2015年09月30日

予算要望を市長に手渡しました。

予算要望2016トリミング済.jpg 本日、私が所属する横須賀市議会の研政という会派で、予算要望を市長に手渡しました。

 何を要望したか公開しない議会や会派もあるようですが、横須賀市議会の当会派は7年ほど前(私が入る前)から公開しています。
 →研政「予算要望2016」(PDF)

 先日、「市民と議員のよこすか未来会議2015〜市の来年度予算に、市民の声を。〜」という企画を実施し、予算要望のたたき台に対して市民のみなさまからたくさんの声を頂きました。今回の予算要望は、その場で出た提案をいくつも盛り込んで完成させました。

 あとは、どのくらい来年度予算に盛り込まれて進展するか? しっかり見守っていきたいと思います。
posted by 小林のぶゆき at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月19日

「安保法制の委員会採決は無効だ」地方議員から国会への異議&解説

UpperHouseSpecialCommittee.png 国は地方を下に見ているだろうが、はっきり言って多くの地方議会は国会よりまともだ。

 私は地方議会に身を置く人間だ。国と地方で、役割や動かしている予算額の差はあれど、位の差はないと考えている。そして、参議院特別委員会を観て、もはや今の国会議員たちに、自由民主な立憲政治をする能力はないのではないかと疑い始めている。
 なお、我らが横須賀市議会は、早大マニフェスト研究所の議会改革度ランキングで全国1700余の議会中17位を記録しており、民主的な議事運営をしているほうの議会と自負している。
 そして、9/16の市議会本会議では、「安全保障関連法案の廃案を求める意見書の提出について」という請願が、40名の議員中(議長を除く)18名の賛成で不採択となった。つまり、横須賀市民全体の意思としては、「安保法制に対して、横須賀市民は反対だとは言いません」旨の意思表示をしたということになる。これは、私個人の考え方とは異なるが、民主的で手続きにより正統に決定されたもので、私は受け入れている。

 ところで、国は民主的な意思決定の手続きができているのだろうか?

 参議院「我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会」(2015年9月17日)の動画を観た。以下、議論の経過を追いながら、若干の解説をしたい。
 →参議院インターネット審議中継


   〜   〜   〜
 冒頭から、まともに委員会が始まっていない。理事会の開会場所が突然に委員会室に変更となったらしいが、放送開始から21分51秒まで理事会の開催場所についてもめている。

 と思いきゃ、なんと理事会を開かないまま、鴻池委員長が委員会の開会を宣言してしまう。会議の進め方の段取りを決めるのが理事会だが、段取りしないまま委員会を開会するのは国会では異例だ。とはいえ、地方議会の慣行では委員会前の理事会がない議会もあるので、国会で委員長権限がどこまで認められているか、という問題とも言える。

 開会宣言と同時に、委員長の不信任動議が提出される。着席していない委員が多数いるため、開会が正当かどうかはわからないが、不信任動議を出したということは野党側も開会したものと認識したらしい。

 動議は先議なので、鴻池委員長は他の議案より先に議論することにした。委員長自らの立場に関する動議なので、委員長は除斥(退席)対象となる。そこで、自ら委員長の職をいったん退き、委員長の職務代行者に佐藤正久理事(自民)を指名して退室。地方議会では、委員長に事故ある時のために副委員長を定めておくのが通例なので、職務代行者が自動的に決まらないことを意外に感じた。

 佐藤正久理事(自民)が委員長席に座るも、離席者多数で混乱。委員長が職務代行者を指名したことについて正統性があるかどうか「理事会にて協議しよう」旨の発言などがあるも、うやむやのまま30分40秒、休憩に入ったとのテロップ。この間、音声がないので何が起きているのかよくわからないが、32分55秒委員会が再開される。ということは、結局そのまま理事会が委員会室の委員長席周辺で開かれた扱いとなったか、職務代行者の指名を野党側も納得したと見られる。
 どんなやり取りがあったかわからないが、平穏に委員会が再開されて、佐藤正久理事(自民)を委員長の職務代行者として、不信任動議が議題となる。

 不信任動議の提案理由説明が福山哲郎委員(民主)からなされる。1時間20分過ぎまで約40分、ほぼフィリバスター状態で長い。
 これに対する討論が続く。討論は反対討論からなされるのが通例。慣例に基づき、塚田一郎委員(自民)から反対討論。前日に委員長を女性を以って閉じ込める振る舞いをした野党への抗議を含む。続いて、フィリバスター状態多数の賛成討論シリーズ。大塚耕平委員(民主)、清水貴之委員(維新)、井上哲士委員(共産)、水野賢一委員(無ク)、福島みずほ委員(社民)、山本太郎委員(生活)と、4時間10秒まで続く。

 鴻池委員長の不信任動議が否決される。これを受け、鴻池委員長が委員長席に戻ってくる。

 4時間1分11秒あたりで速記が止まり、あとはひたすら混乱の様子。4時間2分20秒あたりで、音声が回復したものの、速記が復活したのかどうかはわからず、怒号と拍手が繰り返され、何が進行しているのかわからない。ただただ、無秩序、無分別、無軌道。

 この間、いくつかの法案の採決をしたとの報道だが、着席者ごく少数。委員長の進行を聞き取ること能わず。採決を承認の拍手によってとったのか、挙手でとったのか、起立でとったのか、投票によったのか、不明。投票ではなかったらしいことだけはわかる。よって、賛成者が誰なのかも不明。というより、そもそも誰が採決に参加できる委員で、誰が答弁者なのかの判別も不可能なほどの混乱。そして、4時間9分50秒前後に音声が止まり、「散会」とのテロップ。いつの間にか委員長が散会の宣言をした模様。
   〜   〜   〜


 我が議会であれば、というより、およそまともな議会であれば、こんな議事過程では採決が行われたとみなすことはできない。議事録も残せない。民主的な手続きとして、瑕疵がある。「強硬採決」とか「凶行採決」とか言われるが、「採決」ではありえない。ただただ「恐慌」。
 憲法違反疑惑の中でも顧みることがなかった与党に非があるのか、女性というジェンダーを悪用して委員長を閉じ込めるなど人権上問題がある対応をした野党がこじらせたのか、私にはわからない。ここではその判断をしない。

 言えることは、ただ一つ。「参院特別委での安保法制の採決は無効だ」ということだ。
posted by 小林のぶゆき at 02:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月16日

吉田市長による教育長「子分」化モンダイ。

 このところ、吉田市長が教育長を部下扱いするミスが増えています。

 議会で議員の質問に市長が答弁する際、「私からは××についてお答えします。○○については教育長から答弁いたします」と言うのが通例でした。これは、答弁は市長が先に行う慣例となっていることに加え、市長と教育長は上下の関係ではなく、別組織のトップ同士で横並びだからです。ただし、市長が自分の部下である部長らに答弁を任せる時には「△△部長から答弁させます」と言います。まあ、部下だったら「やらせる」のは自然です。

 ところが、最近は市長が「教育長に答弁させます」と間違えるケースが増えました。前任の永妻教育長時代には、ほとんどなかったのですが、現在の青木教育長に代わってから頻発しています。

 とりわけ昨日は、公明党の本石篤志議員の質問の際、彼があくまで市長に質問しているのにもかかわらず、市長が「教育長に答弁させます」と言って指名するという一幕がありました。

 手続き上、ここには2つの問題があります。
(1)市長に質問している内容は、市長部局で答えなければなりません。教育長に振るのはご法度です。確かに本石議員の質問は本来だったら教育委員会に聞くべき案件だと私も思いましたが、だったら市長は「私の所管ではない」と言えばよかった話です。
(2)教育長は市長の部下ではないので、教育長に「やらせる」のは越権行為です。
 ただし、議場の中の整理は議長の権限です。教育長に答弁を認めるかどうかは議長の判断となります。最終的には、議長が教育長を指名しましたので、進行上は問題がない形になりました。


 普通だったら、まあ手続き上のミスということで、あとで市長が議長に謝りに行けば済む話です。私がわざわざBlogで取り上げて問題にする話ではない。
 でも、私にはこの間の経緯を見ていると、教育長が市長の手駒に成り下がっているように見えて仕方ないのです。教育長、あなたは市長の部下じゃないんだからね。教育委員5人を代表して出ているんだから。矜持を持ってほしい。
 そして、市長も子飼いの人を教育長に据えて気が緩んでいる気がします。日本の教育委員会制度はアメリカをマネしてつくっているので、教育委員会は市長という政治家から独立性を担保されているんだからね。ゆめゆめ忘れないでほしい。

 教育委員会の政治的中立性や議会の手続きなど、細かいことにいつもかみつく小林と思われそうですが、大きな問題につながりかねないので、常にクギを刺しています。民主主義もつくったら安泰じゃなくて、補修し続けていかないと綻んでしまうものだから。
posted by 小林のぶゆき at 15:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月15日

「横須賀」でなく「三浦半島」で売れ!?【委員会視察報告】後編

※前回記事に引き続き、観光についての視察報告です。

 二日目8/5は、北九州市に伺いました。

 北九州市では、既に「観光振興プラン」というものを策定済みとのことで、これから作ろうとしている我が市の参考にすべくお話を伺いました。

 結論から言うと、北九州市は横須賀市がやろうとしていることよりも数段は先進的でした。しかし、個人的には横須賀市がマネをしないほうがいい事例なのではないかと感じました。私の視座を書き出してみたいと思います。
 なんだか北九州市さんには、歓待して頂いて貴重なお話まで伺ったのに失礼なようですが、「そういう見方をするヒネた観光客もいるかも」という気付きがあれば、ということでお許し頂きたいと思います。

 北九州市は、計画の策定にあたってアンケート調査に加え、GPSでの行動追跡も行ったようです。おそらく、全国でも先進的なほうなんだと思います。ただし、横須賀市と同じ轍を踏んでいると思いました。

 まず1点目は、アンケート調査において、なぜか市内外のギャップ分析をしていることです。市内の人にも市内観光をしてお金を落としてもらおうと考えているんだったら、市内外を比べることに意味はあります。しかし、市外からお客さんを呼んで来ようとしているときに、市内と市外を比べることにどれだけの意味があるのか? 横須賀市もすでに同様に実施しているのですが、確かにアンケート結果を見ると市民の立場としては興味深いし面白い。でも、大きな意味はありません。
 問題は、市外の人がどんな観光資源を認知していて、関心を持っているのか。実際に訪れた人は、何に満足していて、何にガッカリしているのか。自分たちが思ってもいなかった観光資源に関心を持っていないか。伸びしろの大きい観光資源は何か。―むしろ、こういったことを把握し、観光サービス供給側の認識とのギャップに気付くことに意義があるはずです。横須賀市も、市外アンケート結果を持って事業者をまわり、話を聞いて回ったら有意義だったのではないかと思います。

 第2点目は、策定の際の視点の偏りが懸念されることです。計画策定にあたって外部有識者を招いた「観光振興プラン方向性検討会議」や「アクションプラン検討ワーキンググループ」というのを開きながら策定しているのですが、メンバーが観光サービス供給業者に偏っている印象です。この点も、横須賀市は同様です。仕方ないのかもしれませんが、できあがったアクションプランを見ると、「ブランディング」や「プロモーション」という言葉が躍り、「あるものを売る」感が強いです。「観光客が欲しがりそうなものをマッチングする。商品を磨く」というマーケティング感が薄い。

 第3点目として、これがおそらく最も重要な点です。GPSでの行動追跡をしているのはいいのですが、エリア設定に「失敗」しているのです。北九州市内の枠で考えてしまっている。
 行ってみて気付いたのですが、北九州市は関門海峡のまちなんですね。私なんかは、北九州っていうと「高度成長期に公害があり、その後に環境対策の進んだまち」という印象が強いんですが、実は関門・小倉・八幡といった全国的に有名な地域ブランドを持っていたことを知りました。ただし、関門海峡というのは文字通り門司と下関の間の海峡であって、下関市側にも広がっている。なのに、北九州市がやるから、行政地区で線をひいて下関市側との周遊のGPS追跡はしないとは……。地元の人は何とも思わないのかもしれないけど、よそ者の僕からしたらアチャ〜という感じです。
 なおかつ、彼らの資料からの引用ですが「門司や関門の認知度が高いが、それが北九州市だと認識されていない」「北九州市に観光に行こう!と言われる観光地」を目指す、といったことが書かれている。残念ながら、私は難しいと思います。関門海峡と北九州市を結びつける必要なんてないんですよ。
 ただただ、関門海峡や小倉に人を呼べればいいんです。そして、八幡の製鉄所や環境教育に修学旅行生が来て、工場夜景ツアーに萌える人が来てくれればいいんです。それが北九州市の中にあると知ってもらう必要なんてないと思う。多分、観光客の感覚ってそういうもんだと思います。行政区画なんてどうでもいい。
 幸いにも、行政区画とイメージが一致しているまちは幸せだし、やりやすい。横浜、京都、神戸、函館……。でも、北九州や横須賀は違う。

 私は北九州市を批判したいのではなく「横須賀市も同じ『失敗』を犯そうとしているんじゃないか」という気がするんです。
 あまり知られていないことですが、マグロの水揚げは三崎より横須賀港のほうが多く、三崎で並んでいるマグロも実は横須賀から運ばれていたりします。でも、「三崎のマグロ」と言うとおいしそうだけど、「横須賀のマグロ」と言うと鉄臭くて不味いイメージになってしまうから誰も言わない。
 佐島や長井、久里浜の地魚も、首都圏でブランド化しているようでうれしいですが、「実は市で言うと横須賀市なんだよ」と言うと価値が下がる気がしてしまう。
 「北九州市」は後からできた人工的な名前で、観光には不向きです。門司・小倉・八幡のように歴史を背負っていない。一方、「横須賀」は確かに歴史を背負った名前です。しかし、旧横須賀村が旧日本海軍の発展とともに拡大して軍関係の施設がある場所を横須賀市内に呑み込んでいっただけで、浦賀も久里浜も長井も佐島も、元々は横須賀じゃないし、元々は横須賀よりも大きな村でした。この辺の背景は、私が粗々でつくった「地図でめくる横須賀ヒストリー」を見てもらえるとわかると思います。

→紹介は過去記事にて

 つまり、うちも「横須賀市」で観光を売り出そうとすると、すれ違うお客さんが出るということです。観光ブランドとして「横須賀」を使うのは旧横須賀村から浦郷村の一帯にとどめたほうが良く、西地区は「三浦半島」や「南葉山」、あるいは長井・佐島・秋谷といった元々のブランドで勝負したほうがいい。黒船がやってきたのは「浦賀」だと日本人なら誰もが知っていて知名度が高いので、浦賀・久里浜地域は「浦賀」「開国」の独自ブランドで勝負し、横須賀を引きずらなくていい。
 そうすれば、市内全体に灰色のイメージがついちゃうんじゃないかと遠慮があって活用しきれてなかった「横須賀」ブランドも、武蔵野市における吉祥寺や渋谷区における代官山ほどではないにしても全国的に知られており、横須賀中央地区周辺を指す強力な地域ブランドとしてどんどん活用できる。
 さらに、首都圏の安近短観光を獲得競争するライバルは、房総半島であり伊豆半島です。その意味では、横須賀じゃなく「三浦半島」という枠で考えたほうがいい。房総に鴨川や九十九里浜があるように、伊豆に修善寺や熱海があるように、三浦半島に浦賀・三崎・横須賀・葉山がある。こういう建付けで考えるべきです。

 これを発展させて考えると、どうなるか?
 今は「横須賀」市で観光を盛り上げようとしていますが、おそらく基地、ドブ板、猿島、若松マーケットなど、横須賀中央周辺に重点が偏ってしまうと思います。「横須賀」市観光推進計画や「横須賀」市観光協会、「横須賀」市観光振興推進委員会の手になれば、そうなるのも自然です。でも、これはこのまちに移り住んできたよそ者の僕の目から見て、非常にもったいないんですよね。
 いま、この街に必要なのは、三浦市とがっぷり組んだ「三浦半島観光協会」です。逗子や葉山は住環境への意識が高く、最近の海水浴場問題を見ても鎌倉のような「観光公害」は望んでいないと思うので、お付き合い程度に関わってもらえばいい。
 重要なパートナーは、何といっても三浦と鎌倉です。三浦郡の中で浦賀に次ぐ第二のまちだった三崎を擁する現三浦市は、当然重要です。さらに、鎌倉市は、名越という難所があったために区切られて三浦郡ではなく鎌倉郡だったとはいえ、歴史的には結びつきは強かった。現在は希薄ですが、結びつきを強めることは互いの利益になるはずです。鎌倉市で飽和状態となっている日帰り観光客を三浦・横須賀に誘客し、できれば宿泊してもらうことで、鎌倉には安定的な発展をしてもらう。そして、三浦・横須賀への経済的な還流を目指す。
 このためには、横須賀市の市域にとどまらず、三浦半島をいかに観光で盛り上げるかという観点で考える組織が必要です。民間の観光協会に広域化して頂くだけでなく、市の商業観光課集客・プロモーション担当も、三浦市との共同事務局を設置したほうがいいと本気で考えています。

 いずれその先には、横須賀市と三浦市で合併して、「みうら市」などになることも検討してもいいかもしれません。定住ブランドを考えると「横須賀」より「三浦半島」のほうがいいですからね。

追伸:
 「フォトジェニック」という言葉がありますね。写真映りがいい、写真向き、という意味だと思います。今回印象的だったのが、神戸の担当者が「シェアジェニック」と言っていたことです。SNSでの「シェア」が重要な時代には、ただの写真映りだけでなく、共有したくなる見栄えや物語性などが大切なのかもしれません。
 北九州では、個人が開設した河内藤園という藤棚が、あまりに見事なので撮った写真がインターネット上で話題となり、拡散し、遠く海外からも何万人という人間を集め、ハイシーズンには渋滞まで引き起こしているそうです。
 三浦半島でも、全体に投資するのではなく、例えば花の国だったら「絶対にここは写真に収めるべき花のきれいなポイントをつくる」とか、「ここに来たらこれだけは絶対食べないと後悔する」とか、「長者が崎でダイヤモンド富士をバックに写真を撮ったカップルは結ばれる」とか何か「シェアジェニック」なものを徹底的に磨いて広めることは大切だなと思って帰ってきました。


 以上で、みなさまの税金によってまかなって頂いた委員会視察のご報告を終えます。
posted by 小林のぶゆき at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

市役所にもマーケティングが必要?!【委員会視察報告】中編

※前回記事に引き続き、観光についての視察報告です。

 初日8/4は、神戸市に伺いました。
 神戸市は、ビッグデータなどを分析してマーケティングをし、観光施策を打つという実践をしています。
 まず、大量にある情報から傾向やニーズをつかみとる。神戸市の場合は、5つのデータを活用していました。
1)ネットでのアンケート
2)SNSでのワード・マイニング(SNSから言葉を検索し、神戸という言葉がどんな言葉とともに使われているか、などを読み取る)
3)グループ・インタビューによる洞察
4)Web上の行動追跡(どんな属性の人が、どのページを見て、何に関心があるか、など)
5)GPSでの行動追跡(スマホのGPS機能を使って、人がどう動いたかをケータイキャリアなどが把握しており、最近流行の手法。神戸市では、auから個人を特定できないように加工した情報を手に入れて、「30代女性はどこを周遊しているか」などを分析している)

 4)と5)がいわゆるビッグデータにあたるのでしょうが、データの種類や大小はさておき、神戸市の優れた点は、データ・ドリヴンなマーケティングだと思いました。
 知見のある民間業者と組んで一緒にプロジェクトを作り上げたようですが、データから神戸市の勧業業者が主にターゲットとすべき地域や性年齢等を見つけ出し、神戸市内のどんな観光商品の情報を届ければいいかを割り出す。まさにマーケティングの発想です。商品の良さを多くの人に売り込む販促・プロモーションではなく、自分の商品をほしいと思う人を探してきちんとお伝えして差しあげる活動。で、それをいかに効率的に行うかを考える。

 神戸市では「こうしたマーケティングこそ市役所の仕事」:「その情報を生かして観光客の望むサービスを提供することが民間の仕事」と整理されているようでした。
 普通は、マーケティングが最も苦手なのがお役所、というのが相場です(苦笑)。流山市みたいに市長が元マーケッターだと違いますが、神戸市はなぜマーケティング思考でプロジェクトを進められたのか?

 今回お話を伺った担当者が役所マンっぽくなくて、思わず「中途採用のその道のプロですか?」と尋ねてしまったのですが、生え抜きの神戸市職員だということでした。自分で関心を持って知見を蓄えてこられて、彼の提案に周囲の反発は大きかったようですが、市長がGoサインを出したみたいでした。突破力のある職員と、洞察と理解のあるトップ。この組み合わせがやっぱり大事なんだな。

 では、横須賀も神戸市のようにやるべきか?
 まず、ビッグデータ解析とそれを活かしたマーケティングは、おそらく、かなり強力です。私の予想ですが、神戸市の担当者は、国の地方創生コンシェルジュとか何かで観光庁あたりに引っ張られて、日本に観光客を呼ぶ仕事や、各地の観光マーケティング支援をする仕事を任されるようになるんじゃないかなあ。その位のレベルの事業パッケージをつくっている。だから、横須賀もできるならやるべきだと思います。
 とはいえ、横須賀にデータ・サイエンティスト的な素養を持った人材はいるか? 多分、能力の高い職員はいるでしょうが、周囲の摩擦を押し切ってやりきるだけの想いを持った職員がいるか? 私にはわかりません。だから、わからないものの登場を待つわけにはいかない。また、早くデータ解析とマーケティングができれば、その分早く手を打てるのだから、職員育成を待っているわけにもいかない。
 ですから、横須賀は自前でデータ解析をする必要はないと思います。それは手段であって、目的はあくまで観光振興だからです。外部化できるものは外部化してもいい。つまり、神戸市のパッケージを三顧の礼と委託金を以って、そのまま横須賀に当てはめてもらうわけです。
 カスタマイズも要らない。データ・アナライズやデータ・マイニング等ができるデータ・サイエンティスト的素養のある職員がたまたま担当者にいるとは限らないからです。よくわからない人がカスタマイズしようとして、業者のやる気を削いだりムダな時間やお金をかけたりするくらいなら、100%横須賀に合っていなくても、80%でよしとすればいい。

 ただし、せっかく積み上げたノウハウを神戸市が気前よく出してくれるかどうかはわからない。おそらくライバルの横浜や函館の視察は受けないと思いますが、ライバルにはなりえない横須賀の視察は受け入れてくれた。とはいえ、横須賀に対しても使わせてくれるかどうか? ムリだった場合、横須賀が今回の件で学ぶべきは何か?

 流行っていて目を引くビッグデータに気を取られがちですが、本質はマーケティングだと私は思います。
 ビッグデータを使えば精緻にできるでしょうが、アンケートやグルインなど伝統的なマーケティング手法は色々あるし、神戸市もそれはやはり使っている。
 どこまで精緻にするかは別としても、供給側(サプライサイド)の側から考えるプロモーション思考からの転換が必要だと思います。需要側(ディマンドサイド)が必要とするものを見極め、自らが提供できるものを磨き、必要な人に費用効果的に届けるマーケティング思考で、観光収入を増やす。その観点で下準備をすることが横須賀市の観光振興基本計画の要諦だと、自分なりに見定めて帰ってきました。

 ……まずは、市の組織も、「商業観光課集客・プロモーション担当」から「商業観光課集客・マーケティング担当」と名称変更するあたりから初めてもいいかもしれません(笑)。
posted by 小林のぶゆき at 15:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

横須賀の観光をどうするか?【委員会視察報告】前編

 観光で横須賀を盛り上げたい。
 そんな思いから横須賀市議会は、議員提案で「観光立市推進条例」という条例をつくりました。
 この条例に沿って市は観光振興の計画をつくることになります。ただ、計画って大事ですよね。そこで市の計画づくりがちゃんと進むか、大事な立ち上がりの時期を監督すべく、議会では「観光立市推進特別委員会」というチームを作りました。41人の議員中12人がこのチームのメンバーとなっています。

 今回、「議論に先立って先進事例を調べ、視野を広くしよう」ということで、いくつかの候補の中から「横須賀の観光振興の計画をどうつくったらいいか?」というテーマで、2つのまちで学ばせてもらうことになりました。

●期間:2015年8月4日(火)〜8月5日(水)
●視察都市等及び視察項目:
・8月4日:兵庫県神戸市「ビッグデータを活用した観光マーケティング」
・8月5日:福岡県北九州市「北九州市観光振興プラン」「門司港レトロ」

 今回の視察は得るところが非常に多かったです。
 いい視察になることが想定されたので、事前に「市の担当職員も議会の予算で連れて行ってあげれば」と事務局に提案していたのですが、制度上ムリだったのかな? なにしろ、市の職員はなかなか出張費が出ないものですが、担当者にもぜひ聞かせてあげて、共通の情報と認識を持って仕事したほうがいいと思うんですがね。


 結論から言うと、視察で得た考えはこうです。

1)横須賀市は現状認識を客観的かつ徹底的に行い、観光事業者側でなく観光客の目線に立ったマーケティング思考で計画をつくるべき。それが予定の2年内にできないなら、計画策定を遅らせたっていい。観光客側でなく観光事業者側の声をもとにした行政の思い込みによるピントのずれた計画なら、むしろ邪魔になるから要らない。

2)「横須賀市」という枠組みではなく、「三浦半島」という枠組みで考えることが重要。それによって、浦賀・久里浜や西地区を活かし、三崎や鎌倉と最適な連携をすることができる。

 後程、詳細を2日に分けて書きます。
posted by 小林のぶゆき at 12:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月11日

洪水・津波・土砂崩れ『横須賀市災害マップ』でチェックはいかが?

 昨日の、栃木・茨城洪水被害をニュースで見て、不安を抱えている方も多いと思います。
 特に横須賀は災害に気を付けなきゃいけない地形なので、1年前にこんなものをつくってみました。洪水・津波・土砂崩れについて、「自分が住んでいる場所は、最大でどのくらいの被害が想定されているのか?」を確認頂ける『横須賀市災害マップ』です。
 過去記事を再掲載しますので、ぜひ一度ご覧いただき、災害への備えをもういちど見直して頂けると幸いです。
   〜   〜   〜

地域ごと拡大版の「横須賀市災害マップ」(土砂災害&洪水&津波)をつくりました。(2014年10月06日)

 先日の記事『横須賀市災害マップをつくりました!(津波&土砂災害&洪水) 〜「出前相談」受付中〜』に続き、昨日、地域ごとに分けた詳細版をたまたま作っていました。
 ちょうど、台風18号も近づいているので共有したいと思います。特に「土砂災害危険箇所」に該当する方はご注意ください。
map_kitashitaura.png追浜・田浦地域
北下浦・久里浜地域
西地域
大津・浦賀地域
逸見・本庁地域
平作川沿い浸水想定だけ抜き出し

 以下は詳細説明です。
●PDFを見るアプリ「Adobe Reader」で開いて「レイヤー」というのをいじれば、見たい情報だけを表示させることができます。
●たとえば「ゴチャゴチャした標高表示を外して、土砂災害危険箇所だけを見たい」ということもできます。上の画像が標高表示(レイヤーではimageという見出しになってしまっている)を外した状態です。
●情報の出典は下のとおりです。
●津波予測(神奈川県「津波浸水予測図」2012より)
●土砂災害予測(国土交通省「土砂災害危険箇所データ」2010より)
●洪水予測(国土交通省「浸水想定区域データ」2012より)
●市内の災害弱者が集まる施設(小林調べ)
posted by 小林のぶゆき at 12:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月09日

ホントにいいの?安保法制。9/12横須賀ALLs@Yデッキ

image2.png ホントにいいの?安保法制。
 ということで、「横須賀ALLs」という名の下、人々が立ち上がりました。右左老若男女カンケーなく、みんなで「違憲の法案はダメでしょ」と声をあげようというものです。
 →『安保法案廃案へ 横須賀市に「ALLs」発足』2015/9/6神奈川新聞

 9月12日(土)16:00〜、横須賀中央駅前Yデッキ下の広場に集まるとのことで、僕も誘われたので行くことにしました。
 →ホームページはコチラ

 せっかくなので、例の街頭プレゼンのキット一式を持って行って、にぎやかしたいと思っています(笑)。コレね↓

 家で眠っているギターアンプやカホーンも持っていきたいけど、持てるかなあ(笑)

 めいめい、ジャンベでも着ぐるみでも、何でも好きなものを持って参加していいみたいなので、みんなでワイワイやりましょ!
allsFB.png

 →Facebookのイベントページはコチラ

 では、また会場で!!!
posted by 小林のぶゆき at 16:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月07日

「地図で見る横須賀ヒストリー」

※テストでUPしてみました※
 江戸時代から現代に至る三浦半島の歴史。それは、寒村にすぎなかった横須賀が日本海軍とともに拡大していく歴史でした。この過程を、GIS(地理情報システム)を使って、視覚的にわかりやすくつくった横須賀ストーリーです。
→SlideShareというサービスでUPしました。

ここにも埋め込んでみました。

うまく見られるかな?
posted by 小林のぶゆき at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月03日

9/18研政公聴会+9/20ハコモノ研視察+9/20超党派公聴会

イベント続々! 3つの企画が目白押しです! お待ちしています!!!
横須賀市議会 会派 研政

市民と議員のよこすか未来会議2015

〜市の来年度予算に、市民の声を。〜

KenseiYosanHearing2015.png→詳細チラシはこちら
●日時:2015年9月18日(金)
    18:30〜20:00
●場所:ヴェルクよこすか 第1研修室
●対象:横須賀市民
●申込:不要
●問合:橋英昭070-2209-3301
 横須賀市の現状や将来を考え、来年度の予算を組むのは市長です。そして、最終的にその予算でいいかどうか、判断して決定するのが議会です。ただし、市長から予算案が上がってくるのを待つだけでなく、議会の各会派は予算編成の前に「こんな点を盛り込んでほしい」とあらかじめ市長に対して要望をしています。それが予算要望です。毎年、それぞれの議員が普段から市民と接して拾い集めた声をもとに、会派内で議論を重ね、要望内容を作り上げています。今回、初の試みとして、2016年度予算要望(案)をもとに市民のみなさんと意見を交わし、より生活者の声を活かした、くらしに密着した予算要望に仕上げていきたいと考えています。どうぞお越しいただき、あなたの声をお寄せ下さい。

どーする? 児童図書館建替え

ハコモノ研視察 参加者募集!

LibraryTour.png※バスを手配しました!
中央駅前に市民のための複合施設を。
9/20に都内の先進事例視察を企画。
●集合:9月20日(日)10:00
    @横須賀中央駅前 児童図書館
●日程:10:00横須賀市児童図書館視察
    10:30バス移動
    12:00日比谷図書文化館で昼食と視察
    14:00バス移動
    14:30武蔵野プレイスにて見学
    15:30バス移動
    17:00横須賀中央駅にて解散
●参加費:バス代大人2000円、子ども500円
     (現地での昼食代等実費は自己負担)
●申込:先着20名。要電話申し込み(小林のぶゆき 070-6640-3927)
 市のハコモノはどうなっているか? 今後どうすればいいのか?
 4年前から、市役所に先駆けて公共施設モンダイに警鐘を鳴らし、市民側から知見を深めてきた横須賀ハコモノ研究会。これまで、稼働率データの調査・公開、ムダの多い施設の現地視察、有識者の講演、施設情報の
データマップによる「見える化」など積極的に活動してきました。
 第7回は、他市への視察を企画しました。本会でも提案してきた横須賀中央駅前の児童図書館の複合施設化について、現在、市役所でも検討が進められています。そこで市民満足を高めるにはどんな施設がいいか、参考にすべく先進事例を視察することにしました。

第7回 議員有志で市民の声を聴く会

私の税金はちゃんと使われたの?

Hearing20150920.png 市の議案等について、「YesかNoか議決する前に、市民のみなさんの意見をじっくり聞いて参考にします」という趣旨で始めた「市民の声を聴く会」。いわゆる公聴会にあたりますが、好評につき第7弾です。前回から、党派や会派を超えた4名で実施しています。
●日時:2015年9月20日(日)
    18:00〜20:00
●場所:産業交流プラザ 第2研修室
●主題:平成26年度横須賀市決算
●対象:横須賀市民(未成年や外国籍も歓迎します)
●主催:市議有志(山城保男・小室卓重・橋英昭・小林伸行)
※申込不要ですがお越し頂ける方はご連絡頂けると助かります。
 小林070-6640-3927
→詳細チラシはこちら
 今回のテーマは、「私の税金はちゃんと使われたの?」。横須賀市の2014年度決算書がもうすぐ発表されます。それを基に、市議会で「予算の執行は適切だったか?」をチェックする決算審査が今年も行われます。そして、横須賀市の予算の大部分は、みなさんから預かっている税金がもとになっています。
― ムダな税金の使い方をしていないか?
― 同じ金額で、もっと市民が満足する方法は?
― 同じサービスを、もっと安い予算でできない?
 4人の議員が、市の事業を1つずつ選び、その内容と結果をわかりやすく説明します。それをもとに、みなさんのご意見を伺います。今回は、少し「事業仕分け」に似ているかもしれません。問題点を指摘するだけでなく、建設的な改善策も伺い、今後の予算決算常任委員会での質疑や議決の参考にしたいと思います。心配しないで何も準備せずに来て大丈夫です。このまちのオーナーである、あなたのご意見をお聞かせ下さい!
posted by 小林のぶゆき at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする