感染症病床数ランキング、神奈川県はワースト1位だった
コロナ患者は、原則として法定の「感染症病床」に入院させなければならないこととなっている。
しかし、今回のコロナ禍で全く足りなくなり、他の病床にも入院させたことはご存じの通りだ。
→厚生労働省「新型コロナウイルス感染症患者等の入院病床の確保について」
今回、各地の病院で院内感染(いわゆる病院クラスター)がかなり発生してしまった。これは、設備と人員の整った感染症病床以外でコロナ患者を受け入れたことも大きな原因として考えられるのではないだろうか?
ところで、この感染症病床について調査したところ、右表の通り神奈川県が人口当たりで最低だったことがわかった。
作成したデータも共有しておく。
→BedOfInfectiousDisease2017.xlsx
なお、出典はe-Statの2017年度の情報だが、過去記事にも書いた通り東京都はその後大幅に感染症病床を減らしている。念のため、2019年度のデータでも見比べてみたところ、東京都がワーストNo.2に順位を上げたものの、栄えあるNo.1は神奈川県で不動だった。
この感染症病床は、都道府県知事が指定することとなっている。
黒岩知事は「未病」にご執心で、「me-byo valley “BIOTOPIA”」なるハコモノまで作ったが、「かかってしまった後の感染症への備えが、おろそかだったんじゃないか?」とのそしりは免れないのではないだろうか。
もちろん、全てのコロナ患者を感染症病床で受け入れるのは無理だったろう。…