2014年05月28日

市議会議員のオペラ無料招待は「ワイロ」か?「議員特権」か?

flyer.jpgoperahall.JPG 先日、オペラなど4公演に無料招待との案内状が、芸術劇場から送られてきた。市議会議員宛となっている。
 これって、ほとんど「ワイロ」なんじゃないか?

 正確には、芸術劇場の運営を委託している「公益財団法人横須賀芸術文化財団」という民間のNPOが送ってきたものだ。ところで、これの何が問題なのか?

 横須賀芸術劇場の指定管理者は、最終的に市議会議員が選ぶ。昨年も、2014年から8年間の契約で同じ外郭団体を選び直したばかりだ。(ちなみに私は反対した。その理由などはコチラ→1→2)

 つまり、選ぶ側の議員たちに、選ばれた民間団体側が利益供与しているわけだ。これは、ほとんど見返りであり賄賂性が高い、と思われかねない。

1)案内文がマズイ
 選ぶ権限を持っている議員たちに対して、選ばれた団体が出す文書として、非常にマズイ一文がある。
「市議会議員の皆様には、記念講演をご高覧いただき、舞台・音楽芸術をより身近に感じていただくことで、当財団の運営についてご理解を賜りたく思います。」
 いかにも「どうです? ちゃんとやっているでしょ?」との懐柔の狙いに見えてしまう。
 また、ちなみに私は「チケットの売れ残りリスクを背負う自主公演の委託などやめてしまえ」と主張してきた。「基本的には貸館業務に絞り、あとは頂いた寄付でまかなえる範囲で自主公演でも何でもやればいい」と提案してきた。そんな私に対して「無料で招待するから、ご理解を賜りたい」と言うのはワイロにしか見えない。

2)公務ではない
 電話で問い合わせたところ、「実際にご覧いただかないと、きちんと判断できないと思いまして」などと答えていたが、はっきり言おう。余計なお世話だ。経営判断の材料は他にもあるし、判断材料は自分で集めるのが職責だ。ちなみに、私はもう両手で数えきれないほど足を運んでいる。
 そもそも判断材料として必要であれば、委員会視察などの公務で行けばいい。それなら無料で視聴してもいいだろう。しかし、今回の無料招待は行くも行かないも各議員の自由だ。つまり、極めてプライベート色が強く、実質上、利益を供与するものだ。

3)金額が大きい
 今回のご招待は、4公演のうち2公演を選べることになっている。もしも最も高いS席が当日まで売れ残っていたら、市議会議員はS席へとご案内の予定だった。ちなみに「カルメン」S席16,500円と「フランス国立管弦楽団」S席13,000円となった場合、合計29,500円にもなる。これほどの額の無料招待は、市民の理解が得られるのか?
 しかも現在、20周年を記念して、数十の自主公演に市民計2,000名を抽選で招待している。「カルメン」も「フランス国立管弦楽団」も、とっくに市民向けの募集は終わっているが、議員だけ6/2まで申込を受付している。加えて、市民は抽選だが、議員は申し込めば必ず入れる。
 これでは「議員特権」と言われても仕方ない。

ぬるま湯官製NPOに今後8年間も継続して任せたのは失敗だった?
 「また小林が細かいことに咬みついている」と思われるかもしれないが、小さいようで重要な問題をはらんでいる。
 別に、民間のNPOが勝手に議員や市民を招待するのは自由だ。好きにすればいい。しかし、市民を2000人も招待できるのは、残念ながら各公演にまだまだ空席があるからだし、今年から8年間は安定収入が約束されているから、今だけこんな大盤振る舞いができる面もあるだろう。そして、何と言っても議員は利害関係者である。今回、こんな無料招待は同財団の理事と議員だけだと言う。
 民間団体とはいっても、実際には市が100%出資した外郭団体であり、天下り団体である。その甘えが大盤振る舞いと議員向け利益供与を何とも思わない姿勢につながっているのではないか? こんな、ぬるま湯官製NPOに8年間も運営させることを決めた我が議会。利益供与など受けずにしっかり監視する気概はあるか?

 ところで、財団さん、8月にもまたご招待いただける予定ですってね? また市民に公開しますので、楽しみに待っています。
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2014年05月22日

横須賀総合高校を、外部委託せよ。

 先日、市立の横須賀総合高校について、今後のあり方を考える検討委員会を傍聴してきた。

 驚いたのは、あれだけ私が「症状と処方箋がちぐはぐだ」という指摘を議会でして、長谷川議員も数多くの問題点を指摘してきたにもかかわらず、「中高一貫校ありき」で検討委員会を押し切ろうとしていたことだ。

<総合高校の現状>
 総合高校は現在、非常にいい状態だ。
 一方では難しい資格を取得する生徒が出てきたり、絵画や音楽で全国的に評価される生徒も出てきている。もう一方で、希望通りの有名大学へ進学する生徒も増えている。役所内の会議でも「日本でも10本の指に入るぐらいの総合学科」「地域からの評価も高い」「円熟期にある」と大変評価されている。

 ただし、教員は市職員であり、一校しかないため人事異動ができない。そのため教員の固定化と高齢化が今後の問題となっている。ちなみに、小中学校は市立ではあるが、教員は全て県職員なので、小中学校との人事交流は難しい。
 また、進学する生徒が増える中、商業系や工業系の授業を受ける生徒が減っている。そのため、普通科的な先生は今後の不足が予想され、商業・工業科的な先生のニーズは低下している。
 この人事問題こそが、ほぼ唯一の課題と言っていい。

<なぜ中高一貫校なのか?>
 この問題を解消するためとして、市は突然「中高一貫校を検討する」と言い始めた。要するに、横須賀総合高校に、新設の中学校をくっつけようというのである。
 冷静に考えればわかるが、診断と処方箋が全く対応していない。「このままだと風邪をひくかもしれない」という人に、「じゃあ手術をしましょう」と言っているようなものだ。

 第一に、少子化が進む中で新たに中学校をつくると、ただでさえ空き教室だらけの各中学校から生徒を引っこ抜くことになる。いずれ中学校の統廃合をしなければいけない時代だというのに、貧乏な我が市が新しい中学校をつくろうというのである。全くあべこべだ。

 第二に、新しい中学校の分の教員を採用することになるが、だからといって別に現在の総合高校の教員がどこか他所の学校に異動できるようになるわけではない。新しい風が吹き込むというだけで、固定化と高齢化はさっぱり解消しない。

 第三に、実際のところ、本来は教育の部外者である吉田市長が「中高一貫校やりたい」などと言いだしたから急に検討し始めただけ、というのが実態だ。制度としては市長から独立している教育委員会だが、予算だけは市長に握られている。だから、反対すると予算を削られたりしかねないので、変に気を遣って市長のご機嫌を損ねないようにしているとしか思えない。だから、「総合高校の課題解消と中高一貫校は実は関係なくて、無理筋の話だ」というのは当の教育委員会が重々承知なのだが、最高責任者の教育委員長も実質的にはただのお飾りだし、事務方トップの教育長も市長の子飼いで、どっちも市長にしっぽをふってだらしがない。

<第一の外部委託>
 断っておくが、私は中高一貫校自体に反対ではない。「横須賀にはいい学校が少ない」という声をよく聞くが、できる子をさらに伸ばす英才教育はもっとあったほうがいいと思う。
 ただし、役所という公的機関が今やるべきことは、一部の子たちだけに特別な教育を施す「えこひいき」ではない。市立中学校全ての底上げであり、教育の質を全体的に上げることが最優先である。
 だから、中高一貫校は大歓迎だが、それは私立にやってもらうべきだ。つまり、「そんなに市内に中高一貫校がほしいなら、横須賀総合高校を民間委託して公設民営にすべきだ」というのが私の立場である。
 ただし、実際にどこかの学校法人が総合高校を引き受けてくれる見込みは低いと思う。また、義務教育ではない高校だとはいえ、教育の民営化にはアレルギーを持つ人もいるだろう。また、横須賀市は平均所得が低いというのに、学費の安い公立校が地域から一つ消えてしまうということにも批判は集まるだろう。そして何と言っても、現在の総合高校の教員は私立の学校法人に転籍して公務員の身分を失うことはイヤだろうから、市立病院を民営化した時のように市役所に大挙して戻ってきて、また役所の人余りになりかねない。

<第二の外部委託>
 というわけで、今後、総合高校が直面する人事面の課題に対して、私が現段階で最もマトモな対策だと思うのは「他の地方政府への委託」である。具体的には、横浜市か神奈川県への委託だ。
 市立高校を持っている市町村は他に川崎市もあるが、地理的にも職員の数などの受け入れ余力からしても市町村では横浜市だろう。ただし、横浜市の教員は横浜市内の異動しか想定してこなかったはずなので、横須賀市への異動を嫌がるかもしれない。
 最も現実的なのは、県内に142校、横須賀市内だけでも8校の県立高校を展開する神奈川県への委託である。現在の総合高校の教員は県に出向してもらい、県の人事ローテーションに組み込んでもらう。市職員は民間への出向はアレルギーがあるだろうし、ほとんど例もないが、県庁への市職員の出向や、横須賀市への中学校教員の出向は日常茶飯事であり、教員の県出向も抵抗感はないだろう。

 問題になるとすれば、委託の方法である。
 かねて、私が勝手に私淑してきた南学教授から「指定管理者制度は、官が民に指定管理を任せるイメージがあるが、官から官へ指定管理を任せてもいい」と習ったことがあった。そこで、このケースでも「横須賀市が神奈川県を指定管理者として任せればいいんじゃないか?」と考えていた。ところが本日、ある勉強会で南教授にお目にかかったので、念のために確認したところ「指定管理者制度は市長部局しか使えず、教育委員会や上下水道局などの外局は使えない」と教えて頂いた。※私の聞き間違いにつき訂正→「指定管理者制度は、一般の人が利用する『公の施設』が対象で、学校や庁舎、水処理施設など特定目的の施設には適用されない」と教えて頂いた。これで疑問点が解消し、恥をかかずに済むので、こうしてBlogに書いているわけだ(笑)。
 指定管理者制度が使えないとなると、一部事務組合などは大げさでカネもかかるので、横須賀市と神奈川県の業務提携や業務委託ということになってくるだろう。
 他の方法として、総合高校を県に譲渡してしまう方法もあるが、それだとせっかくの総合高校の特色が消されてしまいかねないので、横須賀市からの関与を残すためには委託がいいだろう。

 従来型の発想に縛られていると、「市から県への逆委託なんてありえない」「県のメンツがつぶれる」とか思うかもしれない。
 しかし、私は大マジメである。生徒たちのことを考えたとき、教師の固定化や高齢退職を放置するわけにはいかないし、総合高校のために中学生たちを巻き込むのもおかしい。生徒主体の最適解は、県への委託だと私は考える。

<教育委員会は猛省を!>
 「中高一貫校ありき」の検討委員会に対しては、何人もの委員が違和感を唱えていた。こうした中、教育委員会は先日のように強引に押し切ろうとする前に、多様な選択肢を委員にきちんと示し、委員の判断に真摯に耳を傾ける必要があるだろう。よく反省してほしい。
 次回、私のこの提案に対して各委員がどんな意見を述べられるか? 楽しみにしたい。
posted by 小林のぶゆき at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月04日

憲法記念日の休日に。

 5/2は、青年会議所の「憲法タウンミーティング」(神奈川)に参加。
 5/3憲法記念日には、東京で友人の結婚式に出席しました。


 まず、5/2「憲法タウンミーティング」(神奈川)。本当に深い議論でした。
 パネリストとしては、筆頭に憲法学者の小林節教授。呼んだ青年会議所もすごいし、来た小林教授もすごいな。続いて、自民党ムダ撲滅チームの「事業仕分け」以来、第一級の議員だと注目してきた平将明代議士。政策でヒットを飛ばす姿に憧れ、会って頂いたこともある長妻昭代議士。日弁連の若手、倉持麟太郎氏。顔ぶれを見て、本当に楽しみにしていました。

 印象に残ったのは、真性保守の小林教授から見ても、安倍自民党の「憲法変えなくても解釈変えちゃえばいいじゃん」「先に96条いじって憲法改正の要件をゆるくしちゃおう」というのは邪道で、腹立たしいようです。まあそうだろうな。

 あと、平さんから見たら、自民党の憲法草案は「どうせ最終的には各党で歩み寄るんだから、とりあえず最初の草案段階では一番自民党っぽいものを出しとこう」というものでしかなかったようです。「これで通そう」という代物ではなかった。あるイミ驚きでした。でも、平さんたち優秀な方々で、いくらなんでも無茶な部分を事前に変えてほしかったなあ。

 で、長妻さんは「集団的自衛権を持ち出す前に、個別的自衛権の解釈変更で対応できる部分はする」という弥縫策で何とかしようとしていた。個別的自衛権だろうが、解釈変更ではうまくないと思うんです。なんだか意外で、正直ガッカリしました。


 なんかやっぱり、そろそろ今の憲法は限界に来ていると思うんです。話を聞いて私が感じた問題点は大きく3点。
1)憲法を変えたくない、あるいは変えられそうにないあまり、憲法解釈の仕方で何とか対応しようというのは無茶。自民・公明・民主いずれも反省してほしい。

2)9条の第1項に現実とのズレはないけれど、第2項については、現実に自衛隊がある以上、はっきり・すっきりとした表現に改める時期に来ている。
活動根拠がグレーで曖昧では自衛官のみなさんも困る。何より、解釈で何とかしようという無謀な権力者が出てこないよう、変な解釈の余地がないよう明確化すべき。「想定外の事態が起きたときに超法規的措置で対応するのが最悪のパターン」という平代議士の指摘が非常にまっとうすぎて、拍手でした。

3)地方分権時代を迎えた今、第八章「地方自治」の用語は「地方公共団体」を全て「地方政府」に書き換えるべきだし、第93条を丸ごと削除すべきだと思う。地方のことは地方に決めさせてほしい。

 でも、何と言っても、いま一番大事なのは、最後に倉持さんとパネリストの池田健三郎さんが語っていた「法教育」かもしれません。

 私の私見ですが……
 憲法にも定められているように日本は義務教育です。よく「子供たちが教育を受けなければいけない義務」だと勘違いされがちですが、「子供たちに普通の教育を受けさせる大人たちの義務」です。その意味で、国はその義務を果たしてきたでしょうか?

 自慢みたいですが、私は中学校時代のテストの成績なら、ほぼ学年No.1でした。でも、憲法や社会のあり方についてちゃんと習った記憶がない。入試のための点数稼ぎが得意だっただけで、世の中の仕組みがわかっていたわけじゃなかった。社会に出て恥ずかしく思ったものです。

 義務教育でマトモな公民教育を受けていない多くの国民に、憲法や政治のことを判断しろと言っても、いきなりは難しいのではないでしょうか? そりゃ、投票率も上がらないハズだし、国民的な憲法論議も低調なハズです。「イマドキの若者はけしからん!」と言う人もいますが、自分たちがちゃんと教育してこなかったわけで、義務を果たしていないことを自分で認めているようなものです。
 憲法を変えられないでいる責任は、無関心化教育を続けてきた歴代政権にこそある、ということかもしれません。

 あと、「どうせ青年会議所は自民党支持だ」「若気の至りで危なっかしい右の連中ばかりだ」と誤解する人もいます。でも、学校もウヨクもサヨクも、こういう中立的で健全な憲法論議を広げてこなかった中、本当に立派な事業だったし、もっと評価されるべきだと思います。
 イデオロギー対立を繰り広げる前に法教育が大事だ、と私自身気付かされました。

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 そして、5/3は友人の結婚式でした。新郎は、あきる野市議会議員の中村のりひと君です。(式場の明治記念館は、もともと旧憲法の「憲法記念館」だったようです。へえ〜)

 彼は、環境NGO A SEED JAPANの先輩であり、「環境ビジネスウィメン」に、彼の働いていたNPO環境リレーションズ研究所の鈴木敦子理事長と、僕が働いていた株式会社クレアンの薗田綾子社長が選ばれた縁など、いろんな所ですれちがっているうちに仲良くなりました。

 線と線が交差しているうちに同じ方向を向くようになり、「日本にいま足りないのは政治の力だ」と思い始めた僕は、彼があきる野市議会議員を目指していることを知って「地盤・看板・カバンは全部ないけど、どうやったら政策に関われるかな」と相談しました。そのとき「民主党大学東京という政治スクールもあるし、政策をやりたいんだったら政策秘書という資格もあるよ」と教えてくれたのが彼です。聞いて、すぐに両方応募したものです。

 政治への扉を指し示してくれた、いわば僕の恩人です。
 憲法記念日の結婚式。憲法の下で国民が平和であり続け、二人が幸せであり続けますように。


 結婚式の後、横須賀出身のこれまた環境つながりの友人が中野でライヴをやっていたので寄ってきました。元パンク・ロッカーの血が騒ぎ、久しぶりにモッシュとかヘッドバングとかしてきました。……結婚式の礼服のまま(笑) んー、首が痛い(苦笑)

 先人のみなさま。自由で平和な国を、本当にありがとうございます。
 受け継ぐべきものは受け継ぎ、変えるべきものは変え、すばらしい憲法をまもっていきたいと思います。
posted by 小林のぶゆき at 16:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月03日

仁義なき市町村バトル? 〜ふるさと納税のサービス合戦はいかがなものか会議〜

 駅前で配っているチラシの読者から、色々なご意見を頂きます。先日は「ふるさと納税に力を入れてはどうか?」というメールを頂きました。

 「ふるさと納税」とは何か?
 ものすごく単純化して言えば、横須賀市民が「ふるさと」に「納税」すると、横須賀市役所に払う税金から、その分を割引してもらえる、というものです。


 3.11の後、ずいぶん被災地への「ふるさと納税」がされたようです。私も福島県鏡石町の出身ですし、自分の故郷に「ふるさと納税」しようかとも一瞬思いました。でも、私は立場上「横須賀の利益」至上主義者であるべきだ!と考えているので、「ふるさと納税」は一切やらないと決め、無視してきました。
miurafurusato.png
 なので、「ふるさと納税」がこんなスゴイことになっているとは知らなかったのです。今回、市民からのご意見を受けて改めて調べてみたところ、民間によるポータルサイトなどもできていて、見てビックリしました。
 →「ふるさとチョイス」
 →「わが街ふるさと納税」

 いかがでしょう?(笑)
 「うちに納税してくれたら特産品贈りますよ」「うちなら宿泊券もらえますよ」という具合で、完全にサービス合戦の様相を呈しています。


 正直言って「これってどうなの?」と思っちゃいます。
 仮に10,000円を「納税」してくれた人に5,000円分の特典を付けても、残りの5,000円は収入になるわけです。こんな大盤振る舞いの特典を付けても損はしない。しかも、自分のまちの特産品の消費も増えるし、まちのPRにもなります。
 でも、その分、どこかのまちの税収が減ってるわけですよね。しかも、税金として使われるハズだった10,000円が、民間に5,000円流れ、税金としては全体で5,000円+控除分2,000円=7,000円に減ってしまう。事務コストを考えれば多くの市町村では、ほとんど増収効果はないでしょうね。

 県内だと、三浦市のマグロを筆頭に、厚木市はシロコロ・ホルモン、南足柄市や山北町は足柄茶、真鶴町は地魚などなど、他に秦野市と松田町も豪華特典を付けています。税収増と特産品PRに躍起になっている姿が垣間見えます。
 何と言うか、仁義なき市町村バトルです(苦笑)


 一方、横須賀は現在、特典を付けていません。
 我がまちも特典によって「ふるさと納税」を増やすべきでしょうか?

 ちなみに現状としては、平成25年度実績で横須賀市に「ふるさと納税」された額は150万円でした。これは100万円と50万円の「高額納税」が2件あったための例外的な額で、例年だと10件前後で10万円〜15万円程度の「納税」額です。逆に、横須賀市民が他の市町村に「納税」している額は職員も把握できないそうですが、もっと圧倒的に多いようです。つまり、人口だけでなく「ふるさと納税」でも「転出超過」です(苦笑)。

 そこで、「よし、横須賀も特典に海軍カレーセットやネービーバーガーお食事券などを付けて、ふるさと納税をもっともっとGETするぜ!」と不毛な競争に足を突っ込むのがいいのか? 実際、横須賀市でもふるさと納税の対応を財政課が検討に入っているようです。(必ずしも特典ありきではなく、経済部も絡めて「シティセールスに使えないか?」というまっとうな検討らしいですが)

 私の見解はNO!です。
 横須賀市は、「ブルーオーシャン」に踏み出すべきです。


 「ふるさと納税」は、多くのまちで2000万円とか、そういう単位の収入しか入ってきてません。幸運にして人気が出たとしても、横須賀市の予算規模1400億円と比べちゃうと、微々たる額です。一方、職員の人件費は高いですから、どんなに「納税」が増えても特典商品の発送委託や管理などの事務コストばかりかかって逆効果です。
 はっきり言って、増収面のメリットはない、と断言できます。

 ただし、広告効果を考えれば、豪華な特典を付けても安いものです。なので、私の提案は他の市町村と比べて圧倒的に差別化でき、メディアも取材に来そうなネタを仕込むことです。

 たとえば……
500万円「納税」してくれたら、市長が一日エスコートして
ヨコスカ観光ご案内します!
1000万円「納税」してくれたら、ヨコスカ出身の山口百恵さんが
「横須賀ストーリー」を目の前で歌ってくれます!
というような(笑)、話題性があって、TV画面や新聞記事が目に浮かぶような特典を付けるのが正解だと思います。

 とはいえ、これ程の額となると応募がないこともありえると思います。
 でも、いいんです。話題づくりさえできれば、仮に売れなくても成功なんです。そして、世の中には酔狂な企画を面白がる、心とお金に余裕のある方もいらっしゃるものです。

 いかがでしょうか?(笑)
 最後に、考えるきっかけを下さった市民の方にこの場を借りてお礼申し上げます。
posted by 小林のぶゆき at 01:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月02日

中学校給食問題のその後〜タウンニュースの記事が秀逸な件〜

 横須賀の中学校給食問題に再び火をつけた男、小林伸行のオススメ記事をご紹介します(笑)。
 →「中学校給食」実施へ前進 完全実施は三浦市のみ 逗子市も今秋から

 不肖小林、中学校給食導入に向けてこの間、せっせと薪をくべて火をつけるべく何かと仕掛けてきました(笑)。その結果、前にご報告したように(過去記事→1 →2)、市民を焚き付けて議会と市長の新展開を引き出す、一助になれたのかなと思います。

 また以前、チラシ10号「ヨコスカ給食白書 第4弾」で、三浦半島4市1町の「子育て世代獲得レース」(?)の周回遅れになった横須賀の現状をお伝えしました。今回、その後の動向をタウンニュースさんが非常に的確かつコンパクトに記事にしてくださいました

 特に秀逸なのはここです。
少子高齢化が進む三浦半島地区では、いずれの自治体も、若い世代を呼び込む子育て政策の一環として、「給食導入」を掲げる。導入した手法が、利用者(生徒・保護者)のニーズを汲み取ったものになっているのか。実施後の検証も必要だろう。
 ちなみに、実際には横須賀だけは給食導入を一切掲げてなくて、この記事も間違えている(あるいは知ってて誘導している笑)わけですが……。とにかく、暗に「逗子は給食だが、横須賀は形だけ真似た新型注文弁当であり、似て非なるものである。これで親のニーズに応えられるのか?」と問うているような気がしました。

 生徒の学力や生活面で多くの課題を抱える横須賀の教育委員会。カネじゃない。子どもを見てください!!!!!!!!!!!!!!
posted by 小林のぶゆき at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする