横須賀市長の県市協退会をめぐる問題点を整理

 今年8月、上地市長の判断で横須賀市役所は県市協(神奈川県基地関係県市連絡協議会)を退会しました。これは、大きな驚きをもって各紙で報じられました。  本件について、何人もの議員が議会で質疑をしたところ、上地市長からは数々の問題答弁が飛び出してきました。そのため、論点整理をし、県庁の記者クラブで記者レクをすることとしました。その模様は、いくつかのメディアでも取り上げられました。 →『「横須賀市は県市協に復帰を」市民グループ、知事に要請』神奈川新聞2020年11月26日(木)版  私は当日、議会の説明会が入っていて同席できませんでしたし、復帰要請には加わりませんでしたが(議員は市長に指図する立場であり、要請する立場ではないと考えていますので)、記者レクに使った論点ペーパーを一緒に作って名を連ねた立場です。  問題点がわかりやすくまとまっていると思いますので、市民のみなさまにも共有します。  →PDFはコチラ  以下にも全文を貼り付けておきます。 2020年11月25日 上地克明 横須賀市長による県市協(神奈川県基地関係県市連絡協議会)退会をめぐる論点整理 ~9月定例議会から見えてきたもの~ 市民と市議の基地問題懇談会 呼びかけ人 新倉裕史(非核市民宣言運動ヨコスカ) 井坂直(横須賀市議・日本共産党) 大村洋子(横須賀市議・日本共産党) 木下義裕(横須賀市議・立憲民主党) 小林伸行(横須賀市議・無所属) 小室卓重(横須賀市議・神奈川ネットワーク運動) ねぎしかずこ(…

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中学校の制服、高すぎません? ~ジャージだけじゃダメですか?~

 「中学校の制服代が高い!」  そんな声を何度か聞いていたので、一度、きちんと価格等について調査をすべきだと思っていた。  コロナ禍で余裕ができたので思い立って3月9日に資料照会等依頼書をかけた。  コロナ対応で中学校は忙しかったそうで、その結果が11月17日に出てきた。仕事を増やして申し訳なかったが、大事な話だと思うので、対応して頂いた職員の方々には心から感謝している。  結果の概要が右上の表だ。結論から言えば、確かに高いと感じた。  なお、基になった制服の各物品の単価を記載した詳細表も検証可能性のために共有しておく。  →YokosukaJuniorHighSchoolUniform2020(PDF)  →YokosukaJuniorHighSchoolUniform2020(Excel)  まず、制服を英語で言うとUniformだ。ユニフォームは標準服系の他にジャージ系もある。そのため、両方を対象とした。  今回は、「入学時に一体いくらかかるのか?」という観点で計算した。  そこで、標準服系は各1点ずつ、ジャージ系は各2点ずつ購入すると想定して計算した(実態と違うようなら、お教えください)。  いわゆる男子用の最高額は不入斗中の69,934円、いわゆる女子用の最高額は岩戸中の73,700円となった。最低額は、男女とも5万円台前半の常盤中となった。高い学校と安めの学校とで2万円前後の開きがあった。 ※2020/11/21追記 なお、既製品と特注品で有意な価格…

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中学生のみなさん、合格発表は一人ずつがいいよね?

 過去記事『第1回「ブラック校則」ランキング ~謎ルールNo.1はどの中学校か?~』に対して、次のような声を頂いた。 「校則ではない謎ルールとして、横須賀市立中学校では公立高校の合格発表を集団で確認させに行くというものがある。高校別にグループ分けして行くが、何人かで行けば当然ながら不合格の生徒も出る。不合格の生徒は、合格の生徒に囲まれていたたまれない気持ちになるはずだ。合格した生徒も、不合格の生徒の手前、素直に喜べないし、合格して申し訳ないような気持にもなる。私立ならば、郵送されたり掲示板に張り出されたりインターネットで番号を見られたりするのでこうした問題は聞かない。何とかしてあげられないのか?」 というものだ。  私はもっともだと思ったので、横須賀市教育委員会に確認したところ把握していないという。  「調査結果は報告するから、各学校に電話で聞いていいか?」と言うと教育委員会の担当者も良いというので、大学生研究員に電話調査してもらった。  その結果、合格発表を集団で受け取りに行かせるのは、市立中23校中19校だった。  残りの4校は、願書だけは集団で出しに行かせるが合格発表は個人で行かせるのが2校。願書も合格発表も個人で行かせるのが2校だった。  私は、願書を集団で出しに行かせるのは一定の合理性があると思うので学校ごとに対応が分かれていいが、合格発表は個人で行かせるべきだと思う。これは、次の議会で提起するつもりだ。  なお、そもそも合格発表の書類を学校まで取りに行か…

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今のままなら要らない横須賀市議会 ~定期フェリー就航問題の解決は議会の仕事だ~

 横須賀市議会では昨年度、市民にお願いしてアンケート調査をした。その結果を、「市議会アンケート調査報告書」として3月に発表した。  各種メディアでも取り沙汰されている北九州港との定期フェリー就航を考えながら、この結果を改めて見返してみて、議会の責任感について思うところがあったので、以下書き出す。 ●定期フェリー就航問題ってどういうもの?  この問題については、タウンニュース横須賀版が精力的に報じているので、背景が知りたい方は下記記事を参照されたい。 ●「横須賀港 新フェリー航路 港運関係者『ふ頭の安全性に不安』」2020/2/7 ●「横須賀港 新フェリー航路「ふ頭共用」港湾事業者が反発」2020/9/11 ●「フェリー新航路開設「説明会の開催」近隣住民が要望」2020/9/25 ●「『ふ頭の在り方』説明責任は」2020/10/2 ●横須賀港運協会 意見広告「市民ファーストはどこに」2020/10/9 ●「横須賀港新フェリー航路 近隣住民も反発」2020/10/16 ●「横須賀港利用の事業者 荷捌き地使用を求めて提訴」2020/10/23 ●市議会アンケートはどういう結果だった?  次に市議会アンケートの結果だが、50ページの報告書を読むのは疲れると思うので、概要をご紹介しよう。 「あなたは市議会に関心がありますか?」  →「関心がある」35%/「関心がない」39%  関心がない理由  「何をしているのか全く分からないから」64%  「議員とかかわりがないか…

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