2017年12月29日

【中学生にもわかるセイジの話】まとめ(Vol.11〜20)

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.11】
ザンネンなお知らせ。実は中学生のキミも、約一千万円の借金を抱えているんだよ。
ニッポンでは、オギャアと産まれたその瞬間から借金を抱えることになる。ちなみに横須賀市に生まれたキミの場合、国が852万円+県が41万円+市が71万円=965万円となる(国約1080兆円+県約3兆7600億円+市約2900億円の各人口割)。でも、安心してください、払えますよ……県と市の分は。ほとんどが、いわば住宅ローンなので、借金とは言っても健全な投資。ハコモノを豪華に建てすぎて、若干借り過ぎだが、まあ何とかなる。モンダイは、国の借金だ。こっちは健全な住宅ローンよりも、サラ金がどんどん増えている。国は「景気が良くなれば返せる」とか言っているが、要するに子どもや孫へのツケ回しだ。特に、今の若い人は戦後最大の借金を抱えることになる。選挙権がないか、選挙権を行使しないと、こういう仕打ちが待っている?! そういうことなのかもしれない

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.12】
政治家の任期は、基本的に4年。ただし、短くなることはよくある。(参議院議員のみ6年)
日本の政治家は、市町村の議員も、都道府県の議員も、国の衆議院議員も、任期は4年。首長(市町村長や都道府県知事)も4年。ただし、地方なら、議会が首長に「不信任議決」をすれば、首長が失職するか、首長が議会を解散することができ、任期は短くなる。同様に、衆議院も「内閣不信任決議」をすれば、内閣総辞職か衆議院解散ができる……ことになっているのだが、どういうわけか何にもなくてもしょっちゅう解散している。そのため、衆議院議員の任期は、実際には平均2年半ちょっととなっている。あと、署名を集めれば国民が政治家を辞めさせることもできる

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.13】
市や国の借金は、あなたにどんな影響があるのか? 要するに「先輩が食べたスキヤキの代金を、あなたが払わされる」という話なのだ。
前々回のVol.11で「誰もが一千万円ぐらいの借金をしている」と書いた。つまり、国県市の借金のことだ。しかし、「行政の借金が自分にどんな影響があるのかわからない」との声も頂いた。では、レストランにたとえて説明しよう。今回は長編だ。

普通のレストランなら、入るのも入らないのも自由だ。しかし、市や国は寮の食堂のようなもので、必ず食べることになっている。しかも、行政サービスは、メニューから選んで注文するのではない。日替わり定食しかない。なおかつ、代金は強制的に給料天引き(税金徴収)される。
寮の食堂は、この代金の中から厨房設備(道路や下水道等のインフラ)をリースで借りている。そして、「おいしいトンカツも提供したいので、フライ機を導入しました」「冬には鍋料理も出したいので、カセットコンロを導入しました」という具合に整備をしてきた。確かに、料理の幅も広がって美味しくなったので、みんな満足してきた。

ところが、段々と寮生の要求がエスカレートしてきて、寮の先輩が「今度は、スキヤキが食べたい」「ビフテキを出せ」と言いはじめた。最初は、食堂担当者(政治家)も「さすがに、1食500円の予算じゃスキヤキはムリです!」と抵抗していたのだが、寮の先輩たちが「そんなこと言ってると、オマエたち食堂担当者のクビをすげかえるぞ。カネを借りてでもスキヤキを出せ!」と迫ったので、スキヤキやビフテキも出すようになった。しかし、当然ながら予算はオーバーするので、その分、仕入れ先へのツケ(赤字国債)で高級な食材(高福祉)を仕入れるようになった。また、厨房設備もなるべく増やさず、老朽化しても買い替えずに使うようにしたため、ときどき故障するようになった。

こうしてリース代金は減らしてきたものの、食材仕入れのツケはだんだん膨れ上がってきて、いくら大口の取引先だとはいえ、いずれは返済を迫られるだろう。そうなったら、借金を返すために1食500円のうち100円を返済に回して、400円の予算で作るしかない。そうなったら、新入りの寮生たちから「1食あたり500円も払っているのに、こんな料理しか出ないのかよ。ボッタクリだ!」という声が挙がるだろう。あるいは、1食あたりの徴収額を600円に値上げ(増税)するしかない。でも、先輩の寮生の発言力のほうが強いので、スキヤキ廃止も値上げも、なかなかできずにいる。

いずれは、新入りの寮生たちは「この会社(ニッポン)で、毎日高くてマズイ飯を食わされ続けるんだったら、あの会社(海外)に転職したほうがいいんじゃね? この会社は安定しているかもしれないけど、徐々に売上げ下がっているよね。だったら、あの会社のほうが業績伸びてるし、チャンスも多いはずだよね」という選択をするかもしれない。なにしろ、先行きが不安だ。

……これが、いまのニッポンの借金の現状だ

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.14】
民主主義とは、自分たちのリーダーを選挙で選ぶ仕組みではない。使用人を選ぶ仕組みである。
民主制(Democracy)とは、民(たみ)が主(あるじ)の制度、と書く。主の上に、主はいない。つまり、私たちが選挙で選ぶのは、私たちを統治する者ではない。使用人だ。私たちが決めたルールに則って、私たちの役に立つべく働いてくれる雇い人だ。そうは言っても、私たちの中にも、ルールを守らない者が出てくる。だから、使用人に命じて、私たち全体の代理として、みんなにルールを守らせている。別に、その権限を与えられている使用人が偉いわけではない。ただし、時間が経つうちに、「俺って偉いんだ!」と勘違いする使用人が出てくる。いつの時代でも、どんな社会でも、必ず出てくる。民主制をまもるためには、そういう使用人をクビにすることが大事だ。大丈夫。紙キレ一枚で、カンタンに解雇できる。そう、あなたの一票で

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.15】
地方議員には、地域代表、宗教代表、サラリーマン代表、業界団体代表、政党代表など、いろんな人がいる。
ひとつのまちで何十人も議員がいると、議員も色々な層から選ばれてくる。
公明党の議員のように、創価学会という宗教団体から絶大な応援を受け、安定して当選してくる人たちもいる。
共産党の議員のように、政党の看板で勝負するオーソドックスな人たちもいる。
町内会などから支援を受け、地域の票をまとめて勝ち上がってくる人たちもいる。このタイプは、地元のお祭りに顔を出したり、地域の要望を役所につなぐのに熱心だ。
建設業協会や医師会など業界団体の推薦をもらって当選する人たちもいる。このタイプは、各種パーティや会合で挨拶の時間をもらうことが重要であり、公共事業や補助金の動向に敏感だ。
なお、地域代表型と業界代表型は、わりと自民系無所属に多い。
また、同じ業界単位でも、経営側ではなく労働者側の組合から支援を受ける人たちもいる。このタイプは、労働組合幹部との勉強会&飲み会や旗開き・決起集会といったパーティへの出席が主戦場だ。わりと、旧民主党や社会党の議員に多い。
このほかに、朝夕の通勤時間帯に駅などに立って街頭活動をするサラリーマン代表型がいる。特定の地域や業界などにしばられないため、「しがらみのない政治」などといったキャッチコピーを掲げがちという特徴がある。固定的な支持者を持たないため票が読めないのが悩みだが、しばしば大量得票したりするのもこのタイプだ。
不思議なことに、ママ代表というタイプの議員は全国的に少ない。20〜30代の投票率が低いこともあって、一番困っているはずの子育て世代は政治を使うのがヘタだ。「保育園落ちた。日本死ね!」などとボヤく前に、保育園は国ではなく市町村の仕事だということを学習して、地方議員を送り込んだほうがいいだろう

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.16】
子どもも、有権者ではないが、主権者だ。
18歳未満は、選挙権を持たない。つまり、有権者ではない。では、政治に口を出す権利がないのだろうか? 実は、そんなことはない。横須賀市では、2016年に市政初となる小学生からの陳情が出された。全国でもまれか初らしく、複数のTVやネットニュースで取り上げられ、注目された。子どもであっても、政治参加ができる証拠だ。子どもも国民。つまり、この国のオーナー・主権者だ。ついでに、納税者でもある。私は「なぜ小中学生にまでチラシを配るのか?」と時々たずねられるが、彼らも私の雇い主でありお客様だからだ

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.17】
タスキやノボリに「本人」と書く政治家が多い。あれは、名前を出せないからだ。
25152097_1391330290975855_8240850402609325876_n.jpg政治家が名前を売っていいのは、5〜10日程度の選挙期間だけ。この「私、○○を当選させてください!」と訴える活動が、「選挙活動」だ。しかし、実際にはそれだけで当選することは少ない。普段からの「政治活動」の実績が認められて、当選する者が多い。ただし、政治活動は、主張や政策を訴えるものだ。別に、名前を出す必要は全くない。とはいえ、「この政治活動をやっているのは、他でもなく私なんですよ!」と、名前を出さずに自分を認識してもらうツールが「本人」なのだ。ただし、抜け道もある。実は政党に所属している政治家は、「政党活動」の名目で「時局講演会 弁士:横須賀花子」という具合に名前を出すことができる。地方政治には国政政党は直接関係ないとはいえ、それも政党に所属するメリットだ。

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.18】
成人式は20歳。でも、実は18歳から、もう大人だよ。
もうすぐ成人式の季節。ところで、20歳を対象に成人式をしているけど、本当にそれでいいのかな? というのも、2016年から18歳選挙権が始まっている。そして、正式に社会を構成するメンバー(公民)として認められた選挙権(公民権)こそ、成人の証とも言える。もちろん、民法第3条には「満20年を以て成年とす」と書かれているが、民法は契約など主に財産取引のための法律だ。そして、選挙権と揃えて、民法も成年は18歳に改正される見込みだ。ちなみに、運転免許も18歳から。一方、タバコやお酒は20歳のままだ。判断能力を基準にした公選法・民法・道交法とは違って、身体の成熟度を基準にしているからだ。つまり、ホントの大人の証はタバコやお酒じゃない。選挙だ

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.19】
「義務教育」は、キミが教育を受ける義務なんかじゃない。大人たちが教育をする義務だ。
よく、小中学校の教育を「義務教育」と呼ぶ。そして、大半の人が、これを「子供は、学校で勉強するのが義務だ」とカン違いしている。かつて、私もそうだった。実際のところ、行政職員や議員の中にも誤解している者が少なくないのだから、ムリもない。しかし、憲法第26条二を読み返してほしい。「保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ」と書いてある。そして、教育基本法第5条三には、国や地方が「その実施に責任を負う」と書いてある。つまり、「保護者は、国や地方の行政を使って、ちゃんと子供を教育してあげなきゃダメだぞ」という義務なのだ。……だから、キミ。学校がどうにも耐えられないなら、行くな。行く義務なんてない。そして、保護者や教師に、キミたちに合った教育をするよう、要求しなさい。なぜならそれは、この国のルール(憲法)に定められた、キミたちの当然の権利だからだ

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.20】
国の仕事は色々あるけど、市役所の仕事は一つしかない。実は、福祉だけだ。
市役所は、実に色々な仕事をしているように見える。しかし、突き詰めて言えば、本業は「福祉」だけだ。市町村や都道府県の役所を「地方自治体」という。その仕事を定めた地方自治法第1条2項には「住民の福祉の増進を図ることを基本として」と書かれている。分野は高齢者・障害者・子ども・勤労者など多岐にわたるが、いずれも福祉なのだ。一方、国の仕事は幅広い。外交・防衛・経済・通貨など、ただでさえ忙しいのだから、福祉は市町村に任せてしまえばいいのになあ
posted by 小林のぶゆき at 13:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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