コロナ対策よりイス取りゲームに熱心な市議会なんて要りますか?

●今日の議題は会派の多数派争い
gikaiunneiiinnkai202003.png 横須賀市議会は、本日4/9に会議を開いた。
 コロナウィルス問題で4/8から神奈川県でも緊急事態宣言が発令されて外出自粛要請がなされている中、議員が雁首揃えるのだから、よっぽど大事な会議を開くのだと思うかもしれない。

 ところが、笑われるだろう。
 会議の中身は「イス取りゲーム」なのだ。
※写真は3/18の議運中継

●他市ではコロナ対策のために会議が開かれている
 私は他市の議員と日常的に情報交換して頂いているので、全国各地の取り組みも耳に入ってくる。そして、「新型コロナウィルス対策特別委員会」などを臨時に開催して、「市民生活への影響をいかにして緩和するか?」「どうすれば困った人々の力になれるか?」を議論をしている議会も多いことを知っている。
 そんな中、横須賀市議会では会派と会派の多数派争いに汲々としているのである。

 どうしてこんなことになっているのか?
 過去記事に書いたとおり、私はもはや仲間に迷惑をかけるとか気にしなくていい立場となったので、遠慮せずに全てぶちまけてしまおうと思う。
 →「無会派となったご報告」
 横須賀市民よ、これを見て嗤え。

●暴露話:イス取りゲームの舞台裏
 本日の会議を開くきっかけとなったのは、私の会派離団だ。

 そもそも、議会の年度は5月に始まって、4月末で終わることとなっている。そして、年度ごとに所属委員会などの議会内の役割分担を変更するため、5月には「招集議会」という会議を開くことになっている。
 そのため、私が所属していた「よこすか未来会議」の中で元々話し合っていたのは「4月末を以って離団届を出す」ということだった。これは「どうせまた1カ月後の招集議会ではガラガラポンで各種役職決めをするわけで、コロナ対策も職員の事務負担も考えれば無用の会議を開かないほうがいい」と考えたからだ。よこすか未来会議 伊関功滋団長のこうした配慮は責任感あるものだと思ったし、もともとケンカ別れではないので私も急ぐ理由がないため、会派ではその方向性だった。

 ところが、招集議会前に会派構成の変更を伊関団長が団長会議で他会派に予告したところ、「そんな、もう離団が決まっているなら、小林は早く離団させろ」と要求してきたのだ。
 別に、離団届を出すのは私の勝手だし、私とよこすか未来会議の間で決める話だ。外野が口を挟む話じゃない。にもかかわらず、厚かましい要求ができる背景には「この要求を呑まないなら、招集議会の役職決めで不利になることがあるかもしれないよ」という無言の圧力があるわけだろう。

 かくして、温厚な伊関団長は他会派の要求を呑んであげて、私が預けていた離団届を4/2に提出した。
 これによって、たった残り21日間の新しい役割分担を決めるため、議会運営委員会と総務常任委員会を本日開くこととなったのだ。私も、求められたとおりに委員長の辞任届を書いて差し上げたので、今日は椅子を立ったり座ったり3回繰り返して委員長の椅子をお譲り申し上げた。

●第一会派になりたくて干渉し続けてきた自民党
 では、なぜ小林に早く離団してほしかったのか?
 それは、自民党が早く第一会派になりたくてたまらなかったからだろう。そして、5月の招集議会前に第一会派を確定させて、ポスト獲得を確実にしておきたかったのだと思う。

 2019年4月の改選後、自民党は保守系無所属と合流し、新人も擁立して「さあ、これでうちが12名の第一会派だ」と信じていた。ところが、一方で旧無所属みらいと旧研政が合流し、その求心力に活きのいい新人議員も加わって、13名のよこすか未来会議が第一会派をさらってしまった。

 前期は、前市長に近かった無所属みらいをできるだけ村八分にして蚊帳の外に置こうとしてきた。正式な団長会議の他に「反市長派団長会議」と言うべき会議もしょっちゅうやっていた。
 その後、市長選も終わって「新市長を自分たちの力で誕生させた」という自負も持ち、無所属みらいもメンバー離脱などがあって、十分に力を削いだつもりだったろう。
 ところが、蓋を開けたら、その無所属みらいのメンバーが第一会派になっていたのだ。
 自民党は悔しかったはずだ。

 しかし、その後、政策力で勝負するのではなく、自民党はポスト争いやアラ探しで様々な茶々を入れてきた。

 たとえば、よこすか未来会議としては、最大会派となったこともあり議長も擁立して議会改革を主導しようと考えていた。しかし、水面下の調整会議では自民党が難癖をつけて拒絶してきた。そこで、よこすか未来会議としては議長ポストに恋々とはしておらず、別に議会改革さえ進められれば良かったので、前期に議会改革で大きな実績があった公明党の板橋氏に再登壇を要請した。板橋氏も改革に身を削ることを快諾され、議長任期は本来4年だが、自民党も4年のうち2年間だけなら板橋さんでいい、と呑んで、この問題を収めた。
 ちなみに、市民のみなさんも見ていてほしい。おそらく板橋議長は能力も人望もあるのに、1年後には辞任届を書かされ、自民党の議長さんが誕生するだろう。それが密約だ。

 アラ探しについては、過去記事にいくつか書いたので繰り返さないが、あの手の横ヤリは他にもあった。
 →「無会派となったご報告」

 しかし、よこすか未来会議は、市民の声を集める広聴会を開き、マニフェストを制作し、表彰もされるなど、ひるまず政策本位で歩みを進めてきた。議会の本道を歩んでいると思う。私は離れた身だが、市民のみなさんは引き続き彼らを応援してあげてほしい。

●「市議会はこんなもんじゃない」「シギカイ復活」
 私の邪推かもしれないが、議会にはこうして干渉する中で会派内の不和を生んで私か若手の誰かを追い出すよう仕向けていた人がいる節がある。私は、理不尽なことに黙っていられない性なので、まんまと憤って「俺は声を上げる!」と飛び出してしまった。

 私はバカなのかもしれない。でも、議会の舞台裏は先に書いたような不毛なことの連続だった。ほとほとうんざりした。このままではいけないと思った。それこそ「市議会はこんなもんじゃない」だ。「ヨコスカ復活」の前に「シギカイ奮発」だろう。

 何のために議会はあるのか?
 誰のために議会があるのか?
 俺たちはどっちを向いて仕事をしているのか?

 私は、本来は強力な議会の権能を十分に使って、市民のために政治をしたい。ただそれだけだ。

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