2015年05月21日

議会改革度ランキング全国29位は本当の実力か? 横須賀市議会

CouncilReform2014.jpg 早稲田大学マニフェスト研究所による「議会改革度調査2014」の結果が5月19日に発表されました。
 →上位300位の一覧表

 気になる横須賀は、29位。
2012 17位(県内1位)
2013 41位(県内3位)
2014 29位(県内2位)
 ということで、前年から持ち直した感じでしょうか。ライバルの藤沢市を抜き返したものの、県内1位に返り咲くには大磯町が立ちはだかっている、と。

 ちなみに、過去記事『人口だけでなく議会も藤沢に抜かれた横須賀』や、過去記事『うちの議会は42点?「議会改革自己診断シート」を使ってみた!』もご参照ください。

 しかし、この1年で何か新しいことをやったっけ? うーん、特に無いような……。
 おそらく、請願や陳情の際に希望があれば「陳述人」として議会に来て直接、自分の声で訴えることのできる制度を整え、実際に2回ぐらい使われたことが大きかったのではないかな?

 でも、議会として市民の声を聴く取り組みは、まだまだだと思うんですよね。まずは、議会報告会等検討会のメンバーにも選ばれたので、「つまらない!」と大評判(苦笑)の「議会報告会」を「議会公聴会」(議会懇談会)にサシカエするあたりから取り組んでみたいと思います!
posted by 小林のぶゆき at 17:04| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月15日

会派に入りました。

memberYCC.JPG 私は、一期目の4年間、無会派で通してきました。
 二期目にあたり、会派に所属することにしました。

 「なぜ会派に入ったの?」という疑問に答える前に、「会派って何?」という疑問にお答えします。

      〜   〜   〜
 少しややこしいのですが、「無会派」と「無所属」は、ちょっと違います。
 無所属というのは、政党に所属していないということです。私も含め、横須賀市議会では半分くらいの方が無所属です。
 一方、会派というのは、議会の中でのグループです。国会にも地方議会にも会派はあります。ただし、国会や都道府県議会だと、ほとんどの方が政党に所属していて政党ごとに会派を組むので、[政党≒会派]というのが普通です。でも、市町村議会だと、無所属のほうが多いので、政党色は薄いです。会派が国会における政党にあたりますね。

 でも、国会とは根本的に違うことがあります。
 国会は、議員の中から行政の長、つまり内閣総理大臣を選びます。だから、首相や大臣を出す[政党≒会派]が与党、それ以外が野党ということになります。
 でも、地方政府では行政の長、つまり横須賀であれば市長は、別な選挙で選ばれる大統領制です。だから、与党や野党というものは存在しません。つまり、多数派をとっていないと運営できないという仕組みじゃないんです。だから、市長与党などというものは存在しません。極端に言えば、オール野党状態が普通です。この辺の仕組みは、一柳洋前市議が何度もBlogやタウンニュースで「市民教育」していたとおりです。
      〜   〜   〜

 さて、閑話休題。前置きが長くなりました。
 じゃあ、「地方は本来、政党政治じゃない」「地方は多数派を形成しなくてもいい」と言いながら、なぜ小林は会派に入ったのか?

 結論から言えば、「一期目に、一度も修正案を出せなかったから」。これが最大の理由です。
 議員の仕事は、政策や制度をつくること・決めることだと思います。私も、一人で仕掛けられることはどんどんやって、多少の実績は残すことができました。でも、市役所から出された議案が気に入らない場合は修正をすればいいのですが、修正するには過半数をとらなければいけません。質疑する中で「この議案おかしいじゃないか!」とブウブウ文句を言いながら、最終的には修正案を出すのが大変だから矛を納めて結局は賛成する議員を何人も見てきました。かく言う私も、何度も何度も修正案を出そうとしてきましたが、一匹狼では相手にされず修正案が通る見通しが立たないので「否決するよりは原案を通したほうがマシ」ということで、ブウブウ文句を言ったのに結局は賛成してきたわけですから、同じ穴のムジナです。「俺って、カッコ悪いな〜」とヤケ酒を呑んだものです(苦笑)。

 やはり民主主義ですから、当然、自分一人では動かせない。多数の声をまとめなければいけない。その意味で、どんなに「最初から多数派を形成しておかなくても、案件ごとに一人ひとりの賛同を得られればいいんだ! 議案単位、政策本位。それが本筋だ!」と吠えても、実際、私にはやれなかったわけです。それは、謙虚に受け止めなきゃ、と一期目の終わりにずっと考えてきました。
 そこで今回、政策面で最も近いと考えた研政という第5会派に所属することにしました。
 →会派構成は横須賀市議会のページをご覧ください。
※いま見たら、一柳Blogにも横須賀の会派のことが面白く書いてあったので、一読をオススメします。私の会派入りについてもご心配頂いていたようで、ありがとうございます(笑)

 ところで、会派はなぜあるのか?
 第一に、やっぱり、案件ごとに41人の一人ひとりの立場を確認していると、コミュニケーション・コストがかかるというのは大きいのでしょう。会派同志で「おたくはどうするの?」とやりとりしたほうが、これまでの慣行もあってやりやすいということなんだと思います。
 第二に、ポストの事情も大きいでしょう。ポストをとるには数の力がモノを言います。私なんかは「議長になったら自分の意見言えないんだから、やりたい政策あるうちは俺は議長やりたくないな」と思うんですが(やらせてもらえないですが笑)、やっぱり議長・副議長・水道企業団議員などのポストをとりたいもののようです。情報が入ってくるのか、何なのか、私にはよくわかりません。

 私は、議会内ポストは協力でも妥協でもすることにしました。誰がやるかより何をやるかが大事ですから。最初に議員を志したとき、ある議員に相談した時にも「政策だけは曲げるな。あとは柔軟にやればいいじゃないか。でも政策だけは譲っちゃダメだ」と言われたことがいつも念頭にあります。

 ただ、誤解のないように言っておきますが、本日の議長の選出にあたっては妥協ではなく板橋衛議長が最もふさわしいと考えて票を投じました。人物・見識という点でも、この2年間、本当に汗をかいてまとめる仕事をして下さった実績の点でも、引き続きお願いできればと考えていました。
 議長というのは、会社で言えば代表取締役です。株主(市民)から取締役(議員)が選ばれ、その取締役の中から取締役会で代表取締役(議長)が選ばれます。よく、横須賀市民の代表は市長だと思っている人が多いですが、市長はあくまで役所のトップです。執行機関の長なんです。日本は明治以降ずっと官僚をありがたがる国ですからね。本来の意味の市民代表こそ議長であり、海外では名誉職的な仕事も議長(議会の中で選ばれた市長という場合も)が担うケースも多いようです。
 そんな議長ポストを巡っては今回、議会の外も絡んで色々な争いと駆け引きがあったようで、あまり感心しませんでしたが、そういうこととは無関係な議長になるべき方が選ばれて良かったと思います。
posted by 小林のぶゆき at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月14日

基地の増強に伴う「迷惑料」はどうなったのか?〜再編交付金のその後〜

 今後、横須賀港に配備される米軍艦が増える予定です。

 基地機能が強化されると「迷惑料」が支払われます。「再編交付金」です。
 原発を進めるために田中角栄さんが「電源立地交付金」制度を作り、大成功しました。この制度を利用して、狭い国土に沢山の原発が作られました。同じように、防衛省がこれをマネして、基地を受け入れるほど街の収入が増えるインセンティブとして導入したのが「再編交付金」制度です。
 →詳しい説明は過去記事をどうぞ

 「電源立地交付金」も「再編交付金」も、ずっと支払われるわけじゃないのがミソです。10年位の期間だけ支払われます。そのため、原発を立地して10年経つと収入が減ってしまうので、第二・第三の原発を受け入れる街がたくさん出ました。こうした過去を見て、「再編交付金」をぶら下げられて基地受け入れを求められた沖縄では「麻薬のようなカネ」という批判もされました。

 横須賀市には、2008年の原子力空母の配備に伴い、合計約76億円の「再編交付金」が支払われます。今回、イージス艦3隻の配備に伴い、29億円の「再編交付金」が支払われる見込みだと言います。合計すると「再編交付金」は年間10億円弱にはなるでしょうが、年間1400億円の予算で仕事をしている横須賀の場合、依存することはないと思います。でも、お金をダシに基地受け容れを迫られているように、見る人によっては見えるかもしれませんね。
 →再編交付金 横須賀に計29億円追加 本年度から7年間 イージス艦増隻で
 →再編交付金7年で29億円増 横須賀市、イージス艦追加配備

 ところで、「基本的に10年分割で払われるハズなのに、なぜイージス艦の分は7年分割なんだろう?」と疑問に思っていたのですが、「再編交付金」自体が平成33年度までの時限的な制度なので、7年で支払いしきってしまうという話でした。市の基地対策課で教えてもらいました。なるほど。

 さて今後、原子力空母ジョージ・ワシントンが配備から外れて、新たに原子力空母ロナルド・レーガンも配備されるようです。
 ちなみに、「ヨコスカをよくする会」の公開質問状に、私は「通常艦というベースラインに戻らなかった以上、再編交付金は再び支払われるべきだし、要求しなかった市の責任が問われる」と答えたのですが、冷静に考えると、市は本当に要求してないのだろうか?
 イージス艦の分は、実はちゃんと防衛省と折衝していたことが今回わかったわけです。ロナルド・レーガン分も、折衝しているのかもしれない。確認しないまま書いちゃったなと、少し反省。でも、あうんの呼吸で追加配備を受け入れて「再編交付金」をもらうんじゃなくて、「再編交付金」を条件にして追加配備に向き合うぐらいの姿勢はあっていいんじゃないか? そう思えてなりません。
posted by 小林のぶゆき at 15:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月08日

市議選2015の投票結果分析

 先日4/26に市議選の投開票がありました。
 選挙は、このまちのオーナー・株主である市民が、代理人として取締役を送り込む株主総会にあたります。今回の株主総会で、オーナーはどんな意向を示したのか? 投票結果から読み取れないか? 少し書き出しながら考えてみたいと思います。
 →出血大サービスで、比較表もつけちゃいます。(pdf)

1.投票率の推移
turnoutOfCouncil.png まず、投票率は下がりました。ただし、大幅に下がるとの予想もあった中、-1.4%の微減で食い止めました。
turnoutOfMayor.png 一方、市長選は、2009年の吉田市長の登場以降、対決構図が生まれて投票率が上がっています。
 このことから、市議選投票率の低下傾向は、「横須賀市民が政治に関心を持たなくなっている」と見るべきではないでしょう。「関心が高まるような争点がなかった」もしくは「候補者が争点を提示できなかった」ということですね。
 つまり、
●私が大モンダイだと思って訴え続けてきたハコモノ・リストラ問題
●最近動きのあった空母交代やイージス艦追加配備といった基地問題
●何人もの方が訴えていた議員定数・議員報酬の削減問題
●私が4年前から議論に火を点けてきた中学校給食問題
 いずれも、大きな関心を呼ばなかったということでしょう。

2.得票の分析
 前回との得票の比較から見えてくるものはないか、考えてみたいと思います。
 まず、最も票を伸ばした現職&後継を見てみましょう。
No.1 井坂なおし +1,423(後継)
No.2 山本賢寿 +1,336(後継)
No.3 小林のぶゆき +1,188
No.4 南将美 +1,100(後継)
No.5 ねぎしかずこ +656

 共産党は全員大きく票を伸ばしていますが、井坂県議の義理のお兄さんがダントツです。これは、2週間前の県議選に転じた弟に投じられた票が、同じく若く、同じ生活圏に在住で、継続性もある、と義兄に期待して投じられた面は大きいかもしれません。
 山本氏に関しては、あまり情報を持っていません。
 小林については、岩崎絵美前市議の勇退の影響かもしれません。同じように駅頭での市政報告をしていた小林と、同じく若い女性である小幡さおり氏に多くの票が向かったのかもしれません。

 次に、最も票を減らした現職&後継ですが、こちらについてはあまり情報を持っていません。同じ地盤・地域に複数の候補者が立ったことなどの理由があると推測しています。
No.1 藤野英明 -2,113
No.2 木下けんじ -1,552
No.3 大野忠之 -1,429
No.4 いとう順一 -826
No.5 村松仁志 -702


 今回の最も注目すべき点は、共産党の躍進でしょう。
※以下、(カッコ)内は前回2011からの増減
井坂なおし 4,564(+1,423)(後継)
ねぎしかずこ 3,401(+656)
大村洋子 2,976(+577)
共産の合計増減 (+2,656)

 私は、地方政治と国政とは別だと考えていますが、関連して考える方も少なくないということです。
 同じ傾向は、他党にも言えます。

 公明党は、やや凋落傾向にあるかもしれません。
鈴木まち子 3,877(-121)
板橋まもる 3,635(-97)
二見英一 3,502(-224) (後継)
土田ひろのぶ 3,218(-258)
本石篤志 2,894(-577) (後継)
石山みつる 2,748(-456)
関沢としゆき 2,724(-432)
公明の合計増減 (-2,165)

 議員間の増減格差は、担当地域の区割り変更があった可能性もあります。全体としては、国政で自民党に引きずられて「平和の党」としてのブレーキ役を果たせていない公明党への失望感が、地方でも影響しているのかもしれません。私は、これまでずっとVote Match(政策アンケート)に答えると一番近かったのが公明党なので、何とか暴走政権を食い止めて、失望を「安定は希望です」に変えてほしいです。

 自民党はどうか? 最も地域に根を張った活動をしている議員が多い党なので、共産・公明と違って国政の影響を受けていないと私は見ています。自民「一強」の恩恵も、アベノリスク批判のあおりも、あまり関係なさそうです。
南将美 3,929(+1,100)(後継)
木下けんじ 3,817(-1,552)
田辺あきひと 3,751(+412)
西郷むねのり 3,405(-51)
渡辺光一 3,195(-73)
大野忠之 3,145(-1,429)
井口一彦 3,009(―)
伊東まさゆき 2,758(+144)(前回は無所属)
松岡かずゆき 2,592(+520)(前回は無所属)
青木秀介 2,304(-382)
森あゆみ 1,587(+10)
自民の合計増減 (-1,321)


 国政の要因ではなく、市内の雇用減少の影響を大きく受けたのが、労働組合系の候補者かもしれません。引退したシニアも市内に多く住んでいらっしゃる日産さんを除けば、現役世代の減少は大きく響いていそうです。特殊事情のあったベース系は除いたカウントとなっています。
高橋英昭 4,106(+623)(後継)
つのい基 3,674(-187)
長谷川昇 3,261(-670)
伊関こうじ 2,370(-3)
山本文夫(勇退) ― (-2,130)
組合系合計増減 (-2,367)


 市内という点で言えば、市長との関係も面白い論点です。
 本来、地方政治に市長「与党」も「野党」もないということは、一柳洋議員がブログでもタウンニュースの意見広告でも、しきりに「市民教育」されています。
 とはいえ、「議会と市長が対立している」と言う市民も少なくなく、そういう視点で見ていらっしゃる市民も多い。それは、全国の一般的な「馴れ合い議会」が市長「与党」に堕してきたのと、同じ目で横須賀市議会も見られてしまっているからでしょう。
 で、吉田市長に近いと目されている方々の得票は次の通りでした。
小幡 沙央里 5,625(―)
永井まさと 5,332(-199)
山本賢寿 3,769(+1,336)(後継)
かやまじゅん平 3,398(-265)
矢島まち子 3,053(+447)
葉山なおし 2,192(+373)
はまのまさひろ 2,155(-322)
阿部 敏博 1,781(―)
工藤 昭四郎 1,632(―)

 現職が全員当選し、新人も多くの票を獲得して何人も当選しているところを見ると、吉田市長の市政運営に共感的な市民は多いということでしょう。

 以上、市議選2015について、「だから結論としてこうなんだ」というような洞察は、私には得られませんでした。が、色々と見えてきたものをパッチワーク的に並べてみました。

追伸:某同僚議員へ  また「おう、評論家!」と言わないで(笑)
posted by 小林のぶゆき at 11:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月03日

政倫審、晴れて無実の身となりました(過去情報)

 選挙準備でバタバタしていてご報告が遅くなってしまったのですが、選挙期間にたまった書類を片付けていたらようやく報告書が出てきました。

 →横須賀市議員政治倫理審査会報告書(2015年3月31日付)

 過去記事でお伝えしたように、私は某市民から調査請求を受けて「政治倫理審査会」にかけられました。報告書の要旨は、審査の結果「市議会議員政治倫理条例」違反は認められなかった、という結論です。
 数年前に私に接触してきた人が、今年4月の選挙前2か月ちょっとのタイミングで調査請求をしてきた。これには、何らかの意図を感じざるを得ませんでした。また、請求があれば審査しなければならないという、あえて敷居を低くした条例が濫用されて、そもそも条例に該当するはずがない案件で審査会を開くことになったため、議会内部でも敷居を上げる方向での条例改訂を検討する声もあがっています。
 一部のモンスター・シチズンのせいで、せっかく市民に配慮した条例の敷居が上がってしまうとすれば残念なので、請求者にはきちんと公共を考えて行動頂きたいと思います。
posted by 小林のぶゆき at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする