2013年12月26日

一柳洋議員と井坂新哉議員への反論(前半)

 先日、私が議会で戒告処分を受けたことをご報告した。
 →「議会で戒告処分を受けました。」

 「根回し」という言い回しや表現については、先に述べた通り反省している。一方で「議会はどうあるべきか」については、私は撤回していない。
 そうした中、一柳洋議員と井坂新哉議員がBlogで、今回の処分に絡んで指摘していると、知人に教えてもらった。読んでみたが、議会への誤解を招きかねないので、反論する。

●一柳洋議員への反論
 →「副市長、教育長に対する反対討論」一柳洋Blog
 この記事の「小林議員に対する懲罰可決について」部分を読んだ正直な感想は、「一柳さんほどの見識ある先輩が、こんなこと言うとは。ちょっと信じらんないなぁ」だった。特に、「議会は合意形成の場ではない」「合意形成などは目指さない」と断言されたことだ。
 なぜなら、一柳議員自身も賛成した『議会基本条例』第20条には、
「議会は、委員会又は法第100条第12項に規定する協議又は調整の場における議案の審査等の際には、必要に応じて議員相互間の自由討議を推進するための場を設け、活発な議論を尽くして合意形成に努めるとともに、市民に対する説明責任を十分に果たさなければならない」
と、しっかり書いてあるのだ。この食い違いは、どういうことか?

 私は、彼一流の“皮肉”だと受け止めた。彼の真意は、こういうことなのだろう。
 「小林よ。議会基本条例には確かにそう書いてある。しかし、実態を見よ。横須賀市議会は、合意形成の努力などしていないではないか。理想を追い求めるのは良いが、まず現実として合意形成の場とはなっていないことを直視せよ」と。

 ただ、幸いにも私はまだ、永く闘ってこられた一柳議員ほど現実に打ちのめされてない。先輩方から議会改革を引き継いで、立派な『議会基本条例』どおりの立派な議会を、まだまだ目指す気満々だ。

 次回は、井坂議員への反論をしたい。
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2013年12月17日

視察報告(後編) 役所をアウトソーシング?! 高知市

 視察3日目は、高知市です。
 高知市では、窓口業務のアウトソーシングについてお話を伺います。

 市民が役所に行く理由で一番多いのが、住民票や戸籍謄本などをとるためだと思います。こういう各種証明書を発行する窓口業務は、言ってみれば役所の「顔」のような業務です。
 とはいえ、横須賀市もそうですが多くの市町村では、窓口業務を担当するのは正職員ではありません。基本的には何か判断が必要な仕事ではなく、間違いなく効率的にこなせばいい仕事なので、コストの安い臨時職員に対応いただくことが多いと思います。市町村によっては、もはや人が応対するのではなく「証明書等自動交付機」という機械にも任せているまちもあります。

窓口.jpg とはいえ、正職員でなく臨時職員や機械にしたとしても、市がやっているということに変わりはない。しかし、高知市は全然違う。もはや窓口業務を市が自前でやるのではなく、外部に民間委託するアウトソーシングに着手しています。委託先は、応募した3社の中で提案内容が一番良かったという人材派遣会社のパソナです。

 ちなみに、アメリカではジョージア州サンディ・スプリングス市というまちが、役所機能をまるごと民間業者に委託するという「荒業」をやってのけたのはあまりにも有名。これらの記事に詳しいです。→1 →2 

 さすがアウトソーシング大国アメリカだと感心しますが、ようやく日本でも「えっ、そんなコトまで民間に任せちゃうの?」と驚くような事例が増えてきています。病院やテーマパークなど、もともと民間でも手がけられてきた事業は、これまでも委託の事例は数多くありました。しかし、窓口業務や水道事業のまるごと民間委託など、これまで「行政がやって当たり前」だった業務もアウトソーシングの流れが生まれてきたということです。

 私自身は、何でも民間委託すればいいとは思いません。公がやるべきことは公がやる。民にできることは民にお願いする。この仕分けをしっかりすることが大事だと思います。そして、仕分けにあたっては「行政はどうあるべきか」という哲学が必要であり、議員によって判断が分かれてくることが多いものです。横須賀においても、市民病院・うわまち病院を民間委託した際、大きな議論となったのはご記憶に新しいでしょう。

 さて、高知市の民間委託について言えばどうか?

 窓口業務は市民の個人情報を扱うものです。ただし、個人情報の保護がしっかりされるのであれば、民間であっても問題ないと考えます。また、窓口業務は、役所の中核事業(コアビジネス)とは言えない。なので、選択と集中で、手間ばかりかかる窓口業務を切り離して、コストの高い正職員にはもっと付加価値の高い仕事に集中してもらう、というのは合理的な経営だと思います。
 とはいえ、高知市では別にコスト削減にはなっていないようです。「コロコロ変わる臨時職員の採用や教育など労務管理が大変だから、まるごと任せちゃえ」という内部の論理でアウトソースしただけらしい。しかも、本庁舎だけのアウトソースで、市内に9か所ある窓口センターの業務は引き続き自前でやっており、それも正職員中心だとのこと。いかにも中途半端です。

 というわけで、高知市の取り組みは先駆的で、挑戦を評価したいとは思います。とはいえ、私に言わせればカイゼン型の取り組みにすぎず、思い切った行政カイカクにはならないと思います。私は個人情報保護の観点でも、コストの面でも、横須賀市の場合は「証明書等自動交付機」の導入に注力したほうがいいと思います。この件については、『横須賀データマップ』という冊子にも書いていますし、議会での質疑でも何度か触れていますので、省略します。ただし、銀行がATMやインターネット・バンキングを導入して窓口負担を大幅に減らしたことに、行政は学ぶべきだと思います。

高須窓口センター.jpg 帰りがけに、市内に9か所ある窓口センターのうち、民間のスーパーマーケット駐車場を無償で貸して頂いて設置している高須窓口センターに寄ってもらいました。私の思いつきで加藤眞道委員長にお願いしたところ、快く視察先を追加して下さったことを付記しておきます。
 着いて早々、「ああ、こりゃダメだ。参考にならんわ」と思いました。

 というのも、立派過ぎるのです。
 民間スーパー敷地内というので、もっとプレハブみたいな簡素で小さいものを想像していたのですが、どっしり、ちゃんと建設しています。
高須窓口センター2.jpg 中に入れば、ヒノキかスギのいい香りがして、「きっと林業県の高知だから地元産の木を使ったんだろう」と想像できました。ただ、「スーパーが移転しちゃったらどうするか?」ということは考えなかったのでしょうか。
 横須賀市は、市内に9か所の立派な行政センターを展開しているので、よそのまちのことをとやかく言えません。しかし、イケイケドンドンの時代に造っちゃった横須賀を憐れむ気持ちにはなりますが、これだけ地方財政が厳しいと言われる中でも、新たにこういうハコモノを造っちゃうもんなんだな、と。

 とはいえ、民間敷地内というのは、いい発想だと思います。我が市も、行政センターの建物に寿命が来たら、順次、駅前に「証明書等自動交付機」を置いて代替し、地域支援業務が必要な行政区では民間物件へ小さいオフィスを構えればいいでしょう。また、もともと民間物件の役所屋3店は、規模を縮小しつつ、引き続き残してもいいかもしれませんね。

 そんなことを色々と考えるきっかけになりました。

 以上、遅くなりましたが、3日間の委員会視察のご報告でした。
posted by 小林のぶゆき at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月13日

議会で戒告処分を受けました。

 不名誉なことですが、何でもオープンにすると言ってきた手前、ご報告します。
 昨日、横須賀市議会初の懲罰特別委員会が開かれ、議会で戒告処分を受けました。

 懲罰の理由となった、12月10日の予算決算常任委での討論や、本日12月12日の懲罰特別委の動画は、今日や明日には公開されると思います。
 新聞各紙でも報じられているようです。→『「根回し慣例」に戒告 無礼発言と初の懲罰』神奈川新聞

 振り返って。

 「議会とはどんな場所なのか?」ということについては、ガリレオの「それでも地球は回っている」という思いです。

 一方、今回の委員会でも議論があった通り、私の言葉のはしばしに「僕が議会改革を先導するんだ」といった驕りや虚栄心、そして「議会はこのままでいいのか?」という焦りからの攻撃性や品のなさが表れていたのは否めません。しかも、全議員が「無礼」と判断し、処分に値すると認めたことを重く受け止めています。戒告をしっかり受け止め、反省します。


 ただ、今回の委員会では大きな気づきがありました。
 議会改革について、なぜ私の主張が伝わらないのか、なぜ話がかみ合わないのか、疑問に思っていいました。その理由として、そもそも「議会のとらえ方が私と他の議員とで異なっていた」ということが今更ながらわかったのです。
 他の多くの議員は、本会議や委員会を「互いに主張しあった後、いいと思うものを多数決で最終的に決める場」というイメージが強いようです。一方、私は「互いの考えをすり合わせて、折り合えるところを探りながら合意形成をする場」というイメージが強かった。
 「どっちがいい」「どっちが正しい」とは言いません。ただし、そもそものとらえ方が違っていたので、私は「今の議会は、やるべきことができていないじゃないか?」と一人で気をもんでいた。一方、他の議員は「横須賀市議会は、やるべきことをしっかりやっている」と思って小林がなぜ騒ぐのか不思議に思っていた。「だからだったのか」と、ものすごく納得しました。
 これについては、横須賀市議会の意思決定の仕組みがこれまでずっとそうだったわけで、それを変えようという機運がない中では、伝統に敬意を払って受け止めるしかないと思います。そして、確かにそういう面では、横須賀市議会はとってもしっかりやっている議会だと感じます。
 今後は、横須賀の住民自治と民主主義のあり方について、焦らず議論を深めていきたいと思います。
posted by 小林のぶゆき at 09:53| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月12日

明日も、闘います。

ヒトとして、生きるために、働いて、食べて、生存競争します。
そして、寝ます。おやすみなさい。
posted by 小林のぶゆき at 01:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月11日

視察報告(中編) わしの眼は「倉敷の狙い」が見える

shiroyama.png 視察二日目は倉敷市でした。
 倉敷といえば、クラボウやクラレを擁する大原財閥の企業城下町と言ってもいいでしょう。以前、城山三郎の『わしの眼は十年先が見える』という小説を読んで、一度行ってみたいと思っていました。これは、日本のロックフェラーともいうべき、クラボウ社長やクラレ創業者にして慈善活動家だった大原孫三郎氏の伝記です。宿である倉敷国際ホテルに着いてパンフレットを見てみたら、そこも大原財閥のグループ会社でした。隣にある有名な大原美術館も、大原孫三郎が残したもの。わー、楽しみ! とはいえ、今回は観光ではないので、その足跡をたどることはできません。倉敷市役所に行き、ひたすら話を聞きます(笑)。

 倉敷市は人口48万人で横須賀市41万人よりやや多いくらい。面積では3.5倍なので、人口密度で言えば約1/3。なので、下水道事業の効率としては横須賀市より悪いでしょうね。そのためか、我が市より高めの料金設定となっています。
 倉敷市は、2006年7月に料金改定をしています。実質的には、値上げです。どんな考え方の下で値上げしたのか? どのくらい値上げしたのか? 値上げに伴って何か問題は起こらなかったか? などなど、お話を伺ってきました。

 倉敷市の料金改定のポイントは3つ。
1.基本料金は下げる(1,260円→1,060円/月)
2.従量料金は5%ほど上げる(143円→151円/m3など)
3.10tまでは無料で基本料金に含まれていたのを、8tまでに切り下げ


 これに対し、横須賀市の料金改定案は現在、次のようなものです。
1.基本料金を17%上げる830円→971円/月)
2.従量料金を17%上げる(107円→125円/m3など)
3.10tまでは無料で基本料金に含まれていたのは、そのまま
 ちなみに、私は「17%分お金が足りないから、一律に17%値上げする」という横須賀市の考え方は、やや乱暴だと思ってきました。
 特に、市民には今後、消費税や国民健康保険料など、色々な値上げが続きます。そのため、生活防衛をする手だても必要だと考えます。そのため、約1/3の市民が月に10tも水を使っていない以上、「10tまで無料」という料金体系をやめて、節水すればするほど節約できるようにする必要があると思ってきました。
 また、一律に17%上げると、大口ほどダメージが大きくなります。市内には2か月あたり1万t以上の水を使う企業が数十件ありますが、1万t使う場合、359万円から420万円へ、60万円もの値上げ。年額で362万円増です。企業は節水努力など既にやってますから、大幅な節水は見込めません。また、下記表のとおり、大口ほど使用料が高くなる累進型の料金体系なので、17%値上げの影響も累進して、大影響を被るわけです。

 こうしたことから、私は「10tまで無料で基本料金の中に含まれる」というのを完全にやめて、10t以下の世帯も「節水すればするほど料金が下がる」という節水インセンティヴが働くような料金体系を導入してはどうかと思っていました。ただし、現在の料金体系とあまりに変わってしまうと、混乱が大きいだろう。
PriceList.png そこで、どんな料金体系がありうるのかシミュレートするため、2013年6月定例会で必要な資料の提供を上下水道局に依頼し、9月定例会でシミュレーション結果を提言してきました。内容としては、間を取って「5tまで無料で基本料金の中に含まれる」という料金設定はどうか。ただし、これでは現在の不足額には届かない。そこで、加えて基本料金を100円だけ上げれば、17%の値上げと同じだけの収入確保になる。具体的には、右の料金表のとおり。

 小林私案をまとめると、こういうことになります。
1.基本料金は100円だけ上げる(830円→930円/月)
2.従量料金はそのまま
3.10tまでは無料で基本料金に含まれていたのを、5tまでに切り下げ
 一見、値上げ幅が小さい「やさしい値上げ」に見えるかもしれませんね。でも、実は3.が結構効くのです。私は正直なので(苦笑)、この案は率直に言って「大口企業にやさしく、一般市民に厳しい」値上げです。水を10t以上使う人にとっては、大企業だろうが一人世帯だろうが、一律で635円の値上げになるからです(0t〜5tは100円のみ、6t〜9tは207〜528円の値上げ)
 大企業だろうが一人世帯だろうが、一律で17%値上げ、という横須賀市の案とどっちがいいだろうか?
 シミュレーション結果表はコチラ →市の素案 →小林の私案
※なお、シミュレーション結果表は、実際の請求が2か月単位なので、全て2か月分で記載している。

 一律の絶対額か? 一律の比率か? 間を取るか?
 そういうことを議論したかったのですが、わが議会の9月定例会の委員会では理解が得られなかった。そんなときに、倉敷市の料金体系に触れることができ「我が意を得たり」という思いでした。

 倉敷市の案は、一人世帯など使用量の少ない人にやさしい値上げです。基本料金は下がるので、8t以下しか使わない人には値下げになる。また、おおむね10t前後しか使わない人にとっても、微増か微減です。一方、10t以上使う人は倉敷でも全体の2/3位だと思いますが、その人たちには負担増をお願いして、全体としては値上げして不足分を補う格好になっています。絶妙な案だと思います。

 我が横須賀市でも、全体としては値上げを避けられません。どんな考え方の下で市民に負担をお願いするのか? 12月定例会で、しっかり議論できればと思います。←後日談:およそまともに議論はできませんでした
 なお、倉敷ではそのほかにも細々と学びましたが、他の議員の報告に譲りたいと思います。
posted by 小林のぶゆき at 10:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月10日

「敗北」宣言。

 私は、これまでの自分の議員としての仕事の仕方に限界を感じ、方針変更をすることに致しました。ご報告します。

 私は、2011年4月の選挙において、「見える、わかる、変わる」という基本政策を掲げました。
 このうち「見える」の詳細は、
『誰が何をどう決めてるのか、ぜんぜん見えない……』

「市政をガラス張りにして『見える化』し、意思決定の過程も含め情報公開を進めます。」
というものでした。
 これらの公約をもとに負託を受け、市議会議員に選ばれました。

 公約を忠実に実行し、私は、できるだけ市民の目に見える場で議論しようと務めてきました。「何でもオープンにし、議員同士の平場の議論を活発にして、市民にわかりやすい議会にしていこう」という意気に燃えてきました。

 しかし、当たり前のことですが、横須賀市議会には横須賀市議会の伝統や習わしがあります。また、私は無会派ですが、会派に所属している議員は会派を代表して委員会に出ているので、委員会の場で自由な議論がしにくいという面があります。この点の配慮も欠けていた。
 そのため、現状の中では、何でも平場でやるのではなく、事前のすり合わせや根回しが必要でした。しかし、私はテーブルの下の活動を避けてきました。そうしたこともあり、変えるべきだと思ったことを変えられないケースが重なりました。結果的に、負託頂いた市民のための成果を、出しにくい議員活動スタイルとなっていました。ピーター・ドラッカーも著書『マネジメント』の中で、「成果にフォーカスすべき」旨、説いています。

 こうしたことから、これまでの横須賀市議会の慣例に、もっと謙虚になりたいと考えます。公約に掲げた「見える」は撤回しませんが、急進的にではなく少しづつ取り組むことにしました。今後は、議場で発言することよりも、事前の調整の内部議論に注力していきたいと思います。
 少なくとも、残りの任期はそうしたいと考えています。

 そのため、市民のみなさんの目に見える議会活動は減るかと思います。これについては、正直、「小林は転向した」「やる気なくしたんじゃないのか?」と言われてしまうと残念です。ただし、私はまだ議会改革の情熱は失っていません。

 なお、議会においても、本日12月10日の予算決算常任委員会の場で上記にふれた討論を行っています。→動画中継

 以上、活動の方針を変更するに際して、私なりの説明責任を果たさせて頂きました。
posted by 小林のぶゆき at 13:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月09日

視察報告(前編) うらやましいな、尼崎市

 だいぶ時間が経ってしまったのですが、議会の生活環境常任委員会の視察報告です。
 今回は、10/22〜24の行程で、尼崎市、倉敷市、高知市を回りました。私は破綻国家・韓国への視察を提案していたのですが、別な議員の提案が採用されました。

 初日の22日は、尼崎市で下水処理施設の統廃合について視察しました。結論から言うと、わざわざ受け入れしてもらって行かなくても良かった気がします。テレビ会議で話を聞いて、資料を見ながら質問させていただいても良かった。もっと質問もしたかったのに、移動の都合で時間もあまりなくて残念でした。
 私は以前から委員会視察については、せっかくお金をかけて行くんだったら、もっと効果的にできるし、必ずしも行かなくたっていいと考えてきました。改善策について詳しくは過去記事などに書いているので繰り返しませんが、もったいない気がします。


 それはさておき、尼崎市です。

 横須賀市よりもやや多い約45万人が、横須賀市のちょうど半分の面積に住んでいるまちです。人口密度は日本有数。高度成長期に一気に増えました。しかも河口の扇状地のような場所で、要するに真っ平です。
 そうすると、下水面ではどうなるか?

 小さい面積にまとまって人が住んでいるわけだから、下水道管(一人当たり総延長)も短くて済む。横須賀みたいに明治期から整備してきたわけじゃないので、設備は比較的新しい。しかも、横須賀みたいにリアス式海岸で崖や坂だらけではないので、ポンプでくみ上げたり迂回したりという苦労もない。要するに、とっても恵まれてて、下水道事業が効率的にできる。
 こうなると、採算がとれる事業になります。水道や下水の事業は独立採算が基本なので、普通、どのまちもおサイフを分けています(特別会計)。横須賀市の場合、下水道事業のサイフは真っ赤っかで、45億円もの赤字なので(2011年度)、仕方なく家計(一般会計)から穴埋めをしています。ところが、尼崎市に至っては、基本的に黒字です。下水道事業を下水道使用料でまかなえている。
 もちろん、雨水処理については、家計(一般会計)でやるべきことを下水道事業にお任せしているので、その分は家計から繰り出して払ってます。これは、全国どのまちも基本的に一緒なので、それを除けば尼崎市は完全独立採算が実現しているわけです。
 もちろん横須賀だって、使用料をグンと上げれば黒字にできます(苦笑)。しかし、そうすると恐ろしい料金になってしまい、不満続出です。地形上、どうしても横須賀の下水道は高コストになってしまう。しかし、それは横須賀市民のせいだと言い切れるでしょうか? だからこそ「独立採算で全てを利用者に負担させるのではなく、国からの援助も含まれている家計(一般会計)でいくらか面倒みよう」というのは、まあまあ合理性があったと思います。

 とはいえ、横須賀市の下水道料金は、本来いただくべき代金に比べ、あまりに安く抑えすぎでした。もはや家計(一般会計)からの持ち出しも限界に来ています。そこで値上げをしようという話になっているわけです。
 では、いくらぐらい値上げすればいいのか? これについては次の倉敷市の回で触れたいと思います。


 あと、下水を処理した後の汚泥についてですが、兵庫県では県がまとめて焼却処理しているということを教えてもらいました。一方、横須賀市では市が自前で汚泥を焼却してます。はっきり言って、各市町村がそれぞれ焼却するなんて非効率的です。本来、広域行政の神奈川県が焼却プラントをつくって、そこに県下の市町村が脱水汚泥を運び込めば、プラントも大きくでき、発電や熱回収などもできるはずです。そういう広域行政らしいことをやらない神奈川県は、ますます要らない気がしますね。
 なにしろ県は役不足なので、そこは三浦半島の雄、横須賀市が一肌脱ぐべきかもしれません。三浦・葉山・逗子などと広域連携で脱水汚泥焼却を一緒にやるよう(具体的には横須賀市が受け入れて3市町からお金をもらうか、どこかに引き受けてもらうか)、議会でも提案してみたいと思います。
posted by 小林のぶゆき at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月07日

秘密保護法を急いだ自民党は、情報公開法改正も急ぐのか?

 秘密保護法が、参議院での異例の強硬採決で成立した。参議院が「良識の府」たりえなかったことがわかった。
 →「秘密保護法成立 参院 与党が採決強行」(沖縄タイムス)

 さて、これだけ秘密保護法の成立を急いだ自民党。同じだけの熱心さで、情報公開法の改正も急ぐだろうか? そこに、今の自民党の本性が表れると見ている。

 日本では、秘密保護制度が遅れていたとすれば、もっと遅れていたのが情報公開制度だ。秘密保護を強化するならば、情報公開も強化するのが自然だし、当然だ。これは、多くの識者が指摘していることで、いまさら繰り返す必要もない。

 民主主義の政党、自民党は、情報公開法の改正に全力で取り組むのかどうか? この政党が、国民のほうを向いているのか、アメリカ様のほうを向いているのか、注目したい。
posted by 小林のぶゆき at 09:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月03日

国民は自民党に何を期待したのか?

 2012年12月の総選挙で、自民党が大勝し、再び政権交代が起こった。
 はっきり言って、あのとき国民が期待したのは、こんな自民党じゃなかったのではないか?

 2009年の総選挙で大勝し、歴史的な政権交代を成し遂げた民主党。そこからオセロゲームのようにひっくり返った民意は、何を期待して自民党を選んだのか?
 私は、不安定で堅実さに欠けた民主党に辟易して、安定性や着実な復興、堅実な政権運営を期待したのだと思う。

 思えば、自民党は「国土の均衡ある発展」を掲げ、再分配を重視した国民政党として、長く国民に選ばれてきた。改憲を党の綱領に掲げながらも、急進的な改憲や無理筋な憲法解釈にはくみしなかった。
 党内に幅広い論客がいて、一方に振れようとすれば党内で議論がまき起こり、バランスを保ってきた。「保守本流」の政治家たちがその要石となっていた。

 いまや、自民党は本来の意味の保守政党ではない。急進的な国粋主義と、西欧から10年遅れの新自由主義と、懐古的な復古主義が共存した、奇妙なバランスの上に成り立った政党となっている。むしろ革新政党と言える。わけのわからない状態だが、高い支持率を背景に何故かまとまっている。

 一つの政党の中でありながら、多様な民意を吸い上げつつ、党内論議で消化して、一定の方向を指し示していく。そんな、かつての健全な自由主義と民主主義の政党、自由民主党はどこに行ってしまったのか?

 太平洋戦争の過去から、国際社会は、日本国民が急に狂信的になってしまう傾向を持っていることを忘れてはいない。この記事、「秘密保護法案、成立急ぐな=国連弁務官が懸念」もその表れだと思う。そろそろ、自民党を政権に送り出した方々の責任で、自民党を軌道修正し、日本には健全な民主主義が息づいていることを示す時ではないだろうか?
posted by 小林のぶゆき at 19:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月02日

「本当」のことを伝えない読売新聞は、読むのをやめたほうがいい。

 今朝、神奈川新聞を開けば、一面の編集日記から最後の社会面まで「特定秘密保護法案」を扱っていて、「気合入っているな〜」と頼もしく思ったものです。民主主義がゆっくりと殺されようとしている現状に抗う、ジャーナリズムの心意気を見ました。

 で、議会の資料を読み込もうと思って喫茶店に行ったところ、読売新聞があったので「全国紙ではどうかな」と思ってめくってみると……あれ?
 「特定秘密保護法案」の記事がない! 「見落としたかな?」と思って最初からじっくり目を通しましたが、やっぱり載ってない!

 こうやって「本当」のことを知らされなくなってしまうんですね。読売新聞を購読している人は、これじゃ、いま国でどんな大きな問題が起きているか気付く術がないですよね。ムチャクチャな法案がハチャメチャなやり方で通されて国民の知る権利がグチャグチャになろうとしている現状。なのに、これほど国会でモメている案件について、教えられないまま。

 英国のエコノミストという雑誌で「日本人はUntaught People(知らされていない人々)」と評されましたが、何を知らされていないかを知らされない私たち。何が秘密なのかが秘密になってしまう法案が通れば、拍車がかかるでしょう。
 大学時代に通読した聖書にも「終末は盗人のように来る」と書いてあった気がしますが、恐ろしい時代はいつの間にかやってくるのかもしれません。だから、気付いた私たちは目覚めていましょうね。
posted by 小林のぶゆき at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする