雄たる人、吉田市長の挫折と功績
期待しすぎたのか? 期待させすぎたのか?
本日7月7日、吉田雄人・横須賀市長が2期8年間の任期を満了し、17:30に退庁式があった。
私も、その最後の仕事に立ち会った。
彼に、この8年の任期を与えた有権者の一人として。
また、前回は彼を推した政治家として。
そして、彼の政策を強力に応援し、叱咤し続けた議員として。
「……俺たちは、期待しすぎたのかもしれないな」とも思う。
逗子に育ち、鎌倉・逗子の独特の浮動票型選挙スタイルの空気の中で政治を志した吉田氏。高校時代に通った横須賀市を変革のフィールドに定め、2003年に市議に初当選。2009年に「チェンジ」を掲げ、変革を約束し、市長となった。多くの市民が期待した。私も期待した。
しかし、改めて思う。
そこに、大きなボタンのかけ違えがあったのではないか?
吉田氏の「チェンジ」は、実は「改善」「漸進」だったように思う。しかし、私を含め、彼に投票した多くの市民は「チェンジ」に、このまちの「改革」や「飛躍」を期待した。
難しい問題だと思う。
市民が「改革」を期待しなければ、吉田氏は選ばれなかった。しかし、彼の地金は「カイゼン」の人であり、少しずつ「改良」していくのが、実は彼のスタイルであった。6年間、議員として彼の仕事を見てきて思う。
このボタンのかけ違いについては、吉田氏に悪気はなかったのだろうと思う。最後まで、無邪気に見えた。それが、彼の人気の秘訣でもあったろう。
「……彼は、期…