2018年02月03日

【中学生にもわかるセイジの話】まとめ(Vol.41〜50)

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.41】
「議員なんていらない」なら、選ばなくてもいい。ただし町と村だけ。
アメリカでは、まちのカタチを自分たちで決められる。議員を選ぼうが、市長を選ぼうが、誰も選ばないでまちの全員で話し合って決めようが、勝手だ。自分たちのことは自分たちで決めればいい。なにしろ自由だ。世界ではそういう国が多い。一方、日本ではどのまちでも、必ず議員と首長を選ばなくちゃいけない。なにしろ不自由だ。ただし、法律をよく読むと、実は町と村だけは議員を選ばなくてもいい。代わりに、まちのみんなで話し合って決める「町総会」や「村総会」をやればいい。「小さいまちなら選挙とかやるより集まって決めたっていいよね」という考え方だ。実際に、かつて神奈川県旧芦之湯村と東京都旧宇津木村では村総会で決めていた。最近でも高知県大川村で議会廃止論が出た。とはいえ、今は全てのまちに議会がある。……そろそろ憲法を改訂して、地方を自由にするべきじゃないか?

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.42】
アメリカには市町村がないまちがある。
日本では、誰もがどこかの市町村に住んでいる。どんな山奥だろうが無人島だろうが、そこはどこかの市町村だ。しかし、アメリカには市町村がないまちがある。かつて、アメリカでは先住民を追い出して開拓をして人々が住みついた。人が増えてくると、みんなでお金を出し合って保安官や教師を雇った。これが行政になっていった。この文化が残っている。だから、必要になれば地域を区切って税金を集めて役人を雇って市町村をつくる。逆に、不要になれば、役人を解雇して残金を整理し、市町村を解散する。ちょうど会社をつくったり清算したりするのと同じだ。市町村が無くなった場所は、行政に頼らず自己責任で生活する。ただし、市町村が無くても日本の都道府県にあたる郡はある。学校区という独立した教育行政機関もある。だから、最低限のサービスは提供される。これを聞いて、今の横須賀市をいったん解散して第2横須賀市をつくれないか、とも思った。が、日本では市町村が財政破綻したことはあっても解散した例は無く、どうやらムリらしい。

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.43】
アメリカには、市役所を丸ごと民営化したまちがある。
民営化は、行政がやっていた事業を民間に任せることだ。郵政民営化や国鉄のJR化のように、完全に民間に譲り渡す方法もある。また、ゴミ収集の業務委託や、保育園の運営委託など、部分的に任せる方法もある。この民営化の流れは主にアメリカから入ってきた。そのアメリカでは、民営化が行き着くところまで進んでいる。なんと、市役所をほぼ丸ごと民間企業に委託しているまちがある。それが、サンディ・スプリングス市だ。市の職員は数人しかいない。仕事の中身と支払う金額を決め、業者を選んで発注し、あとはお任せだ。……横須賀市役所を解散して第二横須賀市をつくることはムリだが、横須賀市役所を限りなくスリム化して大部分を民営化することならできる。ただし、それがいいかどうかは、また別の話だ。

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.44】
政務活動費は略して「セイカツヒ」だが、「生活費」とカン違いしてる議員もいる。
地方議員には、議員報酬が与えられている。これはサラリーマンの給料にあたる。その他に、多くのまちで「政務活動費」というものが支給されている。これは、サラリーマンの出張費や資料購入費の費用弁償にあたる。つまり、仕事に必要な経費の仮払いだ。だから、使わなかった分は返さなければならない。しかし、かつては「第二の報酬」とも言われ、公金という意識が薄い議員も多かった。今でも、プライベートに使って号泣会見や謝罪会見をする議員がゴロゴロいる。政務活動費は通称「セイカツヒ」だが、決して生活費ではないことを肝に銘じなければならない。

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.45】
政治業界は時代遅れ。ネット広告の時代に、ちょうちんを規制している。
日本の政治は、最も古風な業界の一つだ。いまやインターネットが当たり前の時代。とりわけ公職選挙法の精神は「政治にお金がかからないようにすること」なので、低価格のインターネットは推奨すべきなのに、つい最近までネット選挙はできなかった。その一方、いまだにちょうちんの規制までしている。ちなみに、洒落で本当にちょうちんを使う議員もいる。国会議員と秘書の関係も、丁稚奉公や徒弟制度的な慣習がまだまだ残っている。あと、私の感覚では民間企業の平均よりセクハラ発言割合が高め。業界がオジサン化している。また、政治家本人は公職だから何を言われても仕方ないが、その夫や妻まで色々言われる。いわば、家業となっている。さらに、政策より地縁・血縁や根性論で票が入ったりする。会社で言えば商品力よりドブ板営業で受注が決まることの多い業界だ。……小売や物流の業界のように業界地図をガラリと塗り替える政治家が現れるかどうか。「消費者」の選択次第だろう。

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.46】
選挙は、人の死なない戦(いくさ)だ。
かつて、戦国武将は闘って敗れれば首をとられた。政治(統治)は命がけだった。それが現代では選挙だ。大阪都構想で勝負して敗れた大阪維新の会の橋下徹氏は「負けたのに命を取られない政治体制は、日本はすばらしい」と言った。本当にそのとおりだ。ただし、選挙関係の用語は今なお戦国時代さながらだ。出陣式。出馬。刺客。影武者。……武将よろしく、家紋の代わりに政党のマークを入れたのぼりを立て、選挙戦に名乗りをあげるあたり、いかにも戦らしい。

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.47】
議員こそ「プロ市民」じゃないか。
よく市民活動をしていて行政や議会事情にやたらと詳しい人がいる。そういう人を「プロ市民」などと揶揄する議員や市職員がたまにいる。しかし、市民活動≒政治活動を、報酬をもらってプロフェッショナルの職業としてやっているという意味では、議員こそ本当の「プロ市民」と言えるだろう。

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.48】
政治の世界にも、業界用語がある。
拡声器は「ラッパ」。選挙カーは「センシャ」。朝の街宣活動は女性が口に出すと少し恥ずかしい「朝立ち」、夕方なら雨も降ってないのに「夕立ち」。絶対に勝つ強い候補者は「鉄板」、どうやっても勝てそうにない泡と消える候補者は「泡沫」。100万円の札束は「コンニャク」や「瓦」、1000万円の札束は「レンガ」、違法に配るお金が「実弾」。裏のある旨い話は「毒まんじゅう」。女性運動員は「ウグイス」、男なら「カラス」、候補者のダミーは「影武者」。候補者がお供を連れて練り歩くスタイルを「桃太郎」。衆議院議員だけ何故か別名「代議士」。国会議員は基本、火?金が国会で土日月が地元なので「金帰火来」。「政策」「第一」「第二」「私設」は国会議員秘書の種類。よく有名政治家と本人が一緒に写っているポスターは「二連ポスター」。……まだまだある。

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.49】
政治家は兼業OK。
国会議員も地方議員も首長も、政治家はみんな兼業でもいい。会社の社長や取締役が、他の会社の役員をしてもいいのと同じだ。ただし、国会議員が市長を兼職するようなことは、昔はOKだったが今はNG。議員や首長といった公務員は、辞職しないと他の公務員にはなれないのだ。

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.50】
地方議員の月給は平均37万5千円。いつか、出馬も考えてみませんか?
全国の市町村議会議員の月額報酬は平均37万5千円*となる。悪くない額だ。25歳から立候補できるが、若くしてこのくらいの額がもらえる仕事は多くない。ちなみに、横須賀市議の場合、月額65万円。年額ではボーナスを含め1,089万円。外国なら国会議員並みの待遇となる。だから、昨年放映されたドラマ『民衆の敵』でも、主人公の主婦・佐藤智子は高給に釣られて選挙に出馬した。ただし、給料ではなく報酬という点に注意。いわばギャラだ。この仕事は出費も多い。そのギャラをもらうために、どれだけ投資する必要があるのか? それを考えると割に合わないという人も多い。とはいえ、議員は兼職でもいいので、今の仕事を続けながら挑戦してみてもいいかもしれない。
*小林のぶゆき事務所によるインターンとの共同調査結果。まもなく、全国市町村議会の報酬&定数に関する調査レポートを発行予定。乞うお楽しみに。
posted by 小林のぶゆき at 13:53| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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