2013年05月30日

教育を担うのは誰?〜教育委員会改革プラン私案〜

 教育行政は誰が担うのか?

 現在の「教育委員会」制度が持つ、責任の所在の曖昧さ。これについては、大阪市や大津市の体罰やいじめによる悲しい事件を通して、世の中でも議論が盛んになっています。
 私自身も以前から議会で「政令市みたいに一層構造にせよ!」「市長の介入を受けて何とも思わないような教育委員なんて要らない!」と、制度の課題を指摘してきました。

 「教育委員会の制度をいじるよりも、運用の面でできることは、まだまだ多いはずだ」という主張もあります。私も、それ自体はその通りだと思います。しかし……

●都道府県と市町村にそれぞれ教育委員会があるという「二重行政」問題
●首長と教育委員会の役割分担が不明確な「両すくみ」問題
●「お飾りCEO」の教育委員長と、「実権を握る専務/事務局長」の教育長、というガバナンス形骸化問題

……大きく3つの制度上の問題が、権限と責任の所在を曖昧にしているからこそ、根本的な解決ができないという面も否定できないでしょう。


 今日、PHP総研で某自治体職員の新倉聡氏による講演を聞きながら、自分の考えがまとまってきたので、書きながら整理してみたいと思います。

 ひとくちに「教育行政」と言っても、その要素には色々ありますが、私は大きく2つに分けられると考えています。

●教育施設の管理
●教育内容と教師のマネジメント

 この区別が必ずしも意識されないまま議論されている面もあるように思います。

 現在、学校の校長先生の仕事の大半が、学校施設の管理という話もあります。また、教師が雑用に追われ、教育に専念できていないとも言われています。

 こうした中、教育施設の管理については、基本的に市町村の首長に一元化し、任せてはどうでしょうか。そのうえで、市町村の教育委員会は廃止していいと考えます。
 一方で、教育内容と教師のマネジメントは、都道府県の教育委員会に一元化し、任せてはどうかと考えます。


 これを、もう少しわかりやすく言うと、どうなるか? 要するに、教育と学校の切り離しです。

 市町村長は、学校をつくり、教育のための設備を整えます。そして、教育委員会(県)に、「教師の先生方にお越し頂く場所は用意しましたので、どうぞ存分に活用頂いて、我がまちの生徒たちに教えてあげてください」と、派遣を依頼します。江戸時代に、藩が子弟のための藩校・寺子屋を作って、学者を招くイメージです。

 教育委員会(県)は、校長をトップとする教師チームを学校単位でつくって、派遣します。このチームは、教育に専念し、学校の管理もしなければ部活の指導などもしません。校長は、教育内容と教師のマネジメントに注力します。スポーツで言うと、監督とプレーヤーに相当します。

 一方、市町村側は、学校の管理者を用意します。市職員でもいいし、民間委託してもかまいません。この管理者は、教師チームが教育しやすいように学校の管理に心を配るとともに、放課後は学校施設を市民に貸し出す際の管理も行います。スポーツで言うと、スタジアム管理者とマネージャーさんにあたります。

 この学校管理者は、「学校運営協議会」の監督下に置かれます。この協議会は、いわゆる「コミュニティー・スクール」です。地域住民代表(町内会長?)・保護者代表(PTA?)・教師チーム代表(教頭?)・スクールカウンセラー(スポーツ医)などで構成され、教育内容以外の全てを監督します。また、部活動の運営も担います。スポーツで言うと、球団に相当します。
 もしも教育内容(プレーや成績)に問題があると訴える保護者(サポーター)がいれば、この協議会(球団)が精査・集約して校長(監督)に伝えます。保護者(サポーター)やモンスター・ペアレンツ(フーリガン)が直接に校長(監督)や教師(選手)へクレームをつけることで教師チームが混乱するのを避けるため、クッション役も果たすわけです。


 教育委員会の改革私案、いかがでしょうか? 実現には法改正なども必要ですが、運用の面で制度を近づけることはできるかもしれません。
 ぜひご意見をお聞かせください。
posted by 小林のぶゆき at 21:19| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月20日

駅に会合に議会に、電脳空間に

 長かった「駅頭月間」も先週終わり、自分が主催するハコモノ研も昨日終えて、ようやく一息と思いきゃ、6月議会に向けた仕込みで議会に来ています。また、Facebookで頂いたコメント等のお返事も、この間、忙しさにかまけて滞っていたので、遅まきながらお返事をしています。

 私が、あまりにSNSオンチなので、見かねたのか知人が「横須賀市議会議員 小林のぶゆきサポーターズ」というFacebookページを作って下さいました。私の代わりに、活動を報告したりしてくださって、本当にありがたいことだと感謝しています。

 私はこれまで、政策・主張的なことや議員活動の報告は、なるべく書き込むようにしていましたが、プライベートなこととか気軽なことは、どうも苦手感があって発信してこなかったんですよね。いろいろな顔や側面を知っていただいて、それがきっかけで政策にも興味を持っていただくような工夫も必要なのかもしれません。電脳空間での活動もすこしづつしていきたいとは思っていますので、コメントなどに反応が漏れてもすみませんがご容赦ください。なお、Eメールで頂いたものには必ずお返事するように心がけています。

 ハコモノ研にお越しくださったみなさま、本当にありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。
posted by 小林のぶゆき at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月17日

ハコモノ研、いよいよ明後日ですよ!

最近、 県の図書館問題や笹子トンネル事故、我が市の美術館問題が新聞などでも話題になっていますが、ハコモノ問題は、今後の横須賀の最大の課題となるでしょう。そんな、ヨコスカの未来を考えるうえで、ぜひ聞いていただきたいのが、今回のハコモノ研での講演。「俺にはムズカしいことはよくわかんねえぞ」という方も、ついつい引き込まれる南教授の語り口。来ないなんてもったいないので、再度、お知らせします。
「横須賀ハコモノ研究会」第4回
講演「ハコモノのこれから 〜公共施設問題の全体像と将来像〜」
minami.png●日 時:2013年5月19日(日)14:00〜16:30
●場 所:ヴェルクよこすか(勤労福祉会館)
     第1会議室
     (日の出町1-5 横須賀中央駅徒歩5分)
●資料代:100円
●内 容:
 ・14:00 これまでの振り返り
 ・14:10 横須賀市の動き(小林による報告)
 ・14:20 講演:神奈川大学人間科学部特任教授 南学氏
 ・16:00 質疑応答
 ・16:30 終了
 ※終了後には懇親会も予定しています。会費1,000円で軽食付です。
●申込み:不要。ただし、資料準備の都合上、お越しくださる方はできればご連絡頂けると助かります。来られない方も次回のご案内などをお送りしますので、ご関心あればご連絡先をお伝えください。
※小林の後援会的活動ではありません。どなたでも参加頂けます。
●お問合:横須賀市議会議員 小林のぶゆき →連絡先はこちら
●講師のご紹介
南 学(みなみ まなぶ) →詳細はこちら
1953年横浜市生まれ。77年東京大学教育学部を卒業。同年横浜市役所に就職。89年海外大学院留学派遣でカリフォルニア大学(UCLA)大学院に留学。帰国後、横浜市立大学事務局、市長室、企画局を歴任し、00年より静岡文化芸術大学助教授、神田外語大学教授、横浜市立大学教授を経て、現在は、神奈川大学人間科学部特任教授。自治体の経営・マネジメントを研究。また、行政刷新会議の「事業仕分け」にも民間評価者(仕分け人)として参加。著書に『自治体アウトソーシングの事業者評価』『行政経営革命』など多数。
posted by 小林のぶゆき at 08:06| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする