2016年12月03日

カジノのどこが悪いのさ?

IMG_1009.JPG 敢えて挑戦的なタイトルにしたが、現在の日本の状況においてカシノ合法化の何が悪いのか、本当にわからない。
 カシノ、いいじゃないの?
※写真は2014年に私費視察した韓国のSeven Luck Casino

 予め断っておくが、「カジノ法案」の内容や国会審議のプロセスについて、ここでは問わない。現在の国会は、地方議会から見ると与野党ともに大変お粗末な議会運営をしているので、語るに値しない。
 一方で、政策としてのカシノ合法化は、筋がいいと考えている(ちなみに「カジノ」と言うのは日本とドイツぐらいらしいので、ここでは国際的に一般的な「カシノ」と呼ぶ)。

 まず、カシノ批判をする言説を最近目にする機会が多いが、実にピンボケだ。いわく……
●カシノは、ギャンブル依存症を助長する
●貧困者を、さらに苦しめる
●風紀・治安が乱れる
●日本や都市のイメージを損なう

……既に「世界最大のギャンブル大国」とも言える現代ニッポンのこの有様を無視して、何をか言わんやである。

 カシノ反対論者は足元を見よ。公営ギャンブルに加え、法的にグレーな事実上のギャンブルである巨大産業パチンコが……
●ギャンブル依存症を大量生産している
●生活保護から中流階級まで真ん中より下を既に苦しめている。上流階級はパチンコなどやらない
●放置自転車や煙草ポイ捨てなど風紀を乱す者もおり、車中幼児死・育児介護のネグレクト死など刑法犯を増やしている
●駅前の一等地にドーンと立地しているので、外国人旅行客は唖然としているし、景観面で疑問の声も多い

……というわけで、カシノを合法化したところで、これ以上悪くなることはないだろう。このあたりの現状認識は、『パチンコがなくなる日』を一読頂ければ納得されると思う。私は6年前に読んだが、現在では改訂版の『パチンコが本当になくなる日』が出ているようだ。

 ところで、上記の言い分だけでは「パチンコや公営ギャンブルにカシノが加わったところで大勢に影響ない」という論旨だけで、積極的に推進する理由にはならない。では、小林は何をもって「カシノ合法化は筋がいい」と言っているのか? 列記する。
●本場のカシノは、むしろ高所得者向けのエンタテインメントである
●控除率(胴元に取られるカネの割合)が低く、博徒にとって良心的
●最近のパチンコは、なかなか出ないが当たると爆発的に出る高射幸性だが、カシノは違う
●パチンコや公営ギャンブルは日常的にできるが、カシノは特別な場所に行かなきゃいけない非日常なので、常習性が低い
●上記の性質上、比較的良質なギャンブルであるカシノを公営ギャンブルに加えて促進することで、高所得者に消費させる再分配効果がある
●外国人観光客による外貨も取り込める(マカオが、国際観光客数でこそ上位ではないが国際観光収入では10位にランクインするのには理由がある)
●同時にパチンコを段階的に規制することにより、低所得者は日常的にギャンブルができなくなって実経済につぎ込めるお金が増えるはずで、今よりは経済活性化する

IMG_1009.JPG
 韓国は、国を挙げてパチンコを廃止した。一方で、カシノは整備された。
 私は、私費で韓国視察した際にSeven Luck Casinoに行ってみたが、何ということはない。昔パチンコを試したらうるさくて煙草臭くて5分もいられなかった私だが、同店は特に高級店でもないのだろうがキレイで静かだったし、労働者も数か国語を操る者や高度なディーラーのスキルを持った者など付加価値の高い雇用が生まれていた。
 しかも、パチンコは、外国資本の会社も少なくないと聞く。勤勉な国民が外貨を獲得してせっかく蓄えた国富を海外流出させることにつながる。であれば、国産カシノを導入し、パチンコを規制することは、理も利もある。
 いずれにしても、私は保守も革新も超えて理解が得られる筋のいい政策だと考えている。

 なお、過去記事でも横須賀市におけるカシノ導入の可能性について書いているので、関心を持って頂ける方はご覧頂ければ幸いだ。
 →横須賀カジノクルーズ?!の可能性を探る
posted by 小林のぶゆき at 21:56| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
カジノのどこが悪いのさ? 政治家の発言じゃない。ラスベガスでもしょっちゅう死人が出てるよ。
Posted by takahiro waki at 2017年01月23日 18:56
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