2014年06月28日

視察報告:うちもマネしたいな。大津市議会

 2014年4月21日〜22日の日程で、「地方議会のネクストステージを議論する研修会」@大津に参加してきました。もう2か月も経っているのですが、視察報告です(苦笑)。
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 これは一種の議員向け研修会で、第8回マニフェスト大賞で最優秀成果賞および全体のグランプリに輝いた大津市議会の取り組みを学ぶことが今回の目玉。

 なお、大津市議会ホームページから、当日の中継動画と配布資料を見ることができます。気前がいいというか、ちゃんと伝える努力をされています。

 初日の4/21には、大津市議会の本会議場にお邪魔し、議長じきじきに取り組みをご説明下さいました。
 正直言って、マニフェスト大賞の授賞式でも大津市議会の取り組み概要の紹介があったのですが、あまり印象に残っていなかったんです。今回、じっくりお話を伺うことで、やっと大津市議会のスゴさがわかりました。

 大津市議会は、何がスゴいのか?

「政策検討会議」で議論を深める
 学ぶべき点はいくつもありましたが、何と言っても最大のポイントは、「政策検討会議」という会議体です。各会派1名が出席し、議員同士で政策についての議論をしています。
 「うちの議会も新しい政策条例を作れるようにならなければならない」という強い問題意識の下、「政策検討会議」を検討していたとのこと。そんなところに、2011年10月に大津いじめ自殺事件が発生し、「議会としてしっかりした対策をとらなくては」と早速「政策検討会議」での議論が始まり、2013年2月に「いじめ防止条例」をつくりました。1年ちょっとのスピード策定は、やはり備えがあったからこそできたことだと思います。
 その後、「政策検討会議」では、「いじめ防止条例」に続き、「議会BCP」の策定をし、現在は「議会基本条例」の検討をしているとのこと。基本的に、議員提案条例などの議論が中心で、市長提案の議案について「政策検討会議」を開くことはないようです。
 「政策検討会議」の優れた点は大きく4つ。

1)政策の「議員間討議」
 よく「うちも議員間討議やってますよ。議運で」とか言い出す議会があります。でも、議論の順番など主に手続き的なことを決める議会運営委員会で、議員同士が話し合うのは当たり前でしょうね。
 一方、政策面での議員間討議となると、会派や議員ごとに考え方が分かれて議論が紛糾することを恐れてか、全国でも非常に少ない。市民感覚からすれば「議員なんだから議論してよ」という話なのですが(苦笑)、現実にはほとんどできてない。そんな中では、とても先進的なわけです。

2)ワークショップ形式の議論
 録画した議論の様子を見せて頂いたのですが、進行役(ファシリテーター)の大学教授がいて、車座になって話し合い、フセンなども使い、ホワイトボードにまとめていくスタイル。市民団体なら普通の会議風景だし、ビジネスの現場でも日常風景になってきましたが、議会では異例の光景です(苦笑)。議論も実に活発。
 こういう会議術を活かさないから、議会という所はすれ違いや対立ばかりで、生産的・建設的な議論ができないんだろうなあ。形が中身を左右することって、結構あるものですよね。

3)メンバーは1会派1名
 多くの議会で、委員会のメンバー数は会派の人数に比例して決まります。30人の議会で10人の委員を決めるとすれば、12人の会派から4委員、8人会派から3委員、5人会派から2委員、3人会派から1委員。おっと、人数を合計すると28人で10委員ですね。無会派の2人は委員会メンバーになれませんでした。こういう具合です。
 同じように、実は横須賀市議会でもニューウィング横須賀と共産党、無会派の計8人が、議運などの委員メンバーになれずにいます。
 ところが大津市議会の「政策検討会議」では、一会派1人です。大会派でも1人。一人の無会派でも1人。少数意見も聞いて一緒に議論しようということです。もちろん最終的な議決は多数決ですから、やはり多数派は強い。ただし、すりあわせ無しで多数派の声で何でも決まっていくわけではない。これがポイントです。「政策検討会議」で議案提出前に政策をすりあわせ、少数派の声も反映できるところは反映して、合意形成していく。最終的に、合意できない部分があれば議決のときに反対すればいい。
 本来の議会の姿だと思います。
 ちなみに、我が横須賀市議会では議員提案で3本の政策条例を可決しており、大津より多いぐらいです。「空き家等の適正管理に関する条例」は新政会さんの主導で、「中小企業振興基本条例」や「地域で支える条例」は上地克明議員の主導で案文を作ったものですが、会派や議員個人の政策づくりの実力は高い。ただし、その間、無会派にはすりあわせがなく、「これで主要会派すり合せ済みだから、よかったら賛成してよ」的に案文を事前配布するだけだったものもあります。大津の制度があったらいいなあ。

4)議論を公開することも
 「政策検討会議」は基本的に非公開です。それは、「いじめ防止条例」を策定するときの状況を見れば納得します。
 大津のいじめ事件には全国から注目が集まっていた。マスコミの取材もあり、みんなが敏感になっていて、被害者・加害者への繊細さも求められる。議論の中で不用意な発言をすると挙げ足をとられ、炎上しかねない。この状況で建設的な議論をするには、私も非公開は妥当だと思います。
 一方、「議会BCP」の策定時には公開したそうです。あの議論の風景を見たら、「おお、議会もちゃんとやっているな」と市民に思われるはずです。議会不要論など怖くない。
 横須賀市議会も、公開に耐える議論をする実力はあります。先輩議員に対して「さすが!」と思うところがたくさんあります。過去に何度も言っていますが、市民に見えない場所でもしっかり議論をしているんだから、もったいないと思うんですね。


 以上、「政策検討会議」についての優れた点でした。
 その他、大津市議会に学ぶべき点や気付いた点を挙げると……

●議会基本条例を持ってなかった!
 「仏つくって魂入れず」という言葉がありますが、横須賀市議会がそれです。立派な議会基本条例がありながら、実際には空文化している。だから、「議会改革度ランキング」で17位から41位に転落しちゃうんです。
 一方、大津市議会は議会基本条例こそ持っていませんが、しっかり魂が入っている感じです。ちなみに、ランキングも番外の116位から59位に急上昇。得点が上がるように形式を整えたら横須賀なんかより上位でしょうね。

●議場に150インチ巨大モニター!
 議会の「見える化」策として、議長席の後ろに大きなモニターと、大型家庭用テレビ位のモニターがいくつかありました。当日、私は傍聴席に座っていて、演壇が遠くて表情もわかりにくかったのですが、モニターのおかげでバッチリでした。あと、説明資料も映し出してくれました。これは使えますね。私も「議場にモニターを」と訴えてきましたが、早く実現できないかな。もし、大型スクリーンが導入できれば、映画館として貸館にも使えるのです!
 ちなみに、採決も即時このモニターに映し出され、あっという間に賛否がわかります。よく、うちの議会事務局から「他人の討論などを聞いて賛否の予定が変更になるときは、できれば教えてほしい」と言われます。確かに、41人もいれば誰が立っていて誰が座っていたのか瞬時に全員を把握するのは至難の業で、かといって間違えたら一大事なので、事務局の腐心もわかります。こんな賛否表示システムがあったらわかりやすいのにな。

●大学との連携
 龍谷大学・立命館大学・同志社大学と大津市議会は、それぞれ協定を結んでいます。
 よく、「地方議員が条例を作るには、国会議員のように秘書もいないし国会図書館のレファレンスで調査してくれたりもしないのだから、議会事務局が支援する体制が必要だ」と言われます。しかし、議会事務局職員は数年で市長部局に戻っていくので専門性も高まらないし、人員も十分にいないところがほとんどだと思います。
 こうした中、大学という専門家バンクから知見を借りるのは一つの方法だと思いました。大津市議会は、龍谷大学には議員の資質を上げるための研修を、同志社大学には議会BCP策定のためのコーディネートなどを受けてきました。
 また、議会は外の目線があまり入らずタコツボ化しがちなので、大学から新しい風が吹き込むことは活性化になりそうです。


 大津市議会についての報告は以上です。その他、様々なプログラムがありましたので、特筆すべき点だけ挙げたいと思います。

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●教育委員会の裁判なのに市長が被告!?
 越直美・大津市長のお話を伺いました。驚いたのは、大津いじめ自殺事件で、大津市教育委員会がご遺族から訴えられた時、被告は教育委員長ではなく越直美市長だったということです。首長に権限が集中しないように、そして首長の暴走を食い止めるために、各種の委員会制度がとられています。教育委員会、監査委員、選挙管理委員会、農業委員会などです。制度上、こうして首長からの独立性を確保しているハズなのに、「代表権」を持つのはやっぱり首長。契約案件もそうです。教育委員会制度には不備が多いですが、その決定的な一例ですね。

●市議会事務局のヨコの連携を
 同志社大学の新川教授と龍谷大学の土山希美枝准教授のお話の際に質問したのですが、そのとき頂いたアイディアが面白かったので共有します。
 先に書いた通り、議会事務局は政策支援をすべきですが、なかなか難しい。議会事務局を一部事務組合などで広域化し、例えば横須賀・鎌倉・逗子・三浦・葉山の議会事務局を合体して「三浦半島広域議会事務局」みたいにすれば、事務を共通化して余裕が生まれるので、政策支援ができるんじゃないか、といった議論もありますが、実際にはハードルが高い。こうした中、議会図書館は必ずあるが多くの場合は司書がいないのだから、「専門図書館協議会」あたりに相談して共同でレファレンス機能を置いてはどうか、というものです。なるほど。
 また、一般質問の中からいろいろな政策課題や解決法、トレンドなどを読み取ることができるのだから、まずは近隣市町村の間で一般質問の質問項目だけでもリスト化して共有化してはどうか、というアイディアも頂きました。こんなのあったら便利ですね。「隣街の議員はこんな質問してるんだ!」「なるほど、そういう解決法もあるね」「こう質問すると失敗するな」などなど、いろいろな面で情報武装できそうです。

●私の取り組みも紹介!
 先日出版された『あなたにもできる議会改革』に載っている「自己診断シート」。仕掛け人の中村健研究員に会えたので、「さっそくこれを使って自己診断してみたら、横須賀市議会は42点でした〜」とチェック結果をお渡しして、お礼かたがたご報告しました。そうしたらご講演の中で「さっそく使った人がいます。みなさんも」と事例として横須賀市議会の事例もご紹介頂きました。

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 以下は、プログラム外で気になったものです。


●大津市役所の市政情報コーナーには誰もが利用できるパソコンがある。資料見てたら調べものしたくなるときあるよねえ。

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●市役所内に郵便局と銀行の支店が! 横須賀市役所にもコンビニはあるけど、他に何か家賃収入が入って、しかも利便性が増すものないかしら?








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●役所の自販機こと証明書自動発行機。やっぱり窓口より手数料は安く設定。









IMG_0801.JPG●滋賀県庁の県政情報コーナーには、ちゃんとロッカーが。ちなみに、「横須賀市議会にも傍聴者用のロッカーを」という要望がありますが、今のところ却下されてます。


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●滋賀県庁前には、琵琶湖の水質や水温などの電光掲示板!

 以上、視察報告でした。
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2014年06月11日

「政教分離」なら、公明党じゃなく安倍首相に言おう。

 新聞を読んでいたら、無茶苦茶な「政教分離」論が載っていて驚いた。公明党を牽制する意図で政府関係者が発言したらしいが、「政教分離」は安倍首相にこそ向けられるべき言葉だ。

 そもそも、基本的に「政教分離」は公権力の側が宗教を利用しないための考え方だと理解している。たとえば、第二次大戦中に国家神道が利用されたり、日蓮信者から出てきた「八紘一宇」の概念がアジア侵略の正当化に使われたりした。神道から仏教まで軍部も見境なかったわけだ。
 とにかく、まずはその反省がある。

 また、「政教分離」で公権力が特定の宗教を支援するのを禁じていると理解している。だから、行政の施設をつくるときに神道方式の地鎮祭をやらなくなったし、お祭りへの補助金も出さなくなった。

 こういうことが、日本国憲法第20条で想定している「政教分離」の考え方だと思う。


 と、ここまで読んできてお気づきだろう。安倍首相はかなり政教分離に抵触している。
 「神道政治連盟」に入っているのは、別にいい。個人の信仰の自由だ。しかし、靖国神社に「内閣総理大臣 安倍晋三」の名前で参拝したり玉串料を納めたりするのは、常識的に考えてアウトだ。どう見ても、公人としての行動だ。

 なお、靖国神社は伝統的神道ではない。つまり、天皇陛下も参拝なさらない。創価学会などと同じように、いわゆる新興宗教に分類される。ちなみに、私は大学で宗教学専攻だった。出来は悪かったが。


 一方、公明党は政教分離されていると私は考える。
 創価学会という宗教団体が熱烈に応援している政党というだけの話だ。自分たちの価値観に合う政党・政治家を応援するのは自然なことだと思う。自民党だっていくつかの宗教団体から支援を受けている。民主党だって宗教団体がバックについた議員が何人もいる。
 ちなみに、ドイツの与党キリスト教民主同盟のように欧米諸国では、宗教団体の名前がついた政党も多い。アメリカでは聖書に手を置いて宣誓する。欧米に比べれば、日本の政教分離は靖国問題以外、徹底している。

 また、公明党が創価学会のために利益誘導していれば批判も起こるが、私自身はそんな話を聞いたことがない。これをやっていたらどうかと思うが。もちろん支援者のために一所懸命に働く話は聞くが、それは右から左まで政治家ならだいたい一緒だ。


 というわけで、私は公明党とは立場が違うが、あまりに都合のいい政教分離論が氾濫する現状に危機感を覚え、筆をとった。公明党には、こんなことでひるまず暴走安倍政権に三下り半を突きつけてほしい。
posted by 小林のぶゆき at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月09日

横須賀総合高校の卒業生よ、怒れ。母校の将来がグチャグチャに!

 本日、第7回「横須賀市立高等学校教育改革検討委員会」を傍聴してきた。
 まず端的な感想。あまりにグチャグチャな議論にあきれた。なお、前回の検討委員会については→コチラ

 委員長を務める教授が「中高一貫校」にやたらとこだわって誘導していたが、司会進行能力に乏しい御用学者だからなのか?
 事務局の市職員が「中高一貫校」ありきのレールに無理矢理乗せようとして、論理矛盾した答申案を書いたからなのか?
 なんだか両方あてはまりそうな気がするが、なにしろお粗末で残念だった。

 というのも、これまでの委員会の議論の中で、総合高校のあり方について本当に素晴らしい構想や方向性がたくさん示されてきた。委員のみなさんの見識には本当に感服している。ところが、委員長や事務局が中高一貫校をしきりに持ち出すから、「なぜ中高一貫校なのか?」「この委員会では中高一貫校をどう位置付けるか?」の議論に多くの時間が費やされてしまい、構想や方向性の議論を深められなかった。

 混乱の第一は、「制度論」と「改革プラン」をごっちゃにしていたことだ。

 「改革プラン」としては、さっき述べたように、本当にダイヤの原石のようなキラキラした構想がいくつも示された。
●国連「ユネスコ・スクール」への加盟を目指そう!
●文部科学省「スーパー・グローバル・スクール」を目指そう!
●「国際バカロレア」認定校になって国際的な大学入学資格を得よう!
などなど。どれも意欲的だし、どれか一つでも実現すれば大きなことだ。国際文化都市の横須賀らしい方向性だ。それぞれの実現性や利点・コストなどを、もっと詰めて頂きたかった。

 一方、「制度論」としては、「中高一貫校にするかしないか」が示された。そして、上記のキラキラプランを進めるか? 中高一貫校か? という「改革プラン」と「制度論」をグチャグチャに混ぜた議論をして委員のみなさんを混乱させていた。
 制度論を丁寧にやるならばこういうことになるだろう。
現在の総合高校→
 A.制度変更なし →A-1.総合高校の継続・発展
 B.制度変更あり
         →B-1.総合型の中高一貫校(総合高校&付属公立中)
         →B-2.進学型の中高一貫校(普通高校&付属公立中)
         →B-3.普通科への転換
         →B-4.県立高校への転換
         →B-5.民間委託もしくは譲渡
こういう整理をきちんとできないのは、中高一貫校ありきで目が曇ってしまっているからだ。

 ちなみに、事務局としてはB-1を想定していたようだ。ただし、実際にはB-1は受験重視の進学校への道になるだろう。少なくとも親の期待はそうなるので、避けられない道だ。そうなると、現在の総合高校で受け入れている多様な生徒の多様な能力を伸ばす役割はしぼんでいくだろうな。
 そして、中高一貫校化は大きな改造なので、キラキラ・プランを両立する余力は当然なくなる。せっかくの多様性キラキラな総合高校が、ただの受験対策灰色進学校に成り果てるわけだ。

 総合高校の卒業生たちよ。この検討委員会に怒れ!
 グチャグチャな議論で、母校の将来が決められようとしている。
posted by 小林のぶゆき at 17:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月07日

市議会議員オペラ無料招待ワイロ疑惑が、新聞に。

Fax.jpeg 本日、市議会事務局から、こんなFAXが届きました。どうやら、今朝の朝日新聞湘南版に「横須賀全市議へ招待状:芸術文化財団、最高3万円分」という記事が載ったようです。

 この記者さんが、どこかで聞きつけたのか? それとも、私の過去記事「市議会議員のオペラ無料招待は『ワイロ』か?『議員特権』か?」をご覧になったのか? それはわかりません。
 ただし、「自分が問題だと思ったことは、やっぱり世間の常識に照らしても問題だったんだな」と、変な話ですがホッとしました。「俺もまだまだ市民感覚を失っていないな」と。

 ところで、本題の前に、このFAXにツッコミと擁護を(笑)

 まず、ツッコミ。
 このFAX送信票には、こう書いてあります。
「休日のところ、お騒がせして申し訳ございません。」
 この態度は間違いです。事務局は議員の召使いじゃなくて、あくまで対等。こっちは議員のプロ、そっちは事務のプロなんだから、こんなにへりくだることはないのです。むしろ議員側が「休日にもかかわらず、こうして情報共有して下さってありがとう」と言うべき案件です。
 ところで、記事がコピーされているけど、これってちゃんと朝日新聞に著作権の件、OKもらったのかなあ???

 次に、擁護。
 FAX送信票には、続けてこう書いてあります。
「別添、記事が朝日新聞6月7日(土)朝刊湘南版に掲載されました。お問い合わせがあるかもしれませんが、あずかり知らぬこととお答えいただければと存じます。」
 なんだか、そっけない対応をしろと言っているようですが、これはあるイミ正しい。というのも、無料招待を送ってきたのは、あくまで民間財団側の責任であって、議員側が「招待してね」と頼んだわけじゃないからです。むしろ、議会側は「おたくがこんな誤解を招くようなことしたおかげで、議会がなんだか癒着しているように見られちゃうじゃないか!」と抗議したっていいと思います。
 みなさ〜ん、議会側が悪いんじゃないですからね! ココ大事。

 さて本題。
 過去記事を書いてから気付いたのですが、この問題のキモは「横須賀市議会議員政治倫理条例」にひっかかる、ということです。この条例には、こう書いてあります。
第3条 議員は、次に掲げる政治倫理基準(以下「政治倫理基準」という。)を遵守しなければならない。
(1)市が行う許可、認可又は請負その他の契約に関し、特定の企業等のために有利な取り計らいをしないこと。
(2)政治活動に関し、政治的又は道義的批判を受けるおそれのある寄附等を受けないこと。
〜中略)〜
(5)常に市民全体の利益の追求をその指針として行動し、その地位を利用して金品を授受しないこと。

 つまり、横須賀市議会議員が選んであげた民間財団から「批判を受けるおそれのある寄附等」を受けるのはマズイ。「有利な取り計らいをしたからか」と思われかねない。しかも、今回は議員だからと無料招待されたわけで、「その地位を利用して金品を授受」したことになっちゃう。

 もっとも、こんな無料招待に応じた議員は、実際にはいないと思います。だから、政治倫理条例はちゃんと守られているハズです。要するに今回は、民間財団がうっかり「条例違反の教唆・幇助」をしそうになった、というだけの話です。

 最後に。
 過去記事「市立病院人間ドック料金を『議員特権』と報じた件の訂正記事」でも取り上げたように、かつて議会の無料弁当問題は、議会が自ら改めなかったからこそオンブズマンに刺されてしまったわけです。
 今回も、この民間財団が私から電話で指摘を受けた時点で無料招待を撤回しておけば、こんな新聞沙汰にされずに済んだハズ。

 自ら律し、自ら改めなければ、かえって大きな問題になる。これが、今のオープンな社会の宿命ですね。
 あっ! その対策で「特定秘密保護法」をつくったのか!(苦)
posted by 小林のぶゆき at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月06日

新人議員コラボ企画!第3回声を聴く会は『軍港資料館』

hearing3.png「軍港資料館」の話があるけど、
今どんな方向になっているの?

 ということで、「声を聴く会」好評につき第3弾です。市のモンダイについて、市民のみなさんのご意見を議員がじっくり聞きます。いわゆる公聴会で、山城保男議員と協力して先駆的に取り組んできました。
 →チラシ
 今回は、「市民の関心の高い『軍港資料館』について声を聴きたい」と、2人でテーマを選びました。

「軍港資料館」って何? 本当に必要なの?
ティボディエ邸 = 軍港資料館? 別なの?
新しく建てる? すでにある施設を活用する?

 これまでの経過をわかりやすく説明し、みなさんのご意見を伺います。そして、6月20日以降の検討委員会で、委員の山城保男議員が議論の参考とさせていただきます。心配しないで何も準備しないで来て大丈夫です。このまちのオーナーである、あなたのご意見をお聞かせください!
新人議員コラボ企画
第3回 議員有志で市民の声を聴く会

・日時:2014年6月18日(水)19:00〜20:30
・場所:産業交流プラザ 第1研修室
・対象:横須賀市民(未青年や外国籍も歓迎します)
・主催:無会派の新人議員(山城保男・小林伸行)
・内容:(仮称)軍港資料館について
posted by 小林のぶゆき at 07:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月03日

人口だけでなく議会も藤沢に抜かれた横須賀

ranking2013.png 残念なお知らせです。

 本日、早稲田大学マニフェスト研究所が「議会改革度調査2013ランキング」の結果を発表しました。昨年のランキング2012では県内1位・全国17位だった横須賀市議会。今回はどうだったか?

 結果から言えば、横須賀市議会は県内3位、全国41位に転落しました。

 「おそらく、大磯には負けるだろう」とは思っていました。が、まさか藤沢にまで負けるとは……。人口で負け、経済でも負け、議会改革でも負け……。
 なんというか、横須賀市議会が後退したのではなく、停滞していたから他所に抜かれただけの話ですね。形ばかり整えたけど、中身は伴ってなかったからなあ(涙)

 でも、まだまだ藤沢になんか負けないものが一つ残ってます! 横須賀は、議員報酬と議員定数が、いずれも県内No.1!(→過去記事参照) こればかりは藤沢市の追随を許さないでしょう!

 少し自虐的過ぎた? ふぅ(タメイキ)。
posted by 小林のぶゆき at 16:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする