横須賀市議会は議会改革度ランキング62位へ凋落。

 毎年、この時期にお伝えしている「議会改革度ランキング」結果のご報告だ。  →早稲田大学マニフェスト研究所「議会改革度調査2019」  わかりやすよう、横須賀市議会と上位を抜き出して、右上の表にまとめた(2020年6月17日公開情報を基に小林作成)。  2011年の全国10位から、この9年間少しずつ順位を落としてきた。うちが後退したのではない。少しずつ前進はしているものの歩みが遅いため、他議会に追い抜かれたのだ。  より詳しく見ると、「情報共有」「住民参画」「機能強化」の3つの評価項目のうち、情報共有は高めだが住民参画と機能強化が弱い。つまり、会議のネット中継など情報公開はしているが、市民の声を聴いて、それをカタチにする機能が弱いということだろう。  もう一つ、興味深かったのが、昨年の1位~3位が軒並み順位を落としたことだ。彼らもサボっていたわけではなかろう。1位をもぎとった西脇市議会をはじめ町田市議会、桐生市議会、多摩市議会などが頑張ったということだ。きちんと活動すれば、きちんと評価されるわけで、横須賀市も本気で改革すれば上位を狙えるはずだ。  そして、それは住民にとってもきっと良い結果を生む。  県内でも、だいぶ変動があった。相模原と川崎の2政令市の躍進が目立つ一方、茅ヶ崎・大磯・南足柄の凋落が気になる。 神奈川県内ランキング2019 46位 相模原市議会 46位 川崎市議会 49位 箱根町議会 52位 横須賀市議会 53位 茅ヶ崎市議会 82位…

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【6/28〆切アンケート】議会が動かないので、有志で市民の声を集めます

 コロナ問題について、みなさんの声をお寄せください。  →【6/28〆切】横須賀市のコロナ対策 市民アンケート  頂いた声は、議会での提案や市政チェックに活かしていきます。  以下、背景説明。  議会は、市民の声を市政に反映するためにある。そして、コロナ禍で市民は様々な困りごとや悩みを抱えているはずであり、それらに耳を傾けるべきだ。しかし、これまで横須賀市議会は広聴会を開いたこともなく、まして今はコロナ禍で集会を開くわけにいかない。広聴会的な役割を持っていた議会報告会も中止を決めて、代替手段も用意していない。  だからこそ、オンラインでアンケートを実施してはどうかと考えた。もちろん、インターネットでは拾えない声もある。しかし、インターネットだから拾える声もある。  そこで、横須賀市議会のコロナ協議会で提案していた。しかし、6/8の議会運営委員会で「市民から声を聴いても反映できるかわからない」「予算も限られている」といった驚きの理由ではねられてしまった。  そもそも、反映できるかどうかにかかわらず、まずは予断を持たずに声に耳を傾けるべきではないのか? そして、あれだけ議会側は予算が必要となる様々な要望を市にしておきながら、市民にはそんなことを言うのか? だいたい、予算が要らない改善策も出てくるかもしれないはずだ。  つくづく「市民が怖い市民代表じゃ、どうにもならんな」と思った。  議会がやらないんじゃあ、仕方がない。自分たちでやることにした。  賛同してくれた共産…

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やっぱり横須賀市の人口は増えていませんでした。

 「1カ月で人口が最も増えた市区町村は横須賀市(2598人増)、最も減ったのは三浦市(68人減)だった。」という報道があり、市民の間で喜ぶ声もあがっていた。  →「県内人口、922万2618人に 5月1日現在」神奈川新聞2020年5月31日  しかし、どうも違和感があったため、ここ5年間の月別の人口増減を追いかけてみた。結論から言えば、やはり横須賀市の人口は減少基調だった。「横須賀市推計人口」からグラフを作成したのでご覧頂きたい。  上の折れ線グラフが人口総数だが、周期的に毎年4月に人口が大きく減り、5月に大きく増えることがわかる。  これは、4月に大量に亡くなって5月に大量の赤ちゃんが生まれるわけではない。  下のグラフをご覧頂きたい。これは、自然増減(死亡と出生の差し引き)と、社会増減(転出者と転入者の差し引き)を積み上げたものだ。これを見ると、自然増減はある程度一定している。より正確に言えば、この5年間で自然増は一度もない。常に、生まれる数よりも亡くなる数のほうが多い状況だったことがわかる。  一方、社会増減は大きく変動している。毎年4月に転出者が多く、5月と11月に転入者が多いことがわかる。  →数字もわかる大きなグラフはコチラ  なぜ、このようなことが起こるのか?  念のため、男性と女性に分けて同じグラフを作成してみた。上が女性で下が男性だ。  これを見ると、女性も同じ傾向はあるものの、男性ほど大きな山ではない。  →数字もわかる大きなグラフはコチラ …

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