無会派となったご報告

p-nobuyuki-kobayashi2015.jpg●大切なものをまもるために離団
 私、小林伸行は本日、2019年4月の選挙後に仲間と立ち上げた会派「よこすか未来会議」を離団し、無会派となりました。
 理由は、会派の中の仲間割れではありません。会派の外の問題です。「闘うべきときに声をあげなければ、大切なものをまもれない」。私はそう考え、闘うことで会派に迷惑をかけないよう離団しました。
※4/9追記:後日談もあるため、→よろしければコチラもご覧ください。

●自由な言論を萎縮させる市議会の風潮
 何が問題なのか?
 このところ、「言葉狩り」「言論封殺」のような動きが目に余るのです。

●堀りょういち議員への横ヤリ
 たとえば、堀議員は3/9に次のようにSNSに書いていました。仕事を持つ保護者や子どもたちのために、他市に見ならって本市でも対策を進めようとする姿勢は大切ですし、こうした民意反映こそが議員の仕事です。

 これに対し、議会の会議中に青木哲正議員が「お願い」と言いながら横ヤリを入れてきたのです。中継に残っていますので、検証する場合は下記の議会中継の44分15秒からご覧ください。
 →横須賀市議会中継>会議名から選ぶ>令和2年3月定例議会>3/18教育福祉分科会

 先の堀議員の投稿を引用したうえで、次のような旨を述べています。
堀議員の投稿に間違いないか?
教育委員会に事前に了承を得たか?
教育長に確認したが確認は来ていないという。
休校を維持する必要があるもので、誰でも来ていいものではない。
堀委員は情報提供のために書いたと思うが、ご覧になった保護者はどう感じるか。
堀委員が先に書き込みをすると、教員は何を言われるかわからない。
教員の仕事を妨げかねない。
議員は情報の取り扱いには慎重の上にも慎重を重ねなければいけない。
情報発信の前に、確認とってからにすべきだ。
単純に伝えていけばいいものではない。
この頃そういう書き込みが多くなっている傾向がある。
教員の仕事は大変で、障害になってはいけない。

 ここには、いくつもの問題があります。

 まず、何と言ってもこれは、自由な議員活動を萎縮させるものだと私は感じました。

 次に、あたかも堀議員が出してはいけない情報を漏洩したような印象付けをしています。しかし、実際には公開の議会の場で教育委員会が答弁した内容であり、既に公開情報です。堀議員は、あくまでも公開情報がきちんと伝わってない可能性が高いと判断して、先ほどの投稿をされたのです。

 また、手続き上も3つの問題があります。
 第一に、そもそも委員長が「以上で、本日の議事は全て終了しました。本日は以上で散会します。」と宣告した後の発言でした。委員会を閉じた後ですから、発言するならば、本来は委員長にお願いをして委員会再開を宣告してもらわねばならないはずです。
 第二に、議会にはこんな規定があります。「発言は、すべて簡明にするものとし、議題外にわたり、又はその範囲を超えてはならない」(委員会規則第26条)。青木哲正議員の発言は、議題とは全く関係のない場面で行われました。委員長が制止せず、他の委員からも異論が出なかったため、「強引に議題化された」とは見なせるため形式上は問題ないのかもしれません。しかし、副議長の立場にあるベテランに若手の委員長や新人議員が反論するのは実態として難しかったでしょう。それに、良識ある議会人であれば、きちんと議題として提起し、疑義なくテーブルに乗せるべきだったと私は考えます。
 第三に、対象が委員会上での発言ではありません。堀議員個人としての情報発信であり、もしその発信内容に問題があるというのであれば、議会運営委員会において諮るのが横須賀市議会の慣例です。

 とはいえ、この場での堀議員の受け答えは見事でした。
 低姿勢に、「ご指導ありがとうございます。情報を伝えることは大事なので、今後も継続するが、発信したことによる影響については配慮しなければならない。ご指導ありがとうございます。」旨を述べたのですが、相手にはおわびしているような印象を与えつつ、謝罪は一切していないことに改めて見て気付きました。
 つまり、彼には実力があり、私は先輩として彼を守ろうとしているのではありません。私は、議会の言論を守りたいのです。

●竹岡力議員へのいちゃもん
 また、これは公開の場ではなく、非公開の議会内のやりとりの中で、竹岡力議員のSNSでの発信にも茶々が入りました。

 竹岡議員が、新型コロナウィルスに対応した緊急経済対策として、既存の市の事業である「制度融資」を活用することを提案したところ、議会質疑の中ではたして市も同じ方向で考えていたことがわかりました。融資を受ける際の信用保証料についても、従来は1/2補助だったものを、全額補助する方向で検討している旨の答弁を引き出していました。下記の議会中継の26分30秒からご覧ください。
 →横須賀市議会中継>会議名から選ぶ>令和2年3月定例議会>3/10総務分科会

 竹岡議員の提案で実現したものではなく、たまたま市も同じことを考えていたという状況ではありましたが、彼の質問によって早く世に出た面はあると思われます。
 これについて、竹岡議員はSNS投稿において、市民に知らせようとしました(既に削除済)。竹岡議員の「手柄」もあったように読めるもので、やや勇み足とは言えるかもしれません。しかし、コロナで困窮する事業者のために、事前に下調べもして委員会に臨んでいた真摯な姿も知っており、好ましく見ていました。

 これに対し、よこすか未来会議に某会派から「竹岡議員が、市の実施しようとしていた事業を、さも自分の実績のようにSNSに書いて喧伝するのは信義則違反だ」との物言いがついたのです。先ほどの堀議員の投稿といい、よくチェックしているものだと感心します。
 横須賀市議会も含め政治業界には、他人の業績までさも自分のお手柄のように喧伝する方が本当に多いので、竹岡議員の勇み足なんてごく可愛いものですが、それも気に入らないようです。

●堀りょういち議員への言いがかり
IMG_0085.JPG 加えて、堀議員が開設しているYouTubeチャンネルにも、非公開の議会内のやりとりの中で、またもや某会派から注文がつきました。

 ある番組の中で、彼は「よこすか未来会議は、政党に属していない、しがらみのない会派だ」旨の発言をしたようです。これに対して、いわく「あたかも、国政系の政党は、しがらみがあるように聞こえる」と言うのです。
 しかし、国政政党に所属する地方議員が様々な面で縛りを受け、他党の議員を応援すると処分を受けるなど、一定のしがらみの中で活動されていることは多くの市民がご存じだと思います。その分、選挙になれば「国・県・市で連携して政策実現します」などと訴えるわけで、メリットもあるから政党に所属しているのでしょうに。

 しかし、よくもまあ動画の中の発言を文字起こしまでして丹念に見ていらっしゃるものだと改めて感心しました。

 なお、このような「言葉狩り」は、過去に永井議員や嘉山議員、山本けんじゅ議員らに対しても行われてきました。

●非公開「団長会議」の悪弊
 自由な言論がしにくい要因の一つに「団長会議」も挙げられます。
 他の議会では「全員協議会」という無会派も含めた議員全員を集めた会議体を持っているところがありますが、私が横須賀市議会に入ってからの9年間で、一度も開催されたことがありません。代わりに「団長会議」という非公式の会議体があり、これが頻繁に開かれています。
 この「団長会議」には「議会を円滑に運営する」という良い部分もあると思います。しかし、それ以上に、「密室政治」と見られる悪弊のほうが大きくなっていると感じています。

 たとえば今、コロナウィルス対策のために、検討しなければいけない事項はたくさんあると思います。そのためにも、他市議会のように特別委員会を開くなどして、市の対応に不足はないか、調査し、議論し、必要に応じて議会として方向性を打ち出せばいいはずです。
 しかし、横須賀市議会の慣例として、特別委員会も通常の委員会も、市職員に質問ばかりしていて、自ら調査をしたり議員同士で議論したりすることがまれです。吉田前市長に対する100条委員会については、外部有識者を招いた調査も議員間討議も熱心に行われました。しかし、政敵を追いやった後では、その情熱は失われてしまったかのようです。
 それでも、特別委員会を開くのが妥当だと思います。あるいは臨時議会を開くかです。ですが、横須賀市議会では「団長会議」で話し合っています。もちろん、報告を聞く限り真摯に話し合われており、その意義はあると思います。しかし、あくまでも市民には見えない非公開の非公式の会議なので「密室政治」と見られてしまい、「議会はコロナのために何をやっているんだ?」と市民に言われても仕方ないでしょう。

●横須賀市議会を閉鎖的「ムラ社会」にしない
 この1年間、最大会派に所属し、議会内の様々な動きも目にすることができました。無会派だった一期目4年間や第5会派に所属した二期目4年間とは、また違った地平が見えてきました。

 その中で、横須賀市議会には「ムラ社会」的な閉鎖性もまだまだ残っているように感じました。それが、わかりやすく表れたのが冒頭に書いたような陰湿な干渉や嫉妬です。正直なところ「うちが最大会派になっても、こういう体質を廃することができないのか」と焦って事を急いだ面も、離団の背景にあるかもしれません。

 また、気になっていたのが、自分も含めた議会の「与党化」です。市民代表として市役所を監督するために送り込まれているはずなのに、いつの間にか市の職員と過ごす時間が長くなると、同調し気持ちが市役所に一体化してしまうのです。
 「どっちを向いて仕事しているのか?」
 早稲田大学の北川正恭名誉教授のもとに通って学んできた身としては、そんな声が降ってきそうな気もしました。

 私は染まっていないつもりでも、「議会とはこんなもんだ」という常識の中で、感覚が鈍っていた面はあったかもしれません。
 ただ、「市民が求めているのは、こんな議会じゃない」「議会にはもっとできることがあるはずだ」という焦りは、この間ずっと持ち続けてきたつもりです。

●「みえる、わかる、かわる」を続けます。
 私の政治信条は、つきつめると「みえる、わかる、かわる」です。9年間、そればかりやってきました。
 もう一度、無会派に戻って、市役所と市議会をいい部分も悪い部分も「見える化」します。そして、闘うべき時には声を上げて、言論と民意反映をしっかりまもっていきたいと考えています。

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