2017年08月15日

「敗戦」記念日に。〜横須賀市民は核廃絶を宣言していた〜

 72年前の今日、日本は敗戦した。
 多くの人が忘れているが、この国は敗戦国である。現在も敗戦の名残を引きずり、国連軍を名目とした米軍の統制下にある。しかも、米国が宗主国なのではなく、国ではない米軍に統制されていることを改めて思い起こし、本当の意味での「美しい国」「日本を取り戻す」決意を新たにしたい。

 さて、先日の記事で、横須賀市議会が「核兵器廃絶に関する決議」を出していたことにふれた。
 ところで、よく「横須賀市は平和都市宣言をしている」「市長がようやく平和首長会議に加盟した」ということが言われるが、これはあくまでも役所のトップにしか過ぎない市長がやったことであり、正確には横須賀市民を代表するものではない。しかも、市長が勝手にこのようなものを出すわけにはいかない。

●1984年9月10日 横須賀市議会が「核兵器廃絶に関する決議」を全会一致で議決
 (自民党 竹折輝隆市議が提案者)
●1989年5月23日 「核兵器廃絶・平和都市宣言」を市長(横山和夫時代)名で宣言
●2016年5月 市長(吉田雄人時代)が平和首長会議に加盟

 その意味で、議会の決議には違う重みがある。議会こそが、住民代表である。横須賀市民の意思を体現するのは議会である。主権者は市民であっても、主権を行使するのは代理人である議員の合議体である議会なのだ。その議会が、しかも全会一致で決議を出した。一人の棄権や反対もなかったことで、この決議は右から左まで主義主張を超え「市民の総意」と見なされるに足る正統性を持った。市長名で出された平和都市宣言も、その本文でこの議会の決議を受けて出されたものであることを明記しているのは、そうでなければ正統性が担保されないためだろう。

 さて、紹介したものの、本文を読んだことがなかったので、過去の議事録から引っ張り出してみた。市政にとって歴史的な文書だと思うのだが、ネット上では見つけられなかったため、敗戦記念日に際してここに共有する。これによって、戦没者の御霊に対して悲惨な戦争を繰り返さないことの誓いに代えたい。
核兵器廃絶に関する決議
 世界の恒久平和は、人類共通の念願である。しかるに、こんにち世界共通で武力戦争が絶え間なく続き、際限のない軍備拡大は核軍縮の増強をも招来し、人間が互いの生命を尊重し、愛し合う、いわゆる互恵の精神が喪失されつつあり、人類の生存に深刻な脅威を与えている。
 横須賀市は、常にわが国の国是である、「持たず、つくらず、持ちこませず」の非核三原則が厳正に遵守されることを願ってきたが、更に全ての核兵器の廃絶と軍備の縮小を全世界に強く訴え、人類全てが愛し合える世界の創造に寄与するため、ここに核兵器廃絶平和都市となることを決議する。
1984年9月10日 横須賀市議会
posted by 小林のぶゆき at 23:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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