
→IncomeSupport20210222(pdf)
これによれば、生活保護の相談件数がコロナ前の780件からコロナ後には1,133件へと45%も増加していた。右上のグラフは相談件数を月別に見た表だ。2020年は全ての月で2019年を上回った。
また、生活保護の申請件数はコロナ前の386件からコロナ後には448件へと16%も増加していた。
※コロナ前は2019年4~12月の数字。コロナ後は2020年4~12月の数字
なお報道によれば、日本全体の生活保護申請件数は、コロナ前に比べコロナ後は0.8%の増加だったという。※コロナ前は2019年1~12月、コロナ後は2020年1~12月
→「20年生活保護申請22.3万件 初の増加、コロナで雇用情勢悪化」産経新聞
基になる集計期間が若干異なるとはいえ、横須賀市は全国平均の約20倍もの増加率となる。

コロナ前には相談者の45%が受給へとつながっていたが、コロナ後には受給できるのが38%に留まっていた。ただし、市は「水際作戦ではなく、相談者が増えたことで受給基準に合致しない人が多かったため」旨の説明をしており、私もそう信じたい。とはいえ、受給基準の手前まで生活が追い込まれた人がコロナ前の1.5倍に増えているわけだ。市民生活は相当に傷んでいるに違いない。
生活保護の手前で用いられる緊急小口資金貸付制度等の利用者がどの程度増えているのかなど、他のデータも集めてさらに詳しく分析したいとは思うが、対策を強化しなければならないことは間違いないだろう。
追伸:なお、市から紙で提供された資料をデータ化してくれたのは、NPO法人ドットジェーピーから来てくれた大学生インターンだ。この場を借りて感謝申し上げる。
この記事へのコメント
ひまわり
補助金頼みの市財政も厳しくなるばかり。
20年30年先の横須賀市を行政議会が考えなければ生活保護増加に歯止めもかからないし、未来も無いとおもいます。
残念ながら市民参加する環境も今の市には無いと思います。限られた知恵の中から地域の未来を決定しなければいけない苦しい事です課題は多いですね。