会派に入りました。

memberYCC.JPG 私は、一期目の4年間、無会派で通してきました。
 二期目にあたり、会派に所属することにしました。

 「なぜ会派に入ったの?」という疑問に答える前に、「会派って何?」という疑問にお答えします。

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 少しややこしいのですが、「無会派」と「無所属」は、ちょっと違います。
 無所属というのは、政党に所属していないということです。私も含め、横須賀市議会では半分くらいの方が無所属です。
 一方、会派というのは、議会の中でのグループです。国会にも地方議会にも会派はあります。ただし、国会や都道府県議会だと、ほとんどの方が政党に所属していて政党ごとに会派を組むので、[政党≒会派]というのが普通です。でも、市町村議会だと、無所属のほうが多いので、政党色は薄いです。会派が国会における政党にあたりますね。

 でも、国会とは根本的に違うことがあります。
 国会は、議員の中から行政の長、つまり内閣総理大臣を選びます。だから、首相や大臣を出す[政党≒会派]が与党、それ以外が野党ということになります。
 でも、地方政府では行政の長、つまり横須賀であれば市長は、別な選挙で選ばれる大統領制です。だから、与党や野党というものは存在しません。つまり、多数派をとっていないと運営できないという仕組みじゃないんです。だから、市長与党などというものは存在しません。極端に言えば、オール野党状態が普通です。この辺の仕組みは、一柳洋前市議が何度もBlogやタウンニュースで「市民教育」していたとおりです。
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 さて、閑話休題。前置きが長くなりました。
 じゃあ、「地方は本来、政党政治じゃない」「地方は多数派を形成しなくてもいい」と言いながら、なぜ小林は会派に入ったのか?

 結論から言えば、「一期目に、一度も修正案を出せなかったから」。これが最大の理由です。
 議員の仕事は、政策や制度をつくること・決めることだと思います。私も、一人で仕掛けられることはどんどんやって、多少の実績は残すことができました。でも、市役所から出された議案が気に入らない場合は修正をすればいいのですが、修正するには過半数をとらなければいけません。質疑する中で「この議案おかしいじゃないか!」とブウブウ文句を言いながら、最終的には修正案を出すのが大変だから矛を納めて結局は賛成する議員を何人も見てきました。かく言う私も、何度も何度も修正案を出そうとしてきましたが、一匹狼では相手にされず修正案が通る見通しが立たないので「否決するよりは原案を通したほうがマシ」ということで、ブウブウ文句を言ったのに結局は賛成してきたわけですから、同じ穴のムジナです。「俺って、カッコ悪いな~」とヤケ酒を呑んだものです(苦笑)。

 やはり民主主義ですから、当然、自分一人では動かせない。多数の声をまとめなければいけない。その意味で、どんなに「最初から多数派を形成しておかなくても、案件ごとに一人ひとりの賛同を得られればいいんだ! 議案単位、政策本位。それが本筋だ!」と吠えても、実際、私にはやれなかったわけです。それは、謙虚に受け止めなきゃ、と一期目の終わりにずっと考えてきました。
 そこで今回、政策面で最も近いと考えた研政という第5会派に所属することにしました。
 →会派構成は横須賀市議会のページをご覧ください。
※いま見たら、一柳Blogにも横須賀の会派のことが面白く書いてあったので、一読をオススメします。私の会派入りについてもご心配頂いていたようで、ありがとうございます(笑)

 ところで、会派はなぜあるのか?
 第一に、やっぱり、案件ごとに41人の一人ひとりの立場を確認していると、コミュニケーション・コストがかかるというのは大きいのでしょう。会派同志で「おたくはどうするの?」とやりとりしたほうが、これまでの慣行もあってやりやすいということなんだと思います。
 第二に、ポストの事情も大きいでしょう。ポストをとるには数の力がモノを言います。私なんかは「議長になったら自分の意見言えないんだから、やりたい政策あるうちは俺は議長やりたくないな」と思うんですが(やらせてもらえないですが笑)、やっぱり議長・副議長・水道企業団議員などのポストをとりたいもののようです。情報が入ってくるのか、何なのか、私にはよくわかりません。

 私は、議会内ポストは協力でも妥協でもすることにしました。誰がやるかより何をやるかが大事ですから。最初に議員を志したとき、ある議員に相談した時にも「政策だけは曲げるな。あとは柔軟にやればいいじゃないか。でも政策だけは譲っちゃダメだ」と言われたことがいつも念頭にあります。

 ただ、誤解のないように言っておきますが、本日の議長の選出にあたっては妥協ではなく板橋衛議長が最もふさわしいと考えて票を投じました。人物・見識という点でも、この2年間、本当に汗をかいてまとめる仕事をして下さった実績の点でも、引き続きお願いできればと考えていました。
 議長というのは、会社で言えば代表取締役です。株主(市民)から取締役(議員)が選ばれ、その取締役の中から取締役会で代表取締役(議長)が選ばれます。よく、横須賀市民の代表は市長だと思っている人が多いですが、市長はあくまで役所のトップです。執行機関の長なんです。日本は明治以降ずっと官僚をありがたがる国ですからね。本来の意味の市民代表こそ議長であり、海外では名誉職的な仕事も議長(議会の中で選ばれた市長という場合も)が担うケースも多いようです。
 そんな議長ポストを巡っては今回、議会の外も絡んで色々な争いと駆け引きがあったようで、あまり感心しませんでしたが、そういうこととは無関係な議長になるべき方が選ばれて良かったと思います。

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