ざんねんなたてもの? 児童図書館はMICEにしちゃおう

●ざんねんなたてもの、児童図書館。  児童図書館が建て替え時期を迎えようとしています。この土地をどうすべきか?  横須賀中央駅の目の前という好立地にありながら、児童図書館は知名度も低く、一緒に行く親も手持ち無沙汰で、木や蔦が鬱蒼としていて印象が暗く、低利用だったのは否めないと思います。  児童図書館の機能自体は継続すべきだと私は考えています。しかし、本当にあの場所がいいのだろうか?  正直に言って、汐入ショッパーズ・モアーズ・リヴィン・久里浜イオンなど商業施設の中にあったほうが便利ですよね。子ども向けの図書館機能は、子連れで気軽に出かける場所にあったほうが、もっと多くの子に本の世界への扉を開いてあげられると思うのです。ちなみに、それは大人向け図書館も一緒かもしれない。  じゃあ、残ったあの好立地をどうするか?  私は、会議室&ホテルのMICEが正解なのではないかと考えています。 *MICE:(Meeting・Incentive tour・Convention/Conference・Exhibitionの頭文字の略 ●児童図書館の概要  ざっくり言うと、駅が目の前の商業地域なので「ガッツリ使いなさいよ」ということになっています。  高さは20m以上にしなければいけないので、マンションならば最低でも6階建て以上ということになります。そして、最高50mまでなので、マンションならば15階建てぐらいまで建てられる場所です。 【現状の状況】 ●敷地面積: 約2200㎡(…

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千葉県南房総への災害被害の視察報告

 ふっと半日空いたので、知人のお誘いもあり東京湾フェリーで渡って台風15号の被害が大きかった千葉県南房総を視察してきた。ボランティアではなく申し訳ないが、ある程度落ち着いたところで本市の今後の対策のためにお邪魔した。  ちなみに、横須賀市のごみ収集車も同じフェリーに乗船していた。本当におつかれさまです。  →「千葉県館山市、鴨川市、鋸南町の災害廃棄物処理支援を開始します(2019年9月22日)」  さて、今回の視察の主な持ち帰りとしては、次の通りだ。 1.消防隊に屋根のブルーシートかけをやってもらう? 2.医療・福祉従事者は並ばずにガソリンを買えるようにしよう 3.台風で家を失った方には仮設住宅じゃなさそう  以下、詳しく説明したい。 1.消防隊に屋根のブルーシートかけをやってもらう?  南房総市を通りかかったときに、市川市の消防隊員の方々が屋根にブルーシートをかけていた。「そうか、消防隊員がそれをやってもいいんだよな」と目から鱗だった。  「横須賀市・三浦市でも、数百から千以上の単位で屋根が壊れた家がある。三浦市にはひっくりかえってしまった家すらある」と屋根関連の仕事をする知人から教えてもらった。そして「でも手が回らないからお客さんを待たせてしまっている状態だ」と嘆いていた。そして、基本的に屋根の修復は業者に頼んだり自分で作業したりするものだと思っていた。だから、家が被災した方には申し訳ないが、「市役所としてやれることはないのだろうな」と思っていた。  しかし、…

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鴨居保育園は鴨居小か鴨居コミセンに移転を

 2019年9月9日に襲来した台風15号により、市内で様々な被害が出た。このうち、市の施設で最も被災の影響が大きかったのが鴨居保育園だ。  鴨居保育園は、屋根が吹き飛ばされ、施設が使えなくなり、同日から隣接する鴨居小学校で運営しているという。  市は現在、鴨居保育園を修繕すべきか建て替えるべきか移転すべきか、検討しているようだ。  →「園舎の屋根損壊 近隣小に間借り 横須賀」神奈川新聞2019年9月13日  市の経営をする人間の一人として、以下、私も対応策を整理し提言したい。  どういうわけか、横須賀市は鴨居保育園の被災を9/12(金)16:39まで議会に報告しなかった。  →20190912鴨居保育園園舎の損壊について(教育福祉).pdf  私は同日昼に市民の情報提供で先に知った状況だった。明るいうちに現状視察する時間が9/14(土)にとれたので、状況を確認してきた。  予断としては、「いずれ廃止するだろう鴨居老人福祉センターを前倒しで廃止し、隣の鴨居コミセン前の広場を園庭にすれば転用可能かなあ?」などと考えながら出かけた。 ●近隣施設の概況  まず、判断材料とすべく近隣施設の現状をおおまかに整理してみよう。 ★鴨居保育園 ・園舎:1965年建設(築54年)/426.50㎡/平家/補強コンクリートブロック造鉄板葺外部モルタル ・別棟:2000年建設(築19年)/101.52/平家/軽量鉄骨プレハブ造 ※ちなみに、屋根が広範囲にわたって剥がれてい…

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小動物火葬に断固反対することにしました宣言

本件記事に掲載していた私の持論についてのおわび 2019年9月19日  今回、この記事中に書いてあった私の持論について、一部の市民の方々から他の議員に苦情があったと伺ったほか、本日付で議長宛に抗議文の提出があったこともあり、ここにお詫びいたします。  「本筋と関係のない内容で余計に刺激するようなことを書くこともないだろう」と助言を頂き、既に9/18朝に持論部分は削除してありましたが、複数の方が当該持論部分を保存しておいたり拡散したりしたこともあったようです。いずれにしても、本日の横須賀市議会議会運営委員会を経て、議長からの厳重注意を受けました。  何をどのように書いたことが問題視されたのかについては、セカンドレイプ的なことになるためここでは触れません。ただ問題は、私が怒りにまかせて書いたわけでもなければ、酔った勢いで書いたわけでもなく、「おそらく炎上するだろう」とわかっていて書いたということです。  本日の議運でも他の議員から「議員として未熟だ」との指摘も頂きましたし、「様々な市民から様々な意見を言われるのは政治家として当然で、辛い言葉もぐっと耐えて、それでも受け止めて合意形成を目指すものだ」といった指摘も頂きました。本当におっしゃる通りですし、自分は未熟だと痛感しています。  ただ、これまで未熟なりに市議としてそれなりに仕事はしてきましたが、正直に言って今の自分は荒れているのだと思います。  ここ一年程、私生活でも悩みを抱え、仕事もうまくいかず、選挙のドタバタもあり、気持…

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横須賀市役所は、なかなかのオッサン職場だった

 横須賀市役所の職員について、性年齢別に人口ピラミッド状のグラフにしたものを一年前に作っていたのだが、使わないままになっていた。  久しぶりに引っ張り出してみたら、なかなか面白かった。せっかく作ったので共有したい。  →NumberOfEmployeeBySexAndAge2018.xls  改めてこうやって見てみると、横須賀市役所が相当なオッサン職場だということがわかる。私のような40代以上のオッサンばかりだ。これでは生活者視点や新しい発想が生まれにくいのは当然だ。部長級に至っては、9割以上が男。女性は指で数えられるほどしかいない。  力技で、クオータ制を導入してはどうか? 内部昇格で人材が足りないんだったら、その分は中途採用の優秀な女性を招き入れたら、劇的に市役所の風土も変わるのではないだろうか?  そんなことを考えているが、人事は市長の執行権の範囲内なので、議会からタガをはめることはできないかもしれない。ちょっと調べてみたい。

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生物を殺す生物は人間だけ~小動物火葬の焦点と他市事例~

 このところ、小動物火葬の問題について書いている。関心を持ってきたテーマでもあり、着地させる責任も感じているためだ。  →過去記事「小動物火葬の廃止を訴えてきた議員からの理由説明」  →過去記事「小動物火葬廃止後への提案」  そして、市民や関係者と議論する中で、廃炉後の対応について、だいぶ焦点が絞り込まれてきた。 ●1.ペットには関与しない  ペットには、所有者がいる。そもそも所有者がいるものについて、行政が関与しようと考えるのはおこがましい。  ペットが亡くなった後に火葬することについて「民間では高すぎる」「事業者の信頼性が低い」という議論は行政の関知する話ではない。民民で解決して頂ければよい。民間火葬サービスに依頼する費用が捻出できないなら、自ら火葬するか、土葬して頂く選択肢も残されている。土葬する土地もなく、火葬費用も工面できない低所得者については、誰かを頼って他人の土地での土葬か火葬をして頂くことになるだろう。それも難しければ、個別に行政に相談頂ければ個別に解決策を見出せるのではないか。  ただし、原則は関与しないものの、もしも殺処分獣の火葬を市が手掛けるとなれば、行政支出を最小限に食い止めるための歳入確保としてペットも受け入れることは当然すべきだろう。この場合は現状継続と同じこととなる。 ●2.斃死獣には中立的  道で死んでしまっていたなど、行き倒れの生物を斃死獣と呼ぶらしい。ペットには飼い主がおり、殺処分した生物は行政に所有権があるが、斃死獣は無主物だ。所…

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