コロナで経済的に苦しい方へ ~もらえるものはもらって、生きのびよう。~

 新型コロナウィルスにより、経済に影響が出て追い込まれている方も多いと思います。 ・職を失った従業員 ・仕事と売上が激減した個人事業主 ・倒産も脳裏をよぎる中小企業経営者  そんな行きづまってしまったあなたに、伝えたい大事なことが一つだけあります。  自殺しないでください。大丈夫です。  何がどう大丈夫なのか?  以下に書きますので、必要な部分だけ読んでください。  読む余裕がない方は、小林まで電話ください。  →070-6640-3927 (横須賀市民限定。電話代も節約できるよう私から折り返します。日付変わったら寝てます) ※画像提供:ぱくたそ ●日本の福祉制度は整っています。  具体的制度の前に、背景を言いますね。  戦後、日本は日本国憲法を制定しました。これは、国民を大事にするために作ったものです。この第25条にはこう書いてあります。 「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」  併せて、「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」とも書いてあります。ですから、国も地方も、憲法に則ってさまざまな福祉制度を整えてきました。不十分な面もありますが、先進国として一定の水準には達しています。  だから、死ななくて大丈夫なんです。年齢・性別・仕事の有無など関係なく、全ての国民にその権利があります。  以下に紹介している制度は、いずれも今回のコロナ問題のた…

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全国の議員報酬&議員定数を分析しました。

※この記事は、2月に書いていて投稿を遠慮していた内容です。  昨年末に、市民のみなさまから頂いている政務活動費を使って、TableauというBIツールを購入し、研修も受けて身に着けてきました。これを使って、横須賀市の様々なデータを可視化し、市民のみなさまに還元していこうと思っています。  さて年末に、横須賀のデータを扱う前の練習問題として、大学生インターンが作業してくれて手元にあった全国市区町村の議員報酬&議員定数データを分析していました。  せっかく作ったので、広く全国の議会に使って頂けるよう早稲田大学マニフェスト研究所に提供し、活用頂きました。  →【データ】議員報酬&議員定数の全国データ2020  また、「政治山」というネットメディアにも、データ分析の解説記事を寄稿しました。  →「議員報酬&議員定数の全国データ2020」を読み解く  これらはあくまで練習で、私の雇い主は横須賀市民ですので、横須賀市の情報をどんどん「見える化」していきます。 ※その後、既に芸術劇場と美術館については過去記事の通り「見える化」しました。どんどん追加していきます。

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美術館撤退論(前編) ~開館14年で132億円。芸術劇場並みの高コスト構造~

 先日の記事「芸術劇場廃止論(前編) ~なんと658億円! 30年分のコスト分析~」をご覧になった方から、「横須賀美術館はどうなのか?」とご要望頂いた。そこで、3月議会の合間に23年分の決算書と予算書を引っ張り出して引っくり返して、美術館についても同様の分析をしたので、ご覧頂きたい。 ●横須賀美術館って何?  横山市長時代に助役(今で言う副市長)だった沢田氏は、芸術劇場の計画に異を唱えたためにラインから外され、横山市長はもう一人の助役とこの案件を進め、沢田氏を蚊帳の外に置いたと聞く。そして、横山市長は芸術劇場の計画を確定させてから引退し、その後、沢田氏が市長に就任した。  皮肉なことに、膨大な借金返済(市債償還)の後始末と、開館前後の繁忙という尻ぬぐいを、反対していた沢田氏が担わねばならなかった。ご苦労されたと思う。  ところが、優れた経営者として横須賀市政に大きな足跡を残した沢田市長もまた、なぜか重たい置き土産を残していった。自らも画才を持ち美術への造詣が深かった沢田市長が、3期12年を務める中で感覚がマヒして自らの趣味を投影させたのか、横須賀市の文化行政として自前の美術館が必要だと本気で考えたのか、バブル崩壊後の経済対策として公共事業を打ったのか、それはわからない。おそらく全部だろう。ともかく美術館の建設を開始してから退任した。「横山さんがつくった芸術劇場の何分の1の建設費で美術館ができるんだ。それぐらい認めてくださいよ」と非公式に議員らに語ったとも伝え聞いている。  その結…

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無会派となったご報告

●大切なものをまもるために離団  私、小林伸行は本日、2019年4月の選挙後に仲間と立ち上げた会派「よこすか未来会議」を離団し、無会派となりました。  理由は、会派の中の仲間割れではありません。会派の外の問題です。「闘うべきときに声をあげなければ、大切なものをまもれない」。私はそう考え、闘うことで会派に迷惑をかけないよう離団しました。 ※4/9追記:後日談もあるため、→よろしければコチラもご覧ください。 ●自由な言論を萎縮させる市議会の風潮  何が問題なのか?  このところ、「言葉狩り」「言論封殺」のような動きが目に余るのです。 ●堀りょういち議員への横ヤリ  たとえば、堀議員は3/9に次のようにSNSに書いていました。仕事を持つ保護者や子どもたちのために、他市に見ならって本市でも対策を進めようとする姿勢は大切ですし、こうした民意反映こそが議員の仕事です。  これに対し、議会の会議中に青木哲正議員が「お願い」と言いながら横ヤリを入れてきたのです。中継に残っていますので、検証する場合は下記の議会中継の44分15秒からご覧ください。  →横須賀市議会中継>会議名から選ぶ>令和2年3月定例議会>3/18教育福祉分科会  先の堀議員の投稿を引用したうえで、次のような旨を述べています。 堀議員の投稿に間違いないか? 教育委員会に事前に了承を得たか? 教育長に確認したが確認は来ていないという。 休校を維持する必要があるもので、誰でも来ていいものではない。 堀委員…

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上地市長の予算案2020を評価する

 明日は、横須賀市議会の本会議で来年度の予算案2020の賛否を態度表明することとなる。  私は、本当ならば議会で討論をしたい。しかし、横須賀市議会の慣行として伝統的に会派拘束性が強い。そのため、私のように会派に入っている議員が討論をすると、それは「会派の意思」と見なされてしまう傾向がある。  そのため、私個人の考えは、ここで表明しておきたい。 ●100%満足できる予算案などあり得ない  まず大前提として、39万人の市民はそれぞれ違った価値観を持っており、全市民が満足する予算案というものは、そもそもあり得ないと思う。  だから、市民から信託を受けた議員という立場から、予算案を見渡して、課題だと感じる点と評価できる点を天秤にかけて、最後は自らに託された民意を想像し、市民に選んで頂いた自分のモノサシを信じて、決断することとなる。 ●賛成を考えている理由  今回の予算案2020については、私は評価できる点のほうが大きいと判断した。そのため賛成したいと考えている。 主な課題点 1.オリンピックのチケットは民間に任せれば? 2.スクールコミュニティは整理しよう 3.保育料無償化は後でいい 主な評価点 ・ムダを削って、活きたお金を投資  これらを以下、それぞれご説明したい。 ●課題点1:オリンピックのチケットは民間に任せれば?  第一の課題は、オリンピックの「市民向けチケットの販売事業」だ。  オリンピックは、巨額の放映権料とスポンサー料を基に、巨大な規模で…

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芸術劇場廃止論(前編) ~なんと658億円! 30年分のコスト分析~

●芸術劇場って何?  バブル時代の過剰投資として注目を集めた横須賀芸術劇場。横山市長が企画し、当時の議会が承認し、1994年2月に開館した。  横須賀美術館・ソレイユの丘と並んで「ハコモノ3兄弟」とも呼ばれ、市長選や市議選の争点ともなってきた。とりわけ、建設費用のケタが違う「長男坊」の芸術劇場は常に注目を集めてきた。 「ハコモノ3兄弟」の概要  【施設名】 【建設費】 【管理運営費】(争点化当時) ・芸術劇場  377億  5億5千万 ・美術館    47億  3億8千万 ・ソレイユの丘 36億  4億 「オペラホールなのに本格的オペラが公演できない仕様になっている!」 「本格的オペラは、わざわざ横須賀市なんかで公演などしない。東京・横浜に行くわ!」 「そもそも、EMクラブを残しておいたほうが人を呼べたんじゃないか?」 「2000人規模は過大ではないか?」 といった根本的な問題点を置き去りにしたまま、時代の空気と再開発を手掛けたUR(都市再生機構)の甘い言葉に乗せられて突っ走ってしまった。私は当時、横須賀市民ではなかったので渦中にはいなかったが、そう聞いている。 ●芸術劇場のフルコストを調べてみた  ただし、上記のような概要情報は知られてきたが、実際にかかったフルコストについては、市の担当者も含め誰も知らなかった。加藤ゆうすけ議員が「来年度予算の資料を見ると、芸術劇場の設備更新経費がこれから高くなるようだ」ということに気付いて、共有してくれたこともあって、「そろそろ…

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市議会はコロナ対策のために何をすべきか? ~緊急経済対策を考える~

 そのことを、このところずっと考えている。  緊急時、目の前の問題への対応は、よっぽどマズイ対応でない限り議会は現場に口を挟まないほうがいい。混乱を招く。だから、市議会にとっての焦点は、先読みだ。「今後、市役所に指し示すべきことはあるか?」ということになるだろう。 ※画像提供:ぱくたそ ●コロナ以上に、経済で命を落としかねない  感染症対策は、先日の記事のように保健所が対応する。  →「コロナ対策をする神奈川県内の保健所の体制を地図で見てみる」  横須賀市は自前で保健所を持っている。我々のような素人代表は下手な口出しをせず、保健所の奮闘に期待したい。  一方で、市としてやらねばならないのは低所得者への対応だろう。  新型コロナウィルスで、生活困窮者は出ているだろうか? 出るとすれば、どんなケースだろうか? 市としては何をすべきだろうか?  既にコロナ禍で中国では会社規模を問わず倒産が相次いでおり、地域金融機関の取り付け騒ぎも起こっていると報じられている。杞憂に終わることを願うが、日本でもコロナ禍がこのまま続いた場合、これまでの常識を超えた財政出動も覚悟したほうがいいのではないだろうか。  実際に、香港やシンガポールでは、低所得層への給付金や公共料金の減免なども行われているようだ。 ●市がやるべきことの考え方の整理  まず、横須賀市による緊急経済対策・生活困窮者対策の全体を次のように整理する。以下、これに沿って書き出す。 (1)企業への支援   A 大企業…

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臨時休校への対応は他市に学ぼう

※この原稿は3/1(日)に書いたが、事情があって3/6(金)の市の回答を待って掲載した  2/27(木)の夜に、国が全国の小中高校等に対して3/2(月)から臨時休校を要請する方針を決めたと報じられた。翌2/28(金)になって、実際に要請がなされたようだ。公立も私立も問わない全ての学校が対象だ。 ●子どもの居場所をどうするか?  横須賀市教育委員会は、これに応じて3/3(火)からの臨時休校を決定した。  →「新型コロナウイルス感染防止に対する市立学校への対応について(2020年2月28日)」  これに伴い、様々な問題が起こる。  教育上の問題については、学校が対処するので、我々のような政治家や市役所が口を出すべきではない。  一方で、市役所として対応しなければいけないのが、子どもの居場所の問題だ。小学校低学年や障害を抱える児童など、一人で家に置いておけない家庭も多く、休校に伴って保護者も休業する場合が出てくる。実際に、国の要請に先んじて臨時休校を始めた北海道では、看護師の休業が相次いで一部休診に追い込まれる病院も出た。  →「休校で看護師出勤できず外来休診」NHK NEWS WEB ●学童クラブの対応  この問題については、本市では民間の学童クラブに対し、夏休み・冬休みと同様に朝から夕方まで預かってくれるように依頼した。  →「新型コロナウイルス感染症防止のための保育所等の対応について(2020年2月28日)」  書きぶりから見ると、ほとんどの学童クラブは…

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業界メディアに寄稿記事を掲載頂きました。

  地方議員経験者が立ち上げた株式会社Public dots & Companyという会社に調査研究員という形で、関わらせてもらっています。別に籍を置いているとかではなく、ゆるやかに情報を頂いたり提供したりという関係です。   このたび、同社が運営する地方議員応援メディア「Public Labo」に、「自治体オープンデータの現状と可能性」~オープンデータは現代の図書館となるか?~という題で寄稿しました。 せっかくなので、市民のみなさまにご報告です。  →(1)  →(2)  →(3)   遅れていた横須賀市のオープンデータを私も加速させてきましたし、市の職員も頑張ってくださって横浜市には負けますが大半の他市よりは価値ある情報を出していると思います。議員や職員のできることは小さくないので、みんなで社会を少しずつ良くしていきたいですね。

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コロナ対策をする神奈川県内の保健所の体制を地図で見てみる

 コロナ・ウィルスへの危機感が高まっています。  感染症対策をする主力は保健所となります。この保健所について、神奈川県内の体制をわかりやすく地図で落としてみました。  →触っていじれる地図はコチラ  →元データのEXCELはコチラ ※ちなみに、保健所の位置は座標を取得しておらず、だいたいカバー地域の真ん中にプロットしてあるので、正確ではありません。  こうして見ると、保健所当たりのカバー人口とカバー面積が最も大きいのが相模原市ですね。政令市なのに、広大な市内に一つだけのようです。  逆に、保健所あたりのカバー人口が最も少ないのは三浦市ですね。  また、横浜市・川崎市は、保健所のカバーする面積が小さいですね。人口密度が高い分、きめ細かく配置しているようです。  ただし、各保健所の中の人員や設備などの体制がどうなっているかはわからないので、何が適切かは一概に言えないとは思います。  また、集計してみて改めて気づくのは、神奈川においては県の存在感はやはり小さいですね。県がカバーしている人口は全体の2割。残りの8割は各市が自前で保健所を持っています。  なお、かつて横須賀市には保健所が北・中央・南の3カ所あったと聞いています。本市の体制を考えるうえで、一つの判断材料として県内比較してみました。

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横須賀市の予算案をデータ分析で見てみる

 2020年度予算案が発表されました。  それに先立って、過去の予算案を見ていたのですが、過去に大学生インターンらが「市の予算、勝手にオープンデータ化プロジェクト」で作ってくれたデータベース2017を、最近マイブームのTableauというBIツールに放り込んでみました。  ちょっと面白いものが2つできたので、市民のみなさんに共有します。  →予算2017款項目節ツリーマップ  →予算2017部署ツリーマップ  意外とデータを可視化すると面白いものが見つかったりするので、予算2020でも何かできないか試してみたいと思います。

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私が提案した養育費取り立て支援が実現へ

 横須賀市では、来年度予算案の概要を発表した。  →令和2年度予算の概要(PDF)  この中で、私が提案した養育費取り立て支援が盛り込まれることとなった。 ※画像提供:ぱくたそ 「ひとり親家庭の養育費受け取りを支援へ 横須賀市」(神奈川新聞2020年02月14日)  離婚相手から養育費を受け取れないひとり親家庭の困窮を防ぐため、横須賀市は4月から、養育費の受け取りを保証する支援制度を始める。不払いの養育費を回収する民間保証会社との保証料を市が補助することで、養育費を確実に受け取れるようにする狙い。同市によると県内自治体では初めてという。  なお、過去に養育費不払い問題については1999年から議会で取り扱われている。そして、今回の事業案につながる提案は、2015年の渡辺光一議員、2016年の私、2018年の藤野英明議員、2019年の小幡沙央里議員が実施している。  今回は、私が提案した際には考え付かなかったスキームも盛り込まれており、期待以上の対応だ。内容としては、大阪府が昨年から導入した、不動産賃貸契約と同様に間に保証会社に入ってもらい、不履行の場合に保証会社が立て替えて、代わりに保証会社が取り立てをする仕組みだ。  上地市長の市政には納得がいっていない部分もあるが、このように必要な施策をどんどん打っていく姿勢は大いに評価できるものだと考えているし、感謝もしている。  なお、以下、かなり突っ込んだ質疑をした2016年の私の議事録を引用し、その後、時系列で紹介したい…

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横須賀市に関連する米軍犯罪リストVol.3

 以前、横須賀市に関連する米兵犯罪をリスト化してご紹介した。3年半ぶりに、その続編だ。  前回、「市のホームページへの記載が網羅的になったようなので、もう私のほうでリスト化しなくても大丈夫かな、とも思っています。」と書いたが、市では市内で発生したものに絞って記載しているようだ。私は、横須賀基地に所属する米軍関係者が他市で引き起こしたものも含めており、よく考えたら基準が違うので、やはり自分は自分で続けたほうがいいと思い直した。  前回記事との差分を下記に張り付ける。また、表になったものをPDFファイルにしている。こちらには私が収集した12年分がまとまっているので、詳しくはPDFをご覧頂きたい。  →PDFはコチラ  以上 ※画像提供ぱくたそ 時期 概要 内容 2019/11/4 酒気帯び運転による過失傷害 横須賀基地所属の米海軍2等兵曹の男が酒気帯び運転で対向車に衝突し、助手席の女性が軽傷を負った過失傷害 2019/10/27 建造物侵入および建造物損壊、器物損壊 横須賀基地所属の米海軍の男が酒気を帯びて渋谷区の雑居ビルに侵入し窓ガラス等を損壊 2019/9/2 暴行事件および器物損壊被疑事件 横須賀基地所属の米海軍の男が酒気を帯びて逗子市内の飲食店で暴れ、駆け付けた警察官に暴行をふるった。駐車場の車の窓ガラスを割った容疑も。 2018/11/? 薬物関連 原子炉部門に所属する14名を含む空母ロナルド・レーガン乗組員15名が、軍法会議や内部処分に服した。前記の不起訴処分…

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横須賀市の特養&老健マップをつくりました。

 「近くの特養や老健の情報を知りたい。親が入所できたら、まめに通ってあげたいので、できるだけ近いところがいいのだが、どこにどんな施設があるのかわからない」  そんな相談を受けて、ひとまず施設情報を届けようと思って市のホームページから印刷はしたのだが、こういったリストだと場所はわかりにくいだろう。  そこで、Google Mapsに落としたので、せっかくなので共有しておきたい。  →横須賀市の特養&老健マップ →印刷用PDF

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横須賀市AEDマップをつくりました。

※この記事については、すでに全国版がスマホアプリとしていくつか提供されていることを知った。多くの方にとっては、そちらを利用したほうが話が早いだろう。ただし、ここにある地図は特別のアプリを必要とせず、各種ブラウザでも見られるし、Googleマップのアプリが入っていれば専用アプリ同様に使えるので、何かの時に使えるだろうから引き続き置いておく。  「誰かが作るだろう」と思って、そのままにしていたのだが、今日、知人の話を聞いて、さっそく作ることにした。  →横須賀市AEDマップ https://bit.ly/38Bz9C6  なんでも「路上で倒れた老人を見つけてAEDを探したが見つからず、救急車を呼んで来るまで付き添うことしかできなかった」と言うのだ。  確かに、市のホームページにもリストがあるものの、これではいざという時に直感的にすぐ探せない。  「よこすか わが街ガイド」という地図にも落としてはあるものの、スマホでは見にくい。  そこで、このURLさえスマホのブラウザにブックマークで入れておいて頂ければ、Google Mapsなどでさっと見つけられるし、何ならスマホでナビもさせられるハズだ。  なお、私が自分で勝手に作ると信頼性がないと思うので、データソースは「横須賀市オープンデータライブラリ」からとったものだ。2020年1月21日時点で掲載されていた情報であり、ソースが更新されたことに気づけば、いずれ同じURL上で更新したいと思う。

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【委員会視察報告:後編】市役所のデータはどこに置けばいいのか?

 前回(→ユニークな場所を使った集客を横浜に学ぶ)に引き続き、1/20~21の委員会視察報告だ。※画像提供:ぱくたそ  視察2日目の1/21には、NTT西日本さんの大阪某所のデータセンターにお邪魔した。  なお、本稿を書くにあたっては、同僚の本石篤志・総務常任委員会副委員長(元・横須賀市職員)に、道中で様々なことを教えて頂いた。この場を借りて感謝する。ありがとうございました。  ただし、仮に記載に間違いがあれば、それは私の聞き間違いであり、本石議員のミスではないことは申し添えたい。 ●なぜデータセンターを視察したのか?  私は今年度、総務常任委員会委員長であり、データセンター視察を提案していない。そのため、委員会を代表せず、私個人の問題意識を述べる。  本市のシステムは数多くあるが、中でも大きいのが次のようなものらしい。 ●基幹系システム  (住民基本台帳・税・介護保険・国民健康保険など。インターネットにはつながない閉鎖系だが、行政センターとは結ばれている。担当職員のみアクセス) ●行政系システム  (職員がPCで日常的に様々な作業をするもの。インターネットにもつながれている開放系。3,000人近い多くの職員がアクセス) ●教育系システム  (学校の教職員が生徒の成績記録を含む様々な作業をするもの。教職員らが使う2,531台の端末がアクセスし、それらの端末はインターネットにもつながれている開放系)  基幹系と行政系は本庁舎内の某所に、教育系は久里浜の某所に置い…

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【委員会視察報告:前編】ユニークな場所を使った集客を横浜に学ぶ

●委員会視察とはどういうものなのか  1/20・21の行程で議会の総務常任委員会として視察に伺った。もともと10月に3件視察を予定していたが、台風19号に伴って延期し、再調整が叶った横浜市とNTT西日本さんにお邪魔することとした。  会派視察は、会派としての政策づくりの参考とするために、会派内で議論して必要な場合に視察を組む。  同様に、委員会視察は議会としての政策づくりの参考とするために実施するものだ。ただし、現在は先進各市のような「政策形成サイクル」として体系的に政策を具現化しようと取り組み始めたものの、広報広聴会議による市民意見の聴取、委員会視察による調査、政策検討会議での政策立案が、それぞれバラバラに動いており、十分なサイクルとはなっていない。だから、従来の「各委員のその時点の関心事を挙げてその中から絞り込んで予算範囲の3日以内で行けるだけ行く」という方式も悪くはないが、「政策形成サイクル」を目指す今となっては連動させるべきだろう。この点については、今後、議会内で改善提案をしたい。 ●なぜユニーク・ヴェニューなのか  今回、一日目には横浜市でユニーク・ヴェニューの展開について学んだ。  ユニーク・ヴェニューはフランス語由来の英語であり、“Unique Venue”を訳すと「独特な場所」だろうか。  観光庁の説明がわかりやすい。 ユニークベニューとは、歴史的建造物、文化施設や公的空間等で、会議・レセプションを開催することで特別感や地域特性を演出できる会場のことを指します。…

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横須賀市の魅力度は全国64位 ~地域ブランド調査2019より~

 お正月に、5年ぶりに「地域ブランド調査2019」を追いかけてみた。  横須賀市の順位は、64位だ。過去最低の順位となった。  私がチラシ第10号で初めてお伝えしたときは、実に30位(2011)だった。推移としては次の通りで、長期低落傾向にあるのかもしれない。 ※画像提供:ぱくたそ ●2006 34位 ●2007 ?位 ●2008 43位 ●2009 37位(→) ●2010 33位(→) ●2011 30位(↑) ●2012 61位(↓) ●2013 44位(↑) ●2014 43位(→) ●2015 39位(→) ●2016 51位(↓) ●2017 63位(↓) ●2018 47位(↑) ●2019 64位(↓)  県内の傾向も、この5年間変わらないようだ。横浜と鎌倉がベストテン常連で、箱根が20位前後で続き、横須賀は逗子市や茅ヶ崎と競い、意外なことに因縁のライバル藤沢は100位以内にランクインしない。「意外と、元祖・湘南である横須賀市が『湘南市』と改名すれば、藤沢市に人口でも負けないかもしれない」などと思ってみたりする。  横須賀市分のより詳細な報告書も5万円程度で購入できるが、今のところ政務活動費を使って入手するほど自分の仕事に直結するわけではなく、市民に大きなメリットがあるとも思われないので順位だけ追ってみた。また、思い出した頃に見てみたい。

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小泉又次郎「理由無き解散」演説の書き起こし

 2020年も、よろしくお願いいたします。  さて、年始に、元横須賀市長・元逓信大臣の小泉又次郎の演説をじっくりCDで聴く機会があり、さすがは国民から人気のあった大衆政治家だと感銘を受けた。  せっかくなので、書き起こしてみた。お年玉として、みなさんに贈りたい。 小泉又次郎「理由無き解散」 1937年(昭和12年)3月  私は、小泉又次郎であります。  諸君。第70回帝国議会は、突如として解散せられました。  元来、議会の解散なるものは、予算案その他、重要なる政策に対し、政府と議会とが意見の衝突を来たしたる場合においてのみ行うべきものであって、この理由以外に解散はできぬはずである。もし、敢えて為す者あるならば、それこそ不法極まる非立憲的行為であると言わねばなりません。  林内閣は今期議会に臨むにあたり、45日にすぎぬ審議期間の緩急を図らずして、28億7千万円にわたる総予算案ならびに追加予算案7件その他83件という、歴代の政府に未だかつて類例のない多数の法律案を提出して、我々議員に協賛を求めたのであります。我々はつとに、現下の世情時世を認識し、内外に切迫せる国家的重大問題に直面しては、真剣に挙国一致・国難打開に邁進する覚悟と決心とをもって、組閣の当初からあまり虫の好かなかった林内閣ではありましたが、何ら捉われることなく、国家本位から陰になり陽になり、これを助けて、予算案をはじめとし政府提出の重要法案48件は慎重審議を尽くして貴衆両院を通過させ、その他に衆議院を通過し…

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切実さに向き合う2020年へ

 2019年は、多くの方にお世話になりました。ありがとうございました。  今年4月には市議選があり、3期目に挑戦しました。3,000名を超える方々に投票頂き、再選することができました。  とはいえ、2期目4年間もまじめに取り組んで、良い提言もし、実績も残し、誰よりも議員本来の仕事をしてきた。そんな自負を持っていたので、前回最も票を伸ばした議員が今回1,000票以上の最も票を落とした議員となったことで、落胆して人前に出る自信を失いました。票数は現在、議員のただ一つの評価指標だからです。  だからこの半年間、声を聴く会や街頭プレゼン、チラシ配布、市政相談ピクニックといった政治活動もお休みして、個々の相談対応と政策づくりに引きこもっていました。  ただ、いつまでも市政報告をサボるわけにもいかないので、11月から12月にかけて駅頭チラシ配布をしました。経済的に余裕がなくて、新聞折込やポスティングでのお伝えはできておらず申し訳ありません。    「頑張っても、報われないな。」  それが、今の正直な心境です。  事実を調べもしない的外れな批判にさらされ、チラシを配れば邪険にあしらわれ、手掛けた実績は理解されず、仕事ぶりが報道で注目されることもなく、昇進も昇給もすることがない。  でも、そんな泣き事こぼすと笑われるでしょうね。どんな仕事でも報われないことは多いものです。それに政治なんて、過去の歴史を見れば追い落とされたり殺されたり、もともと報われないことだらけの世界ということが私に…

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