2014年11月03日

「子どもが主役になれるまち、横須賀」って、よそから来た子だけですか?! 〜視察報告(2)鹿児島市〜

IMG_1319.JPG委員会視察2日目は、鹿児島市です。学童保育の取り組みと高齢福祉と、2テーマでお話を伺います。
ちなみに、街を歩いても噴火のまちの面影は全然なかったので、先輩に「不思議ですね〜」と言ったら、「車道脇を見てごらんよ」と。確かに、火山灰が溜まっている。聞けば、この街では市民がみんなで朝掃除されるそうなんです。そのおかげで、全く薄汚れたイメージなどはなかったですね。


まず、学童保育について。


横須賀の学童保育は、「民設民営」です。
いわば「行政が責任持ってやらなきゃいけないことだとは思ってません。でも、学童クラブを運営してくれるなら補助金ぐらいは出しましょう」という考え方の元で成り立っています。
それで、学童クラブによって金額は違いますが、親は平均20,000円ぐらいの月会費を払って預かってもらっているのが現状です。民間の運営者は頑張っていますが、市からの補助金が少ないので、どうしても会費が高い。そのせいか、待機児童はあまりいないようです。

鹿児島市では、基本的に「公設民営」です。
いわば「行政が責任を持って用意しなければいけない市民サービスだと思っているので、設備や制度などは役所で整備しました。ただし、運営は民間に担ってもらったほうが、同じ税金でより良いサービスができるでしょう」という考え方で運営していることになります。

それで、公設ですから料金はどのクラブでも一律で、3,500円です(他に、おやつ代や行事費などかかる)。
学童クラブを整備した当初は無料だったらしいのですが、民設民営のクラブがある町と市町村合併して変わりました。「同じ市内なのに、公設がある学校区は無料、民設しかない学校区は有料、っていうのは不公平じゃない?」という声があがって、公設も有料化することにしたそうです。

有料化にあたって、金額(受益者負担)の考え方としては、「イニシャルの設備投資分は役所がもち(原価償却分は請求しない)、ランニングの運営費分は利用者も半額負担する」「おやつ代は利用者負担」「生活保護や就学援助世帯分は減免し、減免分は役所が民間運営者に払う」という設定にしたそうです。
ただし、現在では以前よりも運営費がかさんでおり、実際には3,500円では半額分に達していないとのことでした。

また、現在では待機児童が100人以上いるようです。横須賀のように月2万円ぐらいにすれば、おそらくあっと言う間に解消すると思いますが(苦笑)、鹿児島市では値上げせずに学童クラブの増設を進め、ニーズに応え続けています。

また、学童クラブの施設は役所が準備しているわけですが、基本的には学校の敷地内に建てたり余裕教室を活用したりと、学校から遠くならないように配慮しているとのことでした。横須賀のように学校から1kmも歩いて学童に通うなんてことはありません。
余裕教室を学童クラブに転用するときには、平均で1カ所あたり800万円前後の改修工事をしているとのことでした。個人的には、「教育委員会が理解を示せばこんなにお金かけなくて済むのに」とも思いますが、なにしろ放課後の子ども達のためにお金をたくさん注ぎ込んでいることだけは確かです。


……この話を聞いて、みなさんはどう思いますか?

横須賀市は現在、人口減少日本一に輝いたことに焦って、「都市イメージ創造発信アクションプラン」なるものを展開しつつあります。で、このプランとしては『子どもが主役になれるまち』という文句を「キラーフレーズ」と称して多用し、人民に刷り込むようです。流山市の「母になるなら、流山」などのキャッチコピーが成功したので、マネしたんでしょうね。

流山市には、キャッチコピーに負けない「実」があると思います。「実際に、様々な点で子育てしやすいだろうな〜」と。
一方で、横須賀はどうか?
「イメージ」ばかりうまく打ち出せたとしても、それに見合う「実」はあるでしょうか? 先ほど鹿児島市と比べたように、横須賀市は学童保育には力を入れていません。横須賀のサービスが優れているとすれば、第一に、運営してくださっている民間事業者の努力で、多くのクラブで18:00以降の延長保育に対応していること(鹿児島市の公設は18:00まで)。第二に、市の支援が極めて手薄にもかかわらず歯を食いしばって児童を受け入れてくださっている父母会や指導者に恵まれていること。これだけです。

学童保育以外でも、いろいろな面で子育て支援が手薄な横須賀。これで「子どもが主役になれるまち」と言っちゃっていいのか? 僕ならとても言えない。
ただし、外から遊びに来た子どもにとっては、本当にいいまちだと思います。自然もいっぱい、イベントもいっぱい、どこかのんびりしていて、日帰り行楽に最高! 福島県の甥っ子たちがよく遊びに来ますが、いつも楽しんで帰っていきます。
ただし、遊びに来た子どもは主役になれるけど、住んでいる子どもは脇役もいいところ。少なくとも、かけているお金やサービスで見たら、「高齢者が主役のまち」です。


今回の視察では、彼我の差を、まざまざと見せつけられて帰ってきました。
とはいえ、私は単によそと比べてタメイキついているだけの男ではなく、これまでさんざん議会で子育て支援強化を提案してきたことは、過去の議事録を見てもらえばわかると思います。


なお、他に高齢者福祉の話も聞いたのですが、あまり横須賀にとって参考になるものに乏しかったので、割愛したいと思います。
IMG_1321.JPG代わりに、視察の合間を縫って、噂のマルヤガーデンズに足を運びました。平日午前で空いていましたが、ちょっとおしゃれすぎるのかなあ?
IMG_1323.JPGとはいえ、屋上のミツバチいっぱいのガーデンは昼からバゲットとワインでピクニックはじめたくなる雰囲気でした。
IMG_1325.JPGあと、B1階のマルシェも感じ良かったですね。安納芋をお土産に買っちゃいました。

以上、鹿児島市の視察報告でした。
posted by 小林のぶゆき at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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