基地の増強に伴う「迷惑料」はどうなったのか?~再編交付金のその後~

 今後、横須賀港に配備される米軍艦が増える予定です。

 基地機能が強化されると「迷惑料」が支払われます。「再編交付金」です。
 原発を進めるために田中角栄さんが「電源立地交付金」制度を作り、大成功しました。この制度を利用して、狭い国土に沢山の原発が作られました。同じように、防衛省がこれをマネして、基地を受け入れるほど街の収入が増えるインセンティブとして導入したのが「再編交付金」制度です。
 →詳しい説明は過去記事をどうぞ

 「電源立地交付金」も「再編交付金」も、ずっと支払われるわけじゃないのがミソです。10年位の期間だけ支払われます。そのため、原発を立地して10年経つと収入が減ってしまうので、第二・第三の原発を受け入れる街がたくさん出ました。こうした過去を見て、「再編交付金」をぶら下げられて基地受け入れを求められた沖縄では「麻薬のようなカネ」という批判もされました。

 横須賀市には、2008年の原子力空母の配備に伴い、合計約76億円の「再編交付金」が支払われます。今回、イージス艦3隻の配備に伴い、29億円の「再編交付金」が支払われる見込みだと言います。合計すると「再編交付金」は年間10億円弱にはなるでしょうが、年間1400億円の予算で仕事をしている横須賀の場合、依存することはないと思います。でも、お金をダシに基地受け容れを迫られているように、見る人によっては見えるかもしれませんね。
 →再編交付金 横須賀に計29億円追加 本年度から7年間 イージス艦増隻で
 →再編交付金7年で29億円増 横須賀市、イージス艦追加配備

 ところで、「基本的に10年分割で払われるハズなのに、なぜイージス艦の分は7年分割なんだろう?」と疑問に思っていたのですが、「再編交付金」自体が平成33年度までの時限的な制度なので、7年で支払いしきってしまうという話でした。市の基地対策課で教えてもらいました。なるほど。

 さて今後、原子力空母ジョージ・ワシントンが配備から外れて、新たに原子力空母ロナルド・レーガンも配備されるようです。
 ちなみに、「ヨコスカをよくする会」の公開質問状に、私は「通常艦というベースラインに戻らなかった以上、再編交付金は再び支払われるべきだし、要求しなかった市の責任が問われる」と答えたのですが、冷静に考えると、市は本当に要求してないのだろうか?
 イージス艦の分は、実はちゃんと防衛省と折衝していたことが今回わかったわけです。ロナルド・レーガン分も、折衝しているのかもしれない。確認しないまま書いちゃったなと、少し反省。でも、あうんの呼吸で追加配備を受け入れて「再編交付金」をもらうんじゃなくて、「再編交付金」を条件にして追加配備に向き合うぐらいの姿勢はあっていいんじゃないか? そう思えてなりません。

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