産振興課)をせっつくことを忘れてしまった。そのため、課長・部長・教育長には報告が上がらず、彼らは県からの連絡を知り得なかったというのだ。
 上司としての管理責任を問うこともできる。だが、私の感覚では生涯学習課長を責めるのは理不尽だ。当該職員がせっつきを忘れたことは、形式上は責められても、人間的には責められない。第一義的には、連絡を受けても工事を止めなかった大楠漁協(と背後で操っていた湘南サニーサイドマリーナ㈱)が悪い。第二義的に、天然記念物にかかるかどうかの確認を怠り、工事許可を一時停止しなかった港湾総務課(現・水産振興課)が悪い。生涯学習課の責任は第三義的だ。そして、柳井生涯学習課長が本件問題を知ったのは、本当に2020年12月24日だったと言うのだ。

 そう考えると、上地市長の対応は頓珍漢もいいところだ。
 上地市長は3/1に「教育長と教育総務部長に厳重注意をした」と答弁した。しかし本来、上地市長が厳重注意をすべきは上地市長自身だ。なぜならば、2019年10月頃に生涯学習課から港湾総務課(現・水産振興課)に対して、「芦名漁港で港湾総務課(現・水産振興課)が占用許可をした大楠漁協による漁礁兼消波提は、県指定天然記念物に重なる可能性があるため、大楠漁協に確認する必要がある」旨の申し入れが為されており、その後の対応を怠ったのは、ほかでもなく上地市長の部下だからだ。

 念のため繰り返す。
 当時、生涯学習課の担当職員は、確かに港湾総務課(現・水産振興課)に伝えた。しかし、市長の部下である港湾総務課(現・水産振興課)が放置したのだ。

 以上を謝罪文とする。
 元記事は、名誉を棄損することになるため修正した。ただし、小林が何を間違えたのか検証できるようにするため、元記事の内容を以下に貼り付けておく(誤っていた箇所は赤文字とした)。
2021年03月04日「天神島の自然破壊を許したのは、市の役人でした」


 本当に残念なお知らせだ。
 天神島・笠島の自然保護区を無許可で破壊された件については、2020/12/23の記事「湘南サニーサイドマリーナによる環境保護区破壊」でお伝えしていた。

 この記事には、「県と市と事業者が『ついうっかり』環境破壊をしたようです。」と書いた。当時は、つい自然保護区にかかることを気付かず、うっかり工事を許可したのだと思っていたのだ。湘南サニーサイドマリーナ(株)は同じ社長が30年前にも同じような工事をしているので知っていただろうが、県と市の担当者は人事異動などもあるため、気付かなかったのだろうと考えていた。

 ところが、全く違った。
 県と市の担当者は、知っていて黙認したのだ。湘南サニーサイドマリーナ(株)らは知りながら自然破壊したのだ。

 一昨日の3/1に、市議会で市長に質問をする中でわかったことは、2019年10月に住民から県に「芦名漁港で計画されている工事は天然記念物にかかるのではないか?」との通報があったというのだ。これを受けて、県から市の生涯学習課に確認するよう指示があった。
 ところが、市・生涯学習課は担当の市・港湾総務課(現・水産振興課)に「うちに相談するよう事業者に伝えてくれ」と言っただけで放置した。市・港湾総務課も、事業者に「生涯学習課に確認するように」と伝えただけで済ませてしまった。意図的に行ったのか、職務怠慢なのか、これから確認する必要がある。
 なお、この問題に気付くことができたのは、朝日新聞2021/3/2の記事「名勝海域に無許可で消波提」のおかげだ。記者の方には心より御礼申し上げます。

(1)湘南サニーサイドマリーナ(株)らの責任
GoogleEarth20200408.png この消波提を完成させたのは2020年4月以降だ。写真のとおり、2020年4月8日時点では、まだ天然記念物範囲内に消波ブロックを設置していない。
 つまり、2019年10月に市からの連絡を受けた際、工事を止めていれば自然破壊は食い止められた。無許可であることを知りながら、工事を強行した罪は重い。

(2)市・港湾総務課(現・水産振興課)の責任
 市・生涯学習課から連絡を受けた時点で、事業者の工事予定図と天然記念物範囲の地図を見比べていれば、天然記念物にかかっていることがわかったはずだ。
 2019年4月1日に出した消波提の占用許可をいったん止めて、事業者に天然記念物の現状変更許可申請を県に申請するよう指導すべきだったが、それを怠った。申請したところで認められなかった可能性もあるので、工事が止まらないよう、お目こぼしをしてあげた疑惑がある。

(3)市・生涯学習課の責任
 市・生涯学習課が最も罪深いだろう。
 天然記念物の管理を任されていながら、図面の確認も、現地の工事の進捗状況も確認せず、全てを黙認した。
 しかも、生涯学習課長は、私に嘘をつき続けた。
 2020年12月22日に私が「天然記念物範囲の地図はあるか」と博物館に問い合わせをしたところ、博物館から問い合わせを受けた生涯学習課は「ない」と回答した。本当は持っていたことを、3月3日に認めた。
 この間、私は生涯学習課長がこの問題を知らないものだと信じて、県からもらってきた地図や、ドローン撮影のDVDなどを提供し続けて、何度も電話で話しているのに、生涯学習課長は隠し続けた。1年以上前から知っていたにもかかわらず、そんなそぶりを一切見せなかった。
 公務員として、虚偽説明は最もやってはいけないことであり、生涯学習課長は職員倫理条例に照らして処分に値すると考えられる。今後の対応を検討する。



 なお、この件の私の行政とのやり取りのメモも以下に貼り付けておく。

2020年12月22日(火) 横須賀市 自然人文博物館 高橋課長に電話して聞き取り
小林:天神島の天然記念物区域を示した地図を見たいんですが、そっちに行けば見られるか、教えてもらえませんか?
 ~夕方に返答~
高橋:学芸員や生涯学習課とも確認したが、横須賀市には概要地図のみで詳細な地図がない

2020年12月23日(水)午前 県 教育委員会 教育局 生涯学習部 文化遺産課
調整・世界遺産登録推進グループ 副主幹 元吉信子氏に電話後に訪問して聞き取り
小林:天神島の天然記念物区域を示した地図を見せて頂きたいので、お伺いしていいでしょうか?
元吉:横須賀市にあるはずだ
小林:本市の担当者は「ない」と言っているんですよ。
元吉:そんなはずはない
小林:いずれにしても、もう近くにいるので、今から行きますよ。
 ~訪問~
元吉:地図はこれだ(青焼きの資料)
小林:これを見る限り、県・水産課が許可した岩礁破砕許可の範囲と市が許可した「漁礁兼消波提」が既に区域にかかっていますね。ここで浚渫が行われたことを知ってましたか?
元吉:初めて聞いた
小林:水産課は、天然記念物区域の岩礁破砕を許可してしまったということになりますね。水産課から文化遺産課に確認はあったんでしょうか?
元吉:確認は受けていない
小林:なにしろ、天然記念物区域内の浚渫が行われたことになりますよ。これ、どうしましょうね?
元吉:まずは水産課に確認する
小林:資料を特定できるよう、情報公開請求により手に入れた水産課の岩礁破砕許可証が手元にあるので、これを後でメールで提供します。代わりに、この地図の写しを頂けませんか?
 ~提供~

2020年12月23日(水)午後 県 環境農政局 農政部 水産課 漁業調整資源管理グループ 技幹 小川氏を県政情報センターに呼んで聞き取り
 ~地図の写しを渡して~
小林:おたくが許可した岩礁破砕の区域は、天然記念物の区域にかかっていましたよ。
小川:まずは文化遺産課に確認してみる
小林:確認すればわかりますけど、天然記念物区域内の浚渫を許可してしまったのは間違いないですよ。どう責任を取るんですか?
小川:仮に範囲が重なっていたとしても、所管が違う。我々はあくまでも漁業調整の観点で許可を出した。現在の仕事の進め方では確認のしようがない。その区域が天然記念物かどうかを確認するのは事業者の責任だ。
小林:そんな言い訳が通用すると思ってるんですか? 現におたくが許可を出して天然記念物区域が浚渫されてしまったんですよ。部署間の連絡調整不足は明らかじゃないですか。今後は、手続きを改めなきゃいけないはずですよね。
小川:まずは今回の件を確認する
小林:まあ、私は県の議員じゃないから、議会で取り上げることはできませんけど、今回、おたくが許可して市民の財産が毀損されたことは忘れませんからね。

2020年12月24日(木)午前 横須賀市 教育委員会 生涯学習課 職員を訪問
 ~地図の写しを渡して~
小林:博物館の高橋課長とこちらのの柳井課長が一昨日すぐ調べてくれたので、昨日すぐに次の手が打てました。小林が感謝していたとお伝えしてもらえますか。あと、昨日、県にもらってきた地図をお渡しするので、お二方に共有して頂ければと思います。

2020年12月24日(木)午前 横須賀市 みなと振興部 水産振興課 職員を訪問
 ~地図の写しを渡して~
小林:昨日、県の教育委員会に言って確認してきたんですけど、横須賀市が「漁礁兼消波提」の占用許可を出した範囲は、天然記念物の範囲に重なってましたよ。これ。地図をお渡ししておくんで、調べて報告してくれませんかね。
武田:承った。

2021年1月13日(水)10:00頃 横須賀市 みなと振興部 水産振興課 畔柳氏に電話で聞き取り
小林:先日、天然記念物範囲に「漁礁兼消波提」がかかっているのではないかと伝えたんですが、結局、どうだったんですか?
畔柳:市が許可した漁礁兼消波提については、天然記念物区域にかかっていることが、ほぼ間違いないと思っている。現在、県と確認を進めており、対応については県と協議する

2021年1月13日(水)10:30頃 県 環境農政局 農政部 水産課
漁業調整資源管理グループ 技幹小川氏に電話して聞き取り
小林:先日、天然記念物範囲に「漁礁兼消波提」がかかっているのではないかとお伝えしたのですが、かかっていたのでしょうか?
小川:それを確認するのは当方の所管ではない。
小林:とはいえ、文化遺産課には、水産課の許可範囲をきちんと伝えなければ、彼らも判断できないですよね? 連絡もとってないんですか?
小川:12月24日のうちに、文化遺産課には許可範囲を伝えた。当方で確認する作業ではなく、文化遺産課が確認するものだが、かぶっていないようには見えない

2021年1月13日(水)11:00頃 県 教育委員会 教育局 生涯学習部 文化遺産課
調整・世界遺産登録推進グループ 副主幹 元吉信子氏に電話して聞き取り
小林:先日、天然記念物範囲に「漁礁兼消波提」がかかっているのではないかとお伝えしたのですが、いかがだったでしょうか?
元吉:重なっていたことが確認できたため、神奈川県文化財保護条例に基づき、対応を横須賀市の文化財担当とも協議している。
小林:天然記念物の毀損については、何か罰則などの条例上の定めはあるのでしょうか?
元吉:「神奈川県文化財保護条例」で定められており、第39条に基づいて、「30万円以下の罰金又は科料」を課すことなどが定められている。
小林:それに該当するのですかね?
元吉:現在、実際の管理を委任している横須賀市と対応を協議している。

2021年1月13日(水)午前 横須賀市 教育委員会 生涯学習課 柳井課長に電話して聞き取り
小林:どうやら、例の天然記念物範囲に「漁礁兼消波提」がかかっていたようですが、今後、どう対応していくのでしょうか?
柳井:県から連絡を頂き、詳細の確認をすることとなっている。対応が遅くなって申し訳ないが、明日、大楠漁協を訪問し、聞き取りを行う予定となっている。

この記事へのコメント

  • ひまわり

    猿島のトイレの記事

    市によると、新設するトイレは男性用が個室1、小便器1、女性用が個室6、バリアフリートイレが1個。来島者は05年の7万人から19年には22万人を超えるなど近年増加し、トイレ新設が必要になったという。

     地盤改良と機材運搬の費用が高額の主な理由。砂地で液状化の可能性があるため地盤改良が必要だが、市は「猿島は国指定の史跡のため、建てられる場所が限られる」と説明。さらに工事は22年度にも及ぶため、総額は3億円を超える。

    猿島は国指定の史跡の為?工事費高く見積もる理由とかの時にはしっかり調査するんですね。変な行政ですね。

    限られた予算からより高く使う上地市政はおかしい。山は木が切られコンクリートだらけ、発電でも自然破壊。横須賀市は自然破壊ばかりで環境に配慮しない行政ですね。

    報告を聞いて無いも本当にどうかはわかりません。
    2021年03月16日 00:07
  • ひまわり

    猿島の市側説明も矛盾を感じます。

    歴史的に貴重な建造物などを利用しながら保存していく国の「登録有形文化財」の制度は平成7年に発生した阪神・淡路大震災を1つのきっかけとして創設され、ことしの10月で25年になります。

    登録の対象となるのは、建てられてから50年以上が経過し、地域に親しまれ時代の特色をよく表し再び作ることが難しい建造物のほか、絵画や工芸品なども含まれます。

    登録されると外観が大きく変わるような工事をする場合は国への届け出が必要になりますが、建物を活用するために内部を改装する場合などは特に届け出は必要ありません。

    そして、保存や修理に必要な費用の一部については国から支援を受けることができ、文化庁は「文化財として緩やかに守ることができる」と説明していて、これまでに全国で1万3000件近くが登録されています。


    トイレ建設地の説明が何も知らない市民を上手く丸めこむ様な説明なのが気になります。
    上地市政になってから財政健全化などより国からの補助金を引き出しばら蒔くやり方に変わり将来の地域の発展に害にならないか心配です。
    2021年03月20日 22:12