「おれを、こきつかえ! でも、おれを、こき下ろすな!」 ~藤野英明議員に対する「告発」~

naiyoushoumei.png 権力者である現職市議、藤野英明氏が市民オンブズマンに対して、自身の選挙前に「言論封殺」を図ろうとした事実。この「告発」を兼ねて、政治倫理審査会(以下、政倫審)のご報告をします。

 なぜ、私が藤野議員の行為を問題にするのか?

 ことの発端は、藤野議員が私に関わるウソをついたので、私が事実を明らかにしたことです(→過去記事1→過去記事2)。この一件で、彼と私の間に深い溝が生まれました。そして、その後、藤野議員の支援者が私を政倫審に訴えました。でも、こんなことは傍から見れば、はっきり言って議員同士の「泥仕合」です。実につまらん話で、私も放置するつもりでした。

 ところが、私ではなく私が関わったことのある市民に対して、藤野議員が攻撃をしてきたことがわかりました。それも、単に公人が一市民を攻撃したというだけでは済まされない、重要な問題をはらんでいました。市民オンブズマンをしている人に内容証明を送りつけて「言論封殺」を図ろうとしたのです。私は看過できなくなりました。
 現在、憲法で保障された自由な発言がしにくくなる危惧が社会を覆っている世相を、みなさん敏感に感じとっていると思います。こうした中、この藤野議員の行為はオープンな民主主義への挑戦となりかねません。そこで、私憤としてではなく、公憤として「告発」します。


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 なぜか今年4月の選挙直前という時期に、私は2件の政治倫理審査会の訴えを起こされました。いずれの案件も最近になっての話ではなかったので、なぜこの時期だったのか、いぶかしく思っています。

 ともあれ、うち一件は、選挙前の2/17と2/24に政倫審が開かれ、「無罪」となりました。そのことは過去記事でもご報告したとおりです。
 この案件は、私も知っている相手から思い込みに基づく恨みを買ったものでした。ただ、この相手はあちこちでトラブルを起こしている方だとはいっても、公人ではない一市民なので、詳細は省きます。

 ところが、もう一件は、これとはかなり性質が違うものでした。3/30付で、会ったことも聞いたこともない2名の市民が私を訴えてきたのですが、どうもクサイのです。そのため、この件は内容を公開します。
 →政倫審の調査請求書
 要するに、
●小林が、「オンブズマン横須賀」というblogを管理・運営しているらしい。
●小林は、議員の身分を隠して、オンブズマンを騙り、自分に有利な投稿をさせている
●小林は、オンブズマンを装って藤野議員らの攻撃までさせている
 というような内容です。そもそも事実ではないうえ、仮に事実であっても政倫審の要件には当てはまらない案件です。

 3/30時点では、議会の第一回定例会は既に閉会していたので、政倫審は選挙後の第二回定例会まで開催されませんでした。議会事務局も気を遣ってくれて、選挙が終わるまでは私が訴えられていることを知らせずにいてくれました。そのため、私は4/26の選挙が終わってから内容を知りました。この時点では、私も重要だとは考えておらず、議会事務局の方に「僕も人気者ですね(笑)」と軽口を飛ばす程度の認識しかありませんでした。

 ほどなくして、「オンブズマン横須賀」のAさんから、4/3に藤野議員から政倫審の調査請求書と同じような内容の内容証明を送りつけられていた事を知らされました。Aさんも、選挙が終わるまでは私に知らせるのを控えていてくださったのです。また、「オンブズマン横須賀」のBさんからも「どうも藤野議員界隈から自分が警察に告発されたらしい」との不安の声が寄せられました。
 そこで、私は認識を改めました。「これは、俺が一市民から無理筋の攻撃を受けたという話じゃない。俺も人気者だなんて冗談を言っている場合じゃない。政治権力者が、一市民や監視役であるオンブズマンを攻撃しているという問題なのだ」と。

 詳細は、次の(1)(2)を読んでください。

(1)まず、5/22に開かれた政倫審での私の口述内容です。
 発言の機会をいただきましたので、簡潔に申し上げます。
 そもそも、この調査請求には3つの疑念を持っています。
■第一に、調査請求書に名前が挙げられている藤野議員ご自身はどんなお考えであるのか、確認しようと何度も連絡をしても、何か後ろめたいことでもあるのか、なぜか返事がないこと。
■第二に、この調査請求者は、とある市外の弁護士をわざわざ選んで相談しているのですが、その弁護士は、藤野議員が依頼している弁護士と、なぜか同じであること。
■第三に、この調査請求と同様の案件で、「とある横須賀市民が現在神奈川県警察に対し告訴状を提出して」いることを、なぜか藤野議員が知っていたこと。告訴されているのは私のようですが、私も知らなかったことを、なぜ彼は4/3の時点で知っていたのか?
 この3点について、どうも疑念が晴れませんが、いずれにしても形式上は、調査請求内容とは直接の関係はないことになります。そのためこの場では「このブログの管理者は私ではない」ことだけ申し上げ、あとはお配りした資料をご覧頂ければ幸いです。以上です。
 念のために確認しておきますが、「調査請求者の裏にいる黒幕はフジノだ」、とは、一言も、言ってません。

(2)次に、反証資料として私が政倫審の場で配布頂いた資料です。
 →政倫審での反証資料
 要旨としては、以下の4つの論点です。
●論点1 blog作成業者とblog管理人とは別
●論点2 もしも誹謗中傷だと思うなら、藤野議員が訴えればいい話
●論点3 藤野議員ご自身が、小林のやり方を是としていた
●論点4 小林なら、あのような記事は書かない
 最大のポイントは、P.2~5です。藤野議員が「オンブズマン横須賀」Aさんに対して送り付けた内容証明ですが、要するに選挙を前にして、自分に都合の悪い記事を削除しろと迫っているわけです。安倍内閣が衆院選前に「マスコミは客観報道を心掛けよ」と牽制した不見識と、同じ構図となっています。
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 なお、「オンブズマン横須賀」のblogを立ち上げてあげたのは確かに私ですし、最初の紹介記事を書いてあげたのも私です。なぜ小林はそんなことをしてあげたのか、疑問に思う方もいると思うので、包み隠さずお話ししましょう。

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 私は、横須賀市議会史上、おそらく最高額の品を政務調査費で購入しました。72万円の放射能測定器です。購入に先立って、リスク回避をすることにしました。つまり、先輩から「政務調査費をチェックしているオンブズマンがいる」という噂を聞いていたので、「72万円は目立つよな~。予め理解を得てから買ったほうが安全だな」と思ったのです。議会事務局に「今度、連絡来たら小林が会いたいと言っていたと伝えて」と頼んで、お会いして頂きました。購入の目的などをご説明したところ、理解して頂くことができました。その際、過去の横須賀市議会の政務調査費等の使途がいかにひどかったか、切々と訴えを聞かされました。元々、横須賀出身でもなく、カネにクリーンな国会議員の下で秘書をしていた私には、聞いたこともないような話ばかりで目からウロコでした。「これは関心のある市民にも知らせてあげたいし、今でも改善提案できるような使えるネタも拾えるかも」と思い、「blogを作ってあげましょう。投稿用アドレスに写メールで写真付きのメールを送るだけで簡単に投稿できますよ」と言ったら喜んでくれたので、blogというハコを用意してあげたわけです。ハコに何を入れるかは、私の知るところではありません。立ち上げ後、「今はパスワードとかコレコレになってますけど、後で替えてくださいね。僕の手は離れたので、僕のことも遠慮せずチェックしてください(笑)」と言って管理権限も渡したので、立ち上げてあげたのは私ですが、管理運営はしていません。
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 なお、この二度目の政倫審でも「無罪」となりました。
 →政倫審の結果報告
 しかも今回、選挙直前の私に対する2件の審査請求が、本来なら政倫審を開くまでもない案件だったことから、「議員政治倫理条例」自体が改訂される見込みです。請求があれば自動的に政倫審が開かれる仕組みから、審査が必要でない場合ははじかれる仕組みに変更されます。濫用が続く中、仕方なかったと思います。


 2003年、「おれを、こきつかえ!」というキラー・フレーズとともに華々しく横須賀市議にデビューした藤野英明議員。私も、多くのことを彼から直接教えて頂きましたし、過去の議事録などをたどりながら間接的にも学んできました。13年目のベテランになっても衰えない情熱を傾ける仕事ぶりは今なお尊敬しています。
 でも、政治家という公人は、批判にさらされるのは宿命だと思うんです。僕らは、有権者に議決権を委ねられた権力者なんですから。なのに、一市民からちょっと批判されたくらいで「おれを、こき下ろすな!」とばかりに「言論封殺」しちゃダメだと思うんです。「オンブズマン横須賀」の主な投稿者Bさんも、萎縮してしまって「藤野議員に訴えられたり何されるかわからない」と不安を抱え、投稿を控えているようです。直接、内容証明を送りつけたAさん以外にも、影響を及ぼしてしまっているわけです。安倍首相にも言いたいですが、政治家にはそういう想像力と謙虚さが必要なんだと思います。


 実は私も、別にコトを荒立てたくなかったので、藤野議員に取引を持ちかけていました。『何か言いたいことがあるなら、俺に直接言ってくればいいじゃないか。一般市民を巻き込むな。もし、Aさん宛の内容証明を撤回さえするなら、俺も水に流すよ」旨を、本人と彼の弁護士の両方に伝えてあったのです。しかし、残念ながらとぼけて取引に応じなかったので、今回、こうして暴露しました。

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