市職員による民間事業者への情報漏洩について

report20210216.png 私がマリーナ会社に訴えられて、裁判で勝訴した件は以前お伝えしました。
→湘南サニーサイドマリーナ(株)に完全勝訴!

 この裁判の中で同社からの資料が届いて驚いた件があります。なんと、3/1の議会質問に向けて市の幹部と事前の意見交換(答弁調整)をした際に話した内容が、裁判資料に載っていたのです。

 答弁調整は、密室政治につながる面もありますが、利害関係者がいる案件について公開の議会の場で話すことで悪影響を及ぼすこともあるため、事前に意見交換をしておく場合も少なくないのです。そして、今回の案件は、まさに利害関係者がいて配慮が必要な案件でした。
 ところが、市職員と内々で話していた内容が、当事者である民間事業者に筒抜けだったのです。これは信義則に反しますし、それ以上に議会としての活動が脅かされる案件でした。

 そのため、私は私憤としてではなく、議会人として是正する必要があると考え、2/8に市長に対する抗議を板橋議長に依頼しました。板橋議長も事態を重く見て、2/12には市長に対して調査を指示して下さいました。2/16には市長からの調査報告書が届き、「確かに情報漏洩があった可能性が高い」旨の回答でした。
 その後、情報漏洩した職員に一定の人事処分が下されることになれば自動的に市側で公開することとなっていました。しかし、公開基準には該当しないことと決定した旨の回答を受けました(人事処分を下したかどうかも非公開)。
 これは市民の議会で起こった事案ですので、市民のみなさんにはきちんとご報告致しました。

 なお、市長からの回答文書等はこちらです。
 →情報漏洩問題調査結果.pdf

 以下、本文にも貼り付けます。
2021年2月8日

横須賀市議会議長 板橋衛殿

横須賀市議会議員 小林伸行

情報漏洩に関する市長への抗議の要請


 日頃、横須賀市政の健全な発展のために御尽力頂き、感謝申し上げます。
 さて先般、市長以下の本市職員が当職との答弁調整の内容を利害関係者(庁外の民間事業者)に漏洩した事実が発覚しました。これは、信義則違反であり、議会と執行機関の信頼関係を崩すものです。
 また、横須賀市職員倫理条例にも抵触する疑いがあり、調査が必要です。
 まずは議長から市長に対し説明を求め、その上で市長への抗議や指導等の必要な対処をして頂けますよう、要請申し上げます。
事実と経緯


※なお、以下、答弁調整の前後を含む詳細な複数職員とのやり取りのメモ4頁分を付していたが、個人名をさらすことが目的ではないため割愛

令和3年(2021年)2月12日

横須賀市長 様

横須賀市議会議長 板橋 衛

市議会議員と市職員との間の答弁調整内容を庁外の民間事業者が承知していた件に関する調査の実施について(依頼)


 当市議会の小林伸行議員から、以下の内容の申し出がありました。
「3月定例議会での個人質問のために市職員との間で行った、大楠漁港水域の無許可占用に対する行政対応に関する答弁調整の際のやりとりを、本事案に関し係争中の相手方の知るところとなっていたことが、裁判資料から明らかとなった。」
「これは信義則違反であり、議会と執行機関の信頼関係を崩すものであるので、 議長から市長に対し事実確認と説明を求めていただきたい。」
 つきましては、本件に関する調査を行い、その結果を2月19日(金)までに回答いただきますようお願いします。

令和3年(2021年)2月16日

横須賀市議会議長 板橋 衛様

横須賀市長 上地克明

市議会議員と市職員との間の答弁調整内容を庁外の民間事業者が承知していた件に関する調査の実施について(回答)

令和3年2月12日付横議総第21号にてご依頼のありました標記の件につきまして、調査を実施しましたので別紙のとおり回答いたします。

(別紙)
 小林伸行市議会議員が令和3年3月定例議会での個人質問のために、 市長室職員2名と令和3年1月14日に打ち合わせをした内容につきましては、所管するみなと振興部との情報共有を行いました。
 その情報について、数日後、みなと振興部所属の職員1名が、現場で行われた業務上のやり取りの中で、民間事業者の1人に話しをした可能性が高いことが判明しました。
 本件事案のように、職員が答弁調整のやり取りの内容を第三者に提供することは、市議会と執行機関の信頼関係を損なうおそれがあるものと認識しています。
 今後、このような情報の取り扱いについては、特段の注意を払うよう全職員に周知徹底いたします。

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