【中学生にもわかるセイジの話】まとめ(Vol.31~40)

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.31】 地方議員は1%の支持で当選できる。2%ならトップ当選だ。 地方議員になるには、誰にでも愛想を振りまく必要はない。有権者の100人に1人。1%の人があなたを選んでくれればいい。99%からどんなに嫌われようが関係ない。たとえば横須賀市議選の場合、有権者34万人の1%は3,430票。前回の最下位当選は1,921票だから、1%なら余裕で当選できる。ちなみに、有権者の2%は6,860票で、前回のトップ当選が6,626票だ。この「1%の法則」と「2%の法則」は、大半のまちで当てはまる。自分のまちの選挙結果で確かめてみよう。* *ただし、これは大選挙区制の一般市区町村の話。ごく一部のまち(中選挙区制の都道府県や政令市)には当てはまらない。 【中学生にもわかるセイジの話:Vol.32】 首長選や衆院選のような1人を選ぶ選挙では、敵をつくらないことも大事。 前回、地方議員は1%の得票で当選できると書いた。ただし、首長選や衆院選は別だ。首長も小選挙区も1人を選ぶ選挙。有効投票数の40?50%は獲得しなければならない。1%のファンならつくれても、50%のファンはなかなかつくれない。むしろ、たとえ誰一人好きになってくれなくても、半分以上の人が「他の候補者より、まだマシかなあ」と思ってくれればいいのだ。だから、比較優位に立つには、まずは嫌われないことも大事になる。 【中学生にもわかるセイジの話:Vol.33】 政治家は年賀状を出してはいけない。 政治家…

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学校選択制は、今の小3から廃止へ。

 横須賀市立中学校は、現在、選択制です。小学校を卒業したら、どの中学校に行くかは選べます。これが、2021年4月入学の生徒(今の小学校3年生)から学校選択制廃止(原則として、指定校に行くよう)にすると、横須賀市の教育委員会事務局が方針決定し、1/19に発表しました。  ちなみに、右の地図がわかりやすいと思います。クリックすると拡大されるはずです。PDFはコチラ→小学校と中学校の学区の対応状況2016  2年前の記事に書いたことが、初めて時期も明示され、だいぶ確定的になりました。  →「横須賀市で小中一貫はできるのか?~中学校選択制がなくなる!?~」  私は選択制廃止論者だったので、基本的には評価しています。  とりわけ、来年度の中学校学区変更の結果を見ると、私の地元・野比にとっては重要な問題です。なぜなら、今回も、最もわりを食った学校(「転出」から「転入」を除いた「純減」が最も多い学校)は、野比中でした。これで、最も学校選択制の影響を大きく受けた学校が、4年連続で野比中となったわけです。  これは、別に教育内容のせいではなく、単純に北下浦と久里浜の学区が入り組んでいるためです。具体的には、たとえばうちの子は野比小に通っていて、うちの学区は野比中なのですが、小中一貫先が長沢中なので長沢中に入学することにしました。大半の友達がそうしたようです。  ただし、調べたところ、まだ確定ではありません。  この辺のくだりは手続き論で、少し難しいので、以下の囲みは読み飛ばして頂いて大丈…

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【会派視察報告:全国都市問題会議2017】横須賀市の、これまでとこれから。

 11/8~11/10の日程で、会派・研政のメンバー5人で第79回全国都市問題会議に参加してきた。  結論から言えば、全国都市問題会議には、金輪際、二度と視察をしないことをお約束したい。  ただし、首都大学東京・山下祐介准教授の講演は聞くことができて良かった。企画が甘かったからといって、全てが役に立たなかったわけではない。  まず、市民の皆様に反省の弁を述べたい。  2015年に、初めて全国都市問題会議に参加し、中身の空疎さに懲りていたはずだった。  →【研修報告前編】第77回全国都市問題会議に参加するも、費用対効果が疑問でした  ただし、「充実していた回もあった」とも聞いており、次の点からも「今回は期待できるのではないか」と会派内で議論し参加することとした。 ●今回の主題「ひとがつなぐ都市の魅力と地域の創世戦略 ―新しい風をつかむまちづくりー」 ●合計特殊出生率が日本一の沖縄県 ●観光立県の沖縄県 ●横須賀と同様に基地問題を抱える沖縄県 ●子どもの貧困への対策に力を入れる那覇市  加えて、全国から多くの議員や首長が集まる歴史ある研究集会との安心感もある中で、しかし、期待は裏切られた。前回並みに空疎だった。  参加費10,000円に加え、航空券&宿泊費で99,000円の税金を投じたにもかかわらず、議会活動を通じて市民に還元できる知見は乏しかった。  私は、視察において、常に政務活動費の投資を上回るリターンを目指してきた。そして、これまでの成績としては、平均的…

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【中学生にもわかるセイジの話】まとめ(Vol.21~30)

【中学生にもわかるセイジの話:Vol.21】 「保育園落ちた日本死ね!!!」は間違い。それを言うなら「市議会議員死ね!」が正しい。 「保育園落ちた日本死ね!!!」というツイートが一時期話題になった。国会でも取り上げられたようだが、ちょっと待って。保育園をどうするかは、ホントは市町村の仕事だよ。国会議員にすら理解できてない人がいるから困る。そして、市の最終決定者は市議会議員。だから、保育園に入れなくて腹を立てるんなら、市区町村議会議員に文句言わなきゃダメ。……ところで、文句言う前に選挙には行ったんでしょうね? 行ってないなら、そもそも言う資格ないからね。 【中学生にもわかるセイジの話:Vol.22】 投票は、実は手ぶらでOK。ハガキが送られてくるけど、あれは入場券じゃない。 投票は、実は手ぶらで行ける。投票日も期日前も、どちらも同じだ。よく選挙の直前に、役所からハガキが送られてくるが、あれを「投票券」や「入場券」だと思っている人が多い。若い頃、私もカン違いしていて、部屋に忘れてきたから投票をサボったことがある。ところが実はあのハガキは、ただの案内状。よく見ると確かに「投票案内」と書いてある。投票所でいくつかの質問に答えれば、ちゃんと投票用紙をくれる。だから、何はなくとも、選挙には行こう。 【中学生にもわかるセイジの話:Vol.23】 政治家は、超ブラックな職業だ。普通の中学生は、目指さないほうがいい。 労働環境の悪い職場は「ブラック企業」「ブラックバイト」などと呼ばれる。その…

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バカにされてきたみなさんへ。~チラシ26号を、ナウなヤング向け特集で発行~

 チラシ第26号を制作しました。印刷版は、週明けから各地で配布予定です。 ●特集:バカにされてきたみなさんへ。  という内容でお伝えしています。  →ダウンロード(PDF)  1/8の成人式の案内状をもらって、最近「中学生にもわかるセイジの話」というコラムを書いていることもあり、「公民教育をちゃんとやらなきゃ」という思いで制作しました。  この号は、普段のチラシとは違って、ナウなヤングに出会えそうな場所で念入りに配っていこうと思います。もちろん、私のように昔はヤングだったみなさんにも、喜んでお配りいたします。  普通に配ってもなかなか受け取ってもらえないので、今回はちょっとトガった看板とタイトルにしてみました。不愉快に思う人もいるかもしれません。でも、丸くして誰にも読んでもらえないよりは、90人が不愉快でも10人に刺さったほうがいいと判断しました。ご容赦頂ければ幸いです。  地方政治は「民主主義の学校」と言われますが、その役割を十分に果たせているだろうか? 自問自答しながら、活動しています。お気づきのことがあれば、気軽にお寄せ下さい。

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保育園で主食を提供する話はどうなってるの?

 横須賀市の公営保育園では、給食を出していますが、主食だけは提供していません。より正確に言えば、0~2歳児には主食もおかずも、全ての園で提供しています。しかし、3~5歳児にはおかずだけ提供しています。  特に夏場などは、食中毒なども不安な中、どうして傷みやすいご飯だけを持っていかなければならないのか? もちろん、パン持参の家庭もありますが油と塩が過多になりやすいし、どうせだったら温かいゴハンを出してあげられないものなのか?  そこで、私が一丁目一番地に掲げた政策が、公営保育園での主食提供でした。  →チラシ「小林のぶゆき」第1号(2011年1月発行号・PDF)  その後、2017年6月の市長選でも、現・上地市長が掲げて話題になりました。  →「保育園でも完全給食が実現か!?~あの上地パパが公約の一丁目一番地に」  ところが、これが頓挫してしまっているようです。  理由はハッキリわからないのですが、「炊飯器具を置く場所がない!」とか「保育園の調理員さんたちが反対している!」とかではなく、どうやら公立と民間があることに加え、幼稚園・保育園の無償化の話も出ている中で、制度設計をどうしようか迷っている感じです。  ということであれば、さっそく現状把握をしてみました。 ●公立保育園 11園中、1園で3~5歳児の主食を提供している。 (指定管理者制度の田浦保育園。その他10園は全て公設公営) ●民間認可保育園 27園中、19園で3~5歳児の主食を提供している。…

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