天然記念物に指定されている天神島・笠島の自然保護区が湘南サニーサイドマリーナ(株)らによって無許可で破壊されたことを、過去記事でお伝えした。
→湘南サニーサイドマリーナによる環境保護区破壊
→天神島の自然破壊を許したのは、市の役人でした
本件への県の対応が決まり、新聞でも報じられた。
→「名勝指定の水域で無許可工事 漁協と横須賀市教委を厳重注意」神奈川新聞2021/5/21
5/11の県教育委員会の会議で報告され、本日5/12に横須賀市でも議員向けに報告された文書が次の通りだ。
→20210512大楠漁協天然記念物無許可現状変更(pdf)
ポイントは、一切、おとがめなしだったことだ。
湘南サニーサイドマリーナ(株)の走狗である大楠漁協は、天然記念物の範囲内で工事をしようとして、2019年10月に横須賀市から指導を受けていた。しかし、許可が必要であることを知りながら、2020年3月頃に無許可で工事を強行した。つまり、神奈川新聞への大楠漁協の回答は虚偽だ。うっかりの過失ではない。確信犯なのだ。
これを取り締まる法令がある。「神奈川県文化財保護条例」だ。
第39条 県指定史跡名勝天然記念物の現状を変更し、又はその保存に影響を及ぼす行為をして、これを滅失し、毀損し、又は衰亡するに至らしめた者は、30万円以下の罰金又は科料に処する。
ところが、「30万円以下の罰金又は科料」が科されることはなかった。告発は見送られた。本来ならば、大楠漁協だけでなく施行者の田中石材土木(株)にも罰を科すことが条例上は必要なはずだった。
なお、これは刑事訴訟法違反の可能性もある。
第二百三十九条第二項 官吏又は公吏は、その職務を行うことにより犯罪があると思料するときは、告発をしなければならない。
しかも、あろうことか、現状変更許可も後付けで出された。普通に考えれば、確信犯で天然記念物を壊した事業者に許可を出すなんてありえない。「盗人に追い銭」とはこのことだ。
横須賀市長も怠慢だが、神奈川県教育委員は背任だ。
桐谷教育長、子どもたちにはこう教えたらよろしいでしょうか? 「この社会では、上手くやれば悪事を働いても罰せらない。悪事を働いたほうがトクだ」
この記事へのコメント
吉岡孝典
ブログ拝見しました。
正義が報われないことに憤りを感じますが、正義が報われるまで戦い我々横須賀市民を指導して頂きたいと願います。
正義が報われる環境作りを根気よく続けていくためにも、小林議員が横須賀市政で益々活躍出来る様、これからも応援致します。
尚、FBは輩たちにとって、公に晒され悪用される可能性がありますので、文末の「控えめに言って・・・教えよう」の表現は改めて頂き度、宜しくご再考願います。
ひまわり
最低な教育委員会には市民も情報開示請求頻度を強めるなどして常々チェックしていかなければ駄目ですね。
平成町市民
テリー