市職員の給料は高いのか?~正規/非正規の身分制度にメスを~

img_b6f429cf225413189f83ffc81197e6de338786.jpg 東洋経済の『最新!「公務員年収ランキング」トップ500』によると、こんなことになっているらしいです。
県内1位(6位) 厚木市 717万円
県内2位(10位) 逗子市 707万円
県内3位(17位) 川崎市 703万円
県内4位(20位) 横浜市 701万円
県内5位(36位) 藤沢市 690万円
県内5位(36位) 大和市 690万円
県内7位(61位) 平塚市 682万円
県内8位(65位) 南足柄市 679万円
県内9位(71位) 茅ケ崎市 678万円
県内10位(80位) 伊勢原市 676万円
県内10位(80位) 神奈川県 676万円
県内12位(106位) 葉山町 668万円
県内13位(111位) 相模原市 667万円
県内14位(116位) 小田原市 666万円
県内15位(126位) 横須賀市 665万円
県内16位(131位) 綾瀬市 663万円
県内17位(150位) 海老名市 657万円
県内18位(161位) 鎌倉市 654万円

 かつては鎌倉が全国1位とか聞いていたけれど、某・岡田市議がガリガリ追及した結果、今はそうでもなくなったようです。

 それはさておき、横須賀市。
 全国1700強の都道府県・市町村の中で126位だから、高いほう。
 ただし、県内34県市町村の中では、15番目だからほぼ真ん中。
 さらに、県内19市の中では、13番目だからむしろ下のほう。
 じゃあ、そんなに高くもないのか?

 国家公務員と比べるとどうか?
 この数字は2014年度なので、同じ年の横須賀市のラスパイレス指数を見てみると100.8。つまり、国家公務員よりも0.8%高い水準ということになります。色んな見方がありますが、要するに国家公務員とだいたい同じくらいということです。

 一方、民間に比べればかなり高い。
 国税庁の「民間給与実態統計」2014によれば、民間の平均年収は415万円。全国には所得の低い地域もあるので、東京国税局管内(千葉県・東京都・神奈川県・山梨県)に絞っても民間の平均年収は481万円。この数字と比べれば、横須賀市職員の平均年収664万円は対全国で1.6倍、対東京国税局管内で1.38倍。まあ、高い。

 ただし、この比較はフェアじゃない。
 横須賀市職員の664万円は、いわゆる正規職員のみの数字です。横須賀市役所には非正規職員もたくさんいます。っていうか、正規/非正規っていう言葉が既に差別的ですよね。おそらく、非正規職員を合算した場合の平均年収は東京国税局管内の481万円を大きく下回るでしょう。

 横須賀市役所はかつて私が議会で指摘したようにブラック企業まがいのことも平気でやる会社です(リンク先の平成25年9月24日(第3回定例会)本会議参照)。この非正規の方々は最低賃金(Minimum Wage)は払われていても、まっとう(Decent)な生活賃金(Living Wage)は払われていません。横須賀市は一貫して、賃金の安い非正規を増やしてきました。こうやってWorking Poorを量産しながら、正規職員の賃金は高止まりさせておくというのは、僕は倫理的じゃないと思う。

 実際、正規/非正規の給料格差は、能力の差ではありません。単に、入社の入口が違っただけの差です。つまり、「身分制度」です。江戸時代じゃないんだからさ~、と思いますが、日本人はこの現状をおかしいと考えない不思議の国の民のようです。とはいえ、日本の国際競争力が低いのも、女性が活躍できないのも、可処分所得が増えなくて景気が良くならないのも、根本原因はこの身分制度にあると考えています。横須賀市職員の年収が高いんじゃない。世の中の非正規雇用の年収が低すぎるだけなんです。

 現政権には、こんなに安定した政権基盤を得たんだから、公務員も民間も含め正規/非正規の江戸時代的身分制度を解消すべく、同一労働同一賃金を一気呵成に導入してほしいものです。労働組合側も、ホンネでは嫌だと思う人も中にはいるでしょうが、世論や非正規系ユニオンの手前、イヤとは言えないはず。絶好の機会です。こういう本質的な仕事にエネルギーを傾けてほしいと思います。

 で、横須賀市についてはどうするか?
 小林のぶゆき、これまでに何度もこの問題を取り上げてきましたが、またガリガリ追及していきますよ!

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