市長への問責決議について

本日、横須賀市議会は、市長に対する問責決議を可決しました。議長を除く40名の議員中、一会派を除く33名が賛成しました。私も賛成しました。

色々と憶測を呼ぶ案件でもあり、今朝の新聞にも載ったことで市民のみなさまの関心も高いと思います。私は是々非々を貫いているつもりですが、私を支援してくださる方には市長支持者も多く、「なぜ小林くんまで市長をイジメるの?」と誤解する方もいると思うので、少し詳しくご報告したいと思います。

発端は、市長が上地議員の質問に対してちゃんと答弁しなかったことです。
議会では4つの委員会のどれかに所属するのですが、自分の担当委員会の分野については本会議で質問せず委員会で質問するという自主ルールがあります。ただし、委員会に市長は基本的に出席しません。なので、市民から政治的に選ばれた市長の政策判断については、当然ながら担当委員会の案件であっても、本会議で質問することになっています。

今回、上地議員の質問に対して市長がちゃんと答弁しなかったうえ、「議会のルールで担当委員会の案件は委員会で聞くことになってますよね?」的な回答をしました。なまじ議員出身の市長なので、そんな余計な発言をしてしまったのでしょう。でも、そんなことは市長の知ったことではないのです。
市長は単に執行者に過ぎないので、議会の決めた予算を執行するのが役割です。一方、決定権者は議会です。ちなみに議員なんてものは、「センセイ」とか呼ばれたりしますが、ちっとも偉くなくて、何の権限もなく、大したことがないのです。ココ重要。でも、議員の集まりである議会は、市民を代表する横須賀市の決定権者で、大権力です。ここが、民主主義の面白いところですね。そして、議長こそが横須賀市民の代表者なんです。市長は市役所の代表者に過ぎません。

で、上地議員の質問が本会議での質問として妥当かどうか、判断するのは議長です。議会に言われたことを執行する立場の市長は、議会の場で問われたことに答弁する必要があります。「そんなコト、本会議じゃなくて委員会で部長に聞けばいいじゃないの?」と言う権利があるのは、市民を代表する議長であって、役人トップの市長ではありません。

また市長は「質問者によって答弁に差をつける男」というのが先輩議員の方々の評価でした。とりわけ共産党と無会派議員(藤野議員・山城議員・小林)に対しては塩対応で「答弁がいつも短くそっけないんじゃないの?」疑惑が流れていました。「あれってどうなのよ」と僕らに同情してくれる先輩議員も少なくなかったのです。特に、2期目からは、自分宛ての質問も部下に答えさせるケースが増えました。顕著だったのが、2015年3月の予算決算常任委員会での私の総括質疑に対する答弁です。議会が始まる前、部長たちに「私は基本的に答弁しませんから、みなさんよろしく」旨を指示していたのが離れていた私にも聞こえてきました。そして、始まってみれば、本来自分が答えるべきことまで部長に振っていて、委員長からも注意される始末でした。
一柳洋前議員のBlogでも、ティボディエ邸をめぐる私のその質疑に触れていて、かなり予言的でもあったと思うのでご紹介します。
一昨日は、予算の修正や組み替え動議は出ないと知ったからか、ついに本音が出て、「いつまでに作るとも言っていない」となりました。
ハッキリ言って私達を馬鹿にしています。賢者に馬鹿にされるのならまだしも、市政の私物化を始めた者にこの様な馬鹿にされるのは横須賀に生まれ60年以上生きてきたニューイング横須賀地域主権会議としては全く許しがたいのです。
私はもう一つ情けなく思うのは、昨年議決したにもかかわらず、議会の多数派が議会権限を発動し、予算修正などをしなかったことことです。
これでは今後増長する可能性が高い市長を牽制することが出来ませんし、決議が軽い扱いを受けると言うことを市民に示すことになると言うことです。ここは重要なことですから是非考えて頂きたい。

というわけで、今回の問責を受けた背景には、市長のおごりがあると言われても仕方ないでしょう。6年間も三千人組織の横須賀市役所のトップを務めたことで「俺って偉いよね」的カン違いが始まりつつあったのかもしれません。まあ、詳しくは言いませんが、「2期目の当選を果たしてから、市長が調子に乗っている」的な話はしばしば耳にしていたので、ちょうどいいタイミングの気付きになったかもしれません。

議会も市長に「辞めろ」と言ったわけではなく、有能な執行者ですから「ちゃんと議会に従って仕事しなさい」と言っているだけです。
「議員」をナメるのは別に結構なんですよ。議員なんて大したことないのは事実ですから。でも、市民の負託を受けた決定権者の「議会」をナメちゃダメなんだよね。そのことを理解して、市民のために仕事してくれたらいいなと思います。

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