→早稲田大学マニフェスト研究所「議会改革度調査2020」
わかりやすよう、横須賀市議会と上位を抜き出して、右上の表にまとめた(2021年6月1日公開情報を基に小林作成)。
2011年の全国10位から少しずつ順位を落としていたのだが、急にランクを上げた格好だ。
より詳しく見ると、「情報共有」「住民参画」「機能強化」の3つの評価項目のうち、情報共有は元々高めで住民参画と機能強化が弱かったが、今回は機能強化の得点が上がった。つまり、会議のネット中継など情報公開はまあまあしているほうで、相変わらず市民の声を聴く姿勢は弱いものの、今年は仕組みだけはちゃんと整えられた、といったところだろうか。
第一に、前任の板橋議長が力を入れていた政策形成サイクルの仕組みづくりが評価されたのだろう。政策検討会議の石山委員長もタッグを組んで良く頑張った。第二に、議会局職員が手続きや図書室の改革など内部の体制整備を固めたことが功を奏したものと思われる。
しかし、住民参画が弱い。これは、横須賀市議会のアキレス腱だ。どんなに体裁を整えても、住民の声をカタチにできない議会に存在価値などない。立派に器は用意したので、あとはいい中身を詰めるのが我が議会の課題だ。
県内では1位に返り咲いた。ただし、昨年まで100位にも入っていなかった横浜が36位まで順位を上げ、県内でも茅ヶ崎に次ぐ3位となった。横浜は自民党だけが先進的で議会全体としては遅れている印象だったが、今は議会全体に広がってきたのだろう。横須賀市議会では逆に自民党が何かと足を引っ張っているので、ランクUPを機に協力してほしいものだ。
ちなみに、昨年の記事も再掲しておく。
→横須賀市議会は議会改革度ランキング62位へ凋落。
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