市議選2015の投票結果分析

 先日4/26に市議選の投開票がありました。
 選挙は、このまちのオーナー・株主である市民が、代理人として取締役を送り込む株主総会にあたります。今回の株主総会で、オーナーはどんな意向を示したのか? 投票結果から読み取れないか? 少し書き出しながら考えてみたいと思います。
 →出血大サービスで、比較表もつけちゃいます。(pdf)

1.投票率の推移
turnoutOfCouncil.png まず、投票率は下がりました。ただし、大幅に下がるとの予想もあった中、-1.4%の微減で食い止めました。
turnoutOfMayor.png 一方、市長選は、2009年の吉田市長の登場以降、対決構図が生まれて投票率が上がっています。
 このことから、市議選投票率の低下傾向は、「横須賀市民が政治に関心を持たなくなっている」と見るべきではないでしょう。「関心が高まるような争点がなかった」もしくは「候補者が争点を提示できなかった」ということですね。
 つまり、
●私が大モンダイだと思って訴え続けてきたハコモノ・リストラ問題
●最近動きのあった空母交代やイージス艦追加配備といった基地問題
●何人もの方が訴えていた議員定数・議員報酬の削減問題
●私が4年前から議論に火を点けてきた中学校給食問題
 いずれも、大きな関心を呼ばなかったということでしょう。

2.得票の分析
 前回との得票の比較から見えてくるものはないか、考えてみたいと思います。
 まず、最も票を伸ばした現職&後継を見てみましょう。
No.1 井坂なおし +1,423(後継)
No.2 山本賢寿 +1,336(後継)
No.3 小林のぶゆき +1,188
No.4 南将美 +1,100(後継)
No.5 ねぎしかずこ +656

 共産党は全員大きく票を伸ばしていますが、井坂県議の義理のお兄さんがダントツです。これは、2週間前の県議選に転じた弟に投じられた票が、同じく若く、同じ生活圏に在住で、継続性もある、と義兄に期待して投じられた面は大きいかもしれません。
 山本氏に関しては、あまり情報を持っていません。
 小林については、岩崎絵美前市議の勇退の影響かもしれません。同じように駅頭での市政報告をしていた小林と、同じく若い女性である小幡さおり氏に多くの票が向かったのかもしれません。

 次に、最も票を減らした現職&後継ですが、こちらについてはあまり情報を持っていません。同じ地盤・地域に複数の候補者が立ったことなどの理由があると推測しています。
No.1 藤野英明 -2,113
No.2 木下けんじ -1,552
No.3 大野忠之 -1,429
No.4 いとう順一 -826
No.5 村松仁志 -702


 今回の最も注目すべき点は、共産党の躍進でしょう。
※以下、(カッコ)内は前回2011からの増減
井坂なおし 4,564(+1,423)(後継)
ねぎしかずこ 3,401(+656)
大村洋子 2,976(+577)
共産の合計増減 (+2,656)

 私は、地方政治と国政とは別だと考えていますが、関連して考える方も少なくないということです。
 同じ傾向は、他党にも言えます。

 公明党は、やや凋落傾向にあるかもしれません。
鈴木まち子 3,877(-121)
板橋まもる 3,635(-97)
二見英一 3,502(-224) (後継)
土田ひろのぶ 3,218(-258)
本石篤志 2,894(-577) (後継)
石山みつる 2,748(-456)
関沢としゆき 2,724(-432)
公明の合計増減 (-2,165)

 議員間の増減格差は、担当地域の区割り変更があった可能性もあります。全体としては、国政で自民党に引きずられて「平和の党」としてのブレーキ役を果たせていない公明党への失望感が、地方でも影響しているのかもしれません。私は、これまでずっとVote Match(政策アンケート)に答えると一番近かったのが公明党なので、何とか暴走政権を食い止めて、失望を「安定は希望です」に変えてほしいです。

 自民党はどうか? 最も地域に根を張った活動をしている議員が多い党なので、共産・公明と違って国政の影響を受けていないと私は見ています。自民「一強」の恩恵も、アベノリスク批判のあおりも、あまり関係なさそうです。
南将美 3,929(+1,100)(後継)
木下けんじ 3,817(-1,552)
田辺あきひと 3,751(+412)
西郷むねのり 3,405(-51)
渡辺光一 3,195(-73)
大野忠之 3,145(-1,429)
井口一彦 3,009(―)
伊東まさゆき 2,758(+144)(前回は無所属)
松岡かずゆき 2,592(+520)(前回は無所属)
青木秀介 2,304(-382)
森あゆみ 1,587(+10)
自民の合計増減 (-1,321)


 国政の要因ではなく、市内の雇用減少の影響を大きく受けたのが、労働組合系の候補者かもしれません。引退したシニアも市内に多く住んでいらっしゃる日産さんを除けば、現役世代の減少は大きく響いていそうです。特殊事情のあったベース系は除いたカウントとなっています。
高橋英昭 4,106(+623)(後継)
つのい基 3,674(-187)
長谷川昇 3,261(-670)
伊関こうじ 2,370(-3)
山本文夫(勇退) ― (-2,130)
組合系合計増減 (-2,367)


 市内という点で言えば、市長との関係も面白い論点です。
 本来、地方政治に市長「与党」も「野党」もないということは、一柳洋議員がブログでもタウンニュースの意見広告でも、しきりに「市民教育」されています。
 とはいえ、「議会と市長が対立している」と言う市民も少なくなく、そういう視点で見ていらっしゃる市民も多い。それは、全国の一般的な「馴れ合い議会」が市長「与党」に堕してきたのと、同じ目で横須賀市議会も見られてしまっているからでしょう。
 で、吉田市長に近いと目されている方々の得票は次の通りでした。
小幡 沙央里 5,625(―)
永井まさと 5,332(-199)
山本賢寿 3,769(+1,336)(後継)
かやまじゅん平 3,398(-265)
矢島まち子 3,053(+447)
葉山なおし 2,192(+373)
はまのまさひろ 2,155(-322)
阿部 敏博 1,781(―)
工藤 昭四郎 1,632(―)

 現職が全員当選し、新人も多くの票を獲得して何人も当選しているところを見ると、吉田市長の市政運営に共感的な市民は多いということでしょう。

 以上、市議選2015について、「だから結論としてこうなんだ」というような洞察は、私には得られませんでした。が、色々と見えてきたものをパッチワーク的に並べてみました。

追伸:某同僚議員へ  また「おう、評論家!」と言わないで(笑)

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