市だけではなく、県も湘南サニーサイドマリーナ(株)には相当の手心を加えているようです。
まず、写真を見て頂きましょう。
上の写真(2018年3月時点)は、湘南サニーサイドマリーナの「北バース」と呼ばれる部分です。
マリーナの土地の周りに、一段低い「護岸補強工作物」という名目の構造物があるのがわかります。これは、水面が一番高くなる春分と秋分の満潮時には少しだけ水面より下になるため、「土地」や「埋立」ではない「水中工作物」という扱いとなっています。かなり苦しい言い訳ですが、これは法的にグレーではあるもののクロにはならないのが一般的です。この時点では占用許可という形で申請が出ていて、許可されていました。
ところが下の写真(2019年4月時点)をご覧ください。
同社は、無許可で「護岸補強工作物」をかさ上げし、土地に変えてしまっていました。これは「不法埋立」にあたります。
しかも、その不法埋立地の上に船や設備を置いて「土地利用」していました。
この件を近隣漁業者から聞いて、私は県と市に通報してあげました。いずれからも「知らなかった。調査する」と言われていました。
ところで、その調査結果が3/18に出ましたが、噴飯ものでした。
→佐島漁港芦名地区北側の護岸補強工作物への公有水面埋立法の適用の有無について(pdf)
内容を要約すると、これは土地の埋立ではなく「護岸補強工作物」と見なすことにすると言うのです。ただし、かさ上げ部分に船や設備を置くと「土地利用」になるから、利用はさせないことが条件だと言うのです。
この場所に船を置いていた写真や、設備を置いていた写真など、他にも多くの証拠が残っています。つまり、いったんは「土地利用」していたわけで、その時点で「土地」になったのは間違いなく、「不法埋立」は確定しているはずです。しかし、県土整備局河川下水道部砂防海岸課は不問に付すことにしました。市も、後付けで占用許可を出してしまいました。
ということは、神奈川県においては勝手に海を埋め立てても「護岸補強工作物」と言い張ればおとがめなしということです。神奈川県議のみなさん、これを認めてしまっていいのでしょうか?
なお、上記PDFの内容を下記に貼り付けておきます。
令和3年( 2021年)3月18日市議会議員様みなと振興部長佐島漁港芦名地区北側の護岸補強工作物への公有水面埋立法の適用の有無について
現在、市が漁港漁場整備法の水域占用変更申請を受けている佐島漁港芦名地区北側護岸補強工作物として上部を嵩上げしたものについて、 公有水面埋立法の適用の有無を、神奈川県へ照会したところ、回答がありました。
神奈川県の回答
「土地の造成・取得を目的とせず、単なる工作物の設置に止まる場合は、公有水面埋立法における埋立には当たらないものとされています。このため、照会のありました護岸補強工作物として上部を嵩上げしたものについては、公有水面埋立法の適用はありません。なお、当該物件の上部について利用する行為は、「土地の造成・取得」を目的としているとみなされますので、念のため申し添えます。」
この回答を受けまして、市は、嵩上げした部分の上部利用がないことを現場確認したうえで、将来にわたって上部利用しないことを条件として、本工作物の水域占用変更申請について、 漁港漁場整備法に基づき 許可する方針です。
なお、市は、保留していた隣接する浮桟橋の水域占用申請について、漁港漁場整備法に基づき許可する方針です。
(事務担当は、みなと振興部水産振興課 原 内線 3248 直通 046 822 9964
この記事へのコメント
ひまわり
事実で有っても、推測を議論出来ないと発現する議長もいますが?
何故このマリーナにはこれ程便宜がはかられるのか市民から見て異様です。
行政の上の方は天狗になられたようですね!
ひまわり
前組合長ら執行部は本来の目的とは関係ない工事を行わせ過大な支払いをして、それを大幅に越える金額を執行部側に振り込ませた。
また、近隣のマリーナ会社が迷惑料などとして他の組合員には内密に1億5000万円を受理し、旧執行部役員らの口座に振り込ませた。
何ですかこれは闇が深すぎます。大丈夫なんですか横須賀市?
湘南のJOHN LENNON
湘南サニーサイドマリーナって、小泉進次郎氏とか三原じゅん子氏とも繋がっていますよね。
佐島の上の山にも緑を壊してソーラーを設置します。
胡散臭い会社です。