「公園墓地」は公園じゃなかった。

 横須賀市に「公園墓地」というものがある。この公園墓地が、公園ではなかったことを知って驚いた。  より正確に言えば、「都市公園法」に定められた「都市公園」の分類としての「特殊公園」のうち「墓園」だとばかり思っていたが、そうではなかったのだ。  なお、公園の分類については、2018年10月8日に開催した「市民の声を聴く会」の資料としてわかりやすく作ったので、下記をご覧頂きたい。 →これでバッチリ! 横須賀市の公園まるわかり(PDF) →住区基幹公園設置のモデル(PDF)  これは、横須賀市オープンデータライブラリの情報を基に作成したものだが、その過程で公園墓地の名前が無いことに気付いたので、昨日、横須賀市役所に問合せをしたのが発端だ。本日、公園建設課から連絡が来て教えてもらったのだが、公園墓地は公園と名前はついているものの都市公園法の公園ではないという。  「都市公園じゃないなら、慰霊目的じゃない人が公園的な部分に自由に出入りして花見をしたりスポーツをしたりしてもいいのか?」とたずねると、いいとのこと。公園と同じように使っていいらしい。  「とはいえ、まぎらわしい。なぜ公園墓地と名付けたのか?」と確認したところ、墓地の中に公園的なものを配置した公園墓地というコンセプトの墓地は全国に他にもあるとのこと。  「他市では都市公園の特殊公園の墓園として整備する例もある中、どうして本市ではその位置付けにしなかったのか?」と聞くと、当時の判断についてはわからないとのこと。  ただし、都…

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補助金をもらう側のトップが補助金を出す側の人っておかしいよね?

 横須賀市体育協会という団体がある。この団体には市から補助金を支出しており、横須賀市民オンブズマンの記事を読んで、その補助金のあり方について調べていた。  その過程で、もう一つ大事な問題について、発見してしまった。  横須賀市体育協会の加盟団体を見ると、各競技ごとの競技団体があるが、その会長に現職市議が就いているのだ。各競技団体には、市体育協会経由で補助金が渡っている。これはつまり、補助金をもらう側のトップに、補助金を出すかどうか最終判断する人間が並んでいることになる。  もともと、横須賀市議会議員は、補助金受給団体の役員にはならないように勧告を受けている。  ちなみに、横須賀市PTA協議会も補助金支出先だが、野比小PTA会長だった私は市議だったので、市P協の役員にはなれないため他の学校のPTA会長にお願いして役を引き受けてもらったことがある。  同様の理由で横須賀市長も、補助金支出先の横須賀市観光協会の会長には数年前から就かないようになった。 ※2019年2月25日追記 オンブズマンがこの問題を扱い始めた。なので、一緒になってやっているとの誤解を避けたいし、どうせホームページを見ればわかることなので、実名公表を削除した。  まあ、おそらく競技団体ごとに補助金が出たり出なかったりということもないので、そこに議員の裁量が実際的にあるわけではないため、上記の方々も頼まれて気軽に引き受けているだけで、悪気は全くないのだろう。  とはいえ「李下に冠を正さず」との言葉もある。…

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木下憲司議員の訃報に際して

 横須賀市議会議長の木下憲司さんが、1/11に亡くなった。  私よりも一期先輩であり、かねて立派な議員だと思っていた方だ。ちなみに、前回2015年の選挙中には、「みなさん、ちゃんと選挙に行ってください。別に、私に投票しなくたっていい。でも、ちゃんと吟味して選んで投票だけはしてください」と演説しているときに、木下候補が通りかかったので「みなさん、ちょうどそこを歩いている木下議員のような立派な議員とそうでない議員がいます。しっかり見極めて頂いて、主権者としての一票はムダにしないでください!」と演説したのを聞いた方もいるだろう。つまり、亡くなった議員へのはなむけにお世辞を言っているのではないという意味で書いた。  故人の業績は数々ある。しかし、私の視点から、特筆すべきことを3点挙げたい。 (1)中学校給食導入の最大の立役者  意外と知られていないことだが、本市が「中学校給食を導入する」と決定をするにあたって、最大の功労者は木下議員だ。ちなみに、公明党や共産党は自分の手柄のように言うかもしれないし、別に手柄がなかったわけではないのだが、議会の中で公平に見ていて最も効果的な仕事をしたのは、私でも誰でもなく、木下議員その人だ。  そのことは、私の5年前のBlog記事とチラシ14号にも記してある。  →「中学校給食へ、また一歩前進! 市民の声が市を動かす。」  →チラシ14号「ヨコスカ給食白書(5)」  今日は、当時は書かなかった舞台裏まで言おう。  市民から中学校給食を求める請願…

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神奈川県議の年収はいくら?

神奈川県議会議員は、年収いくらなのか? たずねられて調べてみたが、ホームページに公表されていない。 ちなみに、県内の一般市町村で報酬No.1の横須賀市は、ホームページでちゃんと開示している。報酬月額646,000円で、期末手当が6月分は月額×(145/100)×(160/100)&12月分月額×(145/100)×(175/100)、と書いてあるのを計算すると 646,000×12+646,000×1.45×1.6+646,000×1.45×1.75=10,889,945円と、私の給与明細とぴったり合う。 参考までに、全国の市町村で横須賀市議会は報酬33位だが、報酬No.1の横浜市会は16,410,660円となる。 →政治山「全国市区町村の議員定数&議員報酬ランキング」 一方、神奈川県会は公開していない。色々とサイトを分け入っていくと、かろうじて月額は見られた。970,000円らしい。期末手当は「条例で定める」と書いてあるが、普通は条例まで見たりしないので、ここに書いておいてほしい。 ところで、神奈川県会は全国でも非常に遅れた前近代的な議会だ。 早稲田大学マニフェスト研究所の議会改革度ランキングでは、12位の茅ヶ崎市議会(県内1位)、24位の箱根町議会(県内2位)、横須賀市議会の34位(県内3位)からだいぶ遅れてはいるものの、神奈川県会は166位(県内9位)だ。 →早稲田大学マニフェスト研究所「議会改革度調査2017ランキング(上位300位議会)」 とはいえ、こ…

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