2016年03月09日

横須賀市で小中一貫はできるのか?〜中学校選択制がなくなる!?〜

YokosukaElementaryAndJuniorHigh.png 横須賀市教育委員会は、「小中一貫」教育をしていく方針へと舵を切りました。

 ただし、紛らわしいのが、「小中一貫」と言いながら、校舎を一緒にするわけではないので内実は「小中連携」だということです。余計に混乱させるのが、市長が思いつきで「横須賀総合高校を中高一貫にしたい」などというムチャな案をぶち上げてから、教育委員会がお付き合いで一応検討のテーブルに乗せてあげたときの「中高一貫」は横須賀総合高校に新設中学校を合築して校舎を一緒にする内容だったことです。
 要するに、同じ教育委員会の中で使っている「一貫」の意味が違っていてゴチャゴチャしていますし、現在教育委員会がやろうとしていることは「小中連携」と言ったほうが正確でしょう。

 前置きが長くなりましたが、「小中一貫もいいけど、どうやってやるの?」というのがギモンなのです。というのも、小学校46校のうち実に13校が中学校と学区が対応していないのです。右上の画像のように、市から小中の学区のデータをもらってGISに落としてみて、よくわかりました。
 →小学校と中学校の学区の対応状況2016(PDF)

 13校の名前は……
●荻野小学校
●北下浦小学校
●津久井小学校
●野比小学校
●粟田小学校
●神明小学校
●明浜小学校
●久里浜小学校
●大矢部小学校
●森崎小学校
●大塚台小学校
●衣笠小学校
●望洋小学校

 とりわけ、大塚台小学校の生徒は、卒業すると大津中・浦賀中・久里浜中の3校に分かれて進学することになります。この状況で、どうやって小中一貫にするのか? なおかつ現在、中学校は学校選択制ですから、何よりもまず選択制を廃止しなければなりません。教育委員会は明言していないものの、当然、その方向に向かうことになるとは考えているようです。

 具体的に、「小中一貫」を進めるには、学区の一致は必須となります。その際には、現在の施設配置適正化計画でも統廃合の話が出ていますが、それと併せて小中の学区の再編が必要になるでしょう。
 加えて、中学校も余裕教室ばかりですから、諏訪小と常盤中のように小学校との合築や統合をして、本当の施設一体型「小中一貫」としたほうがいい学校も出てくるかもしれません。

 また、現在は学校選択制で本来の学区でない学校に通う生徒は、友達や部活の都合が多いと聞きます。「小学校時代の友達と同じ中学校に行きたい!」という願いは嫌でも叶えられるようになりますが、部活はそういうわけにいかない。全ての中学校にフルセットの部活があるわけではない。じゃあどうするか?
 本来的には、部活は課外活動ですから、部活のために学校を選ぶのは本末転倒です。また、部活を教師がボランティアで担うのも負担になっているようなので、一校あたりの部活の種類は減っていくでしょう。ですから、学校と部活を切り離す必要があるでしょう。野比中の生徒が放課後は長沢中に行くとか神明中に行くとか、そういうことが当たり前にしなきゃいけない。加えて、学校&教師に部活を担わせるのではなく、「総合型地域スポーツクラブ」をつくって、そこが担えばいい。

 以上、学区の分析をしたので、今後、「小中一貫」に向けて解決しなければいけない課題と提言を整理してみました。
posted by 小林のぶゆき at 15:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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